国家一般職の面接カードの基本と書き方のポイント

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国家一般職をはじめ、国税・財務専門官などでも一次試験に合格した人は面接カードの記入が求められ、それに基づき面接が行われます。

国家公務員試験は筆記試験が重要視される傾向にはありますが、近年の公務員試験では、国家・地方問わず人物重視の傾向が強まってきています。
つまり、必死に勉強しても面接試験でうまく受け応えができなければ最終合格ができません。

面接は、提出する面接カードに沿って進んでいきますので、面接カードの内容はしっかり考えて面接に臨む必要があります。今回は国家一般職、国税・財務専門官などでも行われる人事院面接において使用される面接カードについて、そして合否を左右する志望理由の考え方などについて解説していきますので参考にしてください。

1 面接カードについての基本

1-1 面接カードの記入項目について

面接カードの項目は国家一般職と国税・財務専門官で大きな差はありません。各項目は以下に挙げたようなものがあります。

・試験区分・第一次試験地・受験番号・名前・学歴・職歴等のプロフィール
・志望官庁(国家一般職の場合)
・専攻分野・得意分野(ゼミ等で専攻したこと)
・志望動機・受験動機
・力を入れてきたこと・印象に残っていること(これまでに頑張ってきたこと)
・最近関心を持った社会問題や出来事
・趣味・特技など
・自己PR

どの項目も1~3行程度で短くまとめる必要があり、地方公務員等の面接カードに比べ書く分量は比較的少ないです(地方公務員でも自治体によって差があります)。

学歴の欄では、具体的な大学名などは記入しないこととなっており、面接でも話してはいけないことになっています(うっかり話してしまったからと言って、一発不合格になるわけではないようですが)。

国家一般職試験の場合は、本省や出先機関等、自分が志望する官庁を2~3個記入する欄があります。志望動機や自己PR、力を入れてきたことなどは、民間企業のエントリーシートでも鉄板の項目ですね。

一方で、専攻分野、最近関心を持った社会問題や出来事などは、民間企業のエントリーシートではあまり深く聞かれることはありません。最近関心を持った社会問題や出来事、これは時事問題への関心について問う項目ですが、全体の奉仕者として国民のために働く公務員は、時事に関して特に敏感である必要があります。
ここには、自分の関心を持った社会問題(ニュース)について書くか、どのニュースを書くべきか迷う場合は、自分の志望官庁に関わりのあるニュースについて書けば、面接カードの内容に一貫性が出ます。

専攻分野については、大学時代にゼミで専攻した内容、卒業論文を執筆している場合はそのテーマについて簡潔にまとめても良いでしょう。

趣味・特技については、書きにくいと感じる方もいるかと思いますが、あくまで人柄を見るための項目であるため、素直に自分の趣味・特技を書いていいと思います。

内容については特にスポーツだけでなく、書道が得意であれば、書道を小学生の時から現在まで続けています、といった内容を書けば問題ありません。これについては面接では特に詳しく聞かれることはないと考えて良いでしょう。

ただ、一般的に考えて良くないと思われるような趣味(公務員になる上でふさわしくないもの等)については書くべきではないため、そのあたりは常識に沿って判断しましょう。

1-2 面接カードの入手方法、時期および提出について

各面接カードは、国家一般職、国税・財務専門官ともに、筆記試験の合格発表後から国家公務員試験のホームページからダウンロードできるようになります。そこから各自コピーし、人事院から指定された面接試験日までにボールペンで各項目を記入します。

面接試験当日までにコピーを2部取っておきましょう。
1部は自分で控えとして持っておき、残り1部と原本は面接当日に人事院の面接官に提出し、本番の面接は面接官がそのカードを見ながら進められていきます。

私が受験生の時、面接当日に面接官に提出するコピーをとるのを忘れてきていた受験生がいましたが、印象が悪くなってしまうため、準備は余裕を持ってすべきです。
そのコピーを取り忘れてきた受験生が最終合格できたのか残念ながら分かりませんが、誤字脱字等にも気を付けて準備しましょう。

2 面接カードを記入する上で意識すべきこと

2-1 面接の配点は高くはないが内定を得るためにはとても重要である

面接試験において重要になる面接カードですが、国家公務員試験(一般職試験、国税・財務専門官)では、面接の評価は最終合格にどれくらい影響を与えるのでしょうか。各試験での面接の配点は以下の通りです。

・国家一般職…試験全体を9とした場合、9分の2点分の配点
・国税専門官…試験全体を9とした場合、9分の2点分の配点
・財務専門官…試験全体を9とした場合、9分の2点分の配点

この配点だけを見ると、決して面接の配点はとても高いとは言えないとは思わるかもしれませんが、人事院面接を突破し最終合格できなければ、官庁訪問や職場訪問で各省庁や出先機関から内々定をもらっても、それが全て水の泡になってしまうため、決して人事院面接を甘く見てはいけません。

最終合格は、筆記試験と面接の合計点で決まります。そのため、筆記試験をギリギリで通過してしまった場合、人事院面接で挽回する必要があります。

また、面接でE(最低ランク)評価を受けてしまうと、筆記試験の点数にかかわらず一発不合格になりますので注意してください(得点計算室というサイトでは、これまでの国家公務員試験で最終合格するために必要であった筆記試験の点数と面接の評価を計算できますので参考にしてみてください)。

このように考えると、面接カードの重要性が理解していただけると思います。
面接官は初めて見る受験生を評価する上で、まず面接カードを参考にし、面接を進めていくからです。

国家公務員の面接カードは分量が少なく甘く見る人が多いですが、私自身が受験生の時、人事院面接を甘く見て足元をすくわれた受験生を多く見ました。面接カードは入念に準備して面接に臨みましょう。

2−2 各項目についてエピソードを掘り下げておこう

では、人事院面接に向けて、面接カードを用意していく中でどのように面接に向けて準備していくのが良いのでしょうか。
それは、面接カードに書いたネタ(エピソード)について、しっかり掘り下げておき、面接で詳しく聞かれてもしっかり答えられるように準備して(頭の中でまとめて)おくことです。

掘り下げると言われると、ピンと来ない方もいるとは思いますが、たとえば、「力を入れてきたこと」の項目で、「大学一年のころから所属しているバレーボールサークルで、幹事を務め、サークル活動が盛り上がるように頑張ってきた」といったことを書いたとします。

まず、なぜ幹事になったのか(周りからの推薦か、それとも自主的か)?そして、サークル活動の中で最も力を入れたイベントは何か?活動を進めていく中で問題は起こらなかったのか?問題が起きたときあなたは幹事としてどのように対処したか?

また、幹事としてチームをまとめるときに何を大事にして動いていたか?幹事という役職に就き何を学んだか、そしてそれを公務員になって国民のためにどのように活かしていきたいか…ざっと挙げただけでも、これだけ面接官が聞きたいポイントが挙げられます。

特に、失敗経験や問題が起きた時の話をする場合、その時の状況や気持ちなど、詳しく語れるように準備しておかないと説得力がありません。また、面接では当然台本など見ることはできませんので、このように質問された場合、(ある程度は)即答できるように準備しておかねばなりません。

このような要領で、面接カードに書いた内容を掘り下げておきましょう。ただ、人事院面接自体は15分程度で突飛な質問が来ることはほとんどなく、非常にオーソドックスな面接ではあるため、準備しすぎる必要はないのかもしれません。

しかし、国税専門官の人事院面接や官庁訪問時の面接はいわゆる圧迫面接される場合や、かなり詳しいことまで聞いてくる場合もあるため、エピソードをしっかり掘り下げておくことは面接においてはとても大事です。

2−3 面接カードは多くの人に見てもらおう

面接カードを記入する上で注意すべきことは、とにかく人事院からの指示通りに記入すること、またなるべく丁寧な字で記入すること、そして上述しましたが誤字脱字をしないことがあげられます。

これは公務員試験に限らず、民間企業のエントリーシートでも同じですね。そして面接カードは時間が許す限りは多くの人に添削・確認してもらうのが良いでしょう。

公務員予備校の講師、大学のゼミの教授、地元のハローワーク、大学の就職課の職員、友人などとにかく多くの人に見てもらいフィードバックをもらうことは様々な気づきを得ることができるためとても重要です。

特に大学のゼミの教授や友人は、自分の人柄について誰よりもよく分かってくれているため、自分では気付かなかった点などについてコメントをもらうことができます。

面接カードを添削してもらう中で質問されることもあると思いますので、それが面接の練習になることもあるので、恥ずかしがらずに面接カードは多くの人に添削してもらうのが良いでしょう。

3 まとめ

国家公務員の面接カードはあまり重要視されていないという認識もあるかもしれませんが、結局最終的に希望するところで働けるかどうかは面接で決まります。
そのため最後の最後まで決して手を抜かず、面接カードについてもしっかりと作成し面接対策にも力を入れるようにしましょう。

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近年、公務員試験は面接重視になってきており、しっかりと対策をしないと合格できない試験となっています。
特に地方公務員試験では筆記試験より面接の方が配点が高いという自治体が多くなっています。

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