公務員試験に合格するための日本史の勉強方法

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公務員試験の科目は膨大であり、日本史については主要科目でもないためどのように勉強すればいいのか、そもそも捨ててしまってもいいのかという悩みを持っている人も多いかと思います。

ここでは日本史の勉強方法や他の科目とのバランスを考慮した学習計画の考え方などについて自身の経験から書いていきますので、日本史の勉強に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

1.公務員試験の日本史の出題数

日本史は教養試験の一部の人文科学という分野の一つとして出題されますが、その出題数は公務員試験の種類によって異なります。

多くの受験生が受験するであろう国家公務員試験(国家総合職、国家一般職、財務、国税、裁判所)では、ここ3~4年間は1問の出題数となっています。
また、これらの国家公務員試験と同時期に実施される、地方上級試験(A日程)やB日程の試験での出題数は、地域によって異なりますが、1~2問出題される場合が多くなっています。

このように、日本史の出題数は国家公務員試験であれ地方公務員試験であれ、1、2点分しか出題されません。
公務員試験は科目が膨大なので、1、2点分しかない日本史に多くの時間を割くことができません。全ての科目に言えることではありますが、公務員試験に合格するためには効率良く学習を進めていくことが鍵になります。

2.日本史の頻出分野

効率良く勉強し、得点していくためには、まず頻出分野だけ取り組むというやり方があります。

ちなみに、2015年度の国家公務員試験では以下の内容が出題されました。

国家一般職→教育に関する歴史
国税・財務専門官→江戸幕府が行った政策
国家総合職→産業、貿易の歴史
裁判所職員→近代日本の経済史

以上を見ていただけると分かると思いますが、国家公務員試験の直近の傾向としては、日本史はテーマ史(教育・産業などの一分野における日本の歴史について問う)が出題されることが多いようです。

ただし、国税・財務専門官試験のように、特定の時代だけをピンポイントで拾って出題されることもあります。その場合は、近代・現代(江戸幕府以降)が比較的多く出題されています。古代(弥生時代など)はほとんど出題されていませんので、時間がなければ頻出分野以外の時代は捨ててしまうのも手ですね。

なお、今回は国家公務員試験を例に分析してみましたが、都庁や特別区をはじめ地方公務員試験についても、過去問500や各予備校が出版している過去問集を見て、どのような分野が出題されているか分析してみましょう。

ただ、ほとんどの受験生は多くの公務員試験を併願して受験すると思いますし、特に国家公務員一般職試験は多くの公務員試験受験生が受験すると思います。そのため、時間のない受験生でも、可能であればテーマ史と近代・現代日本史については触れておくことをおすすめします。

3.日本史の勉強方法

日本史は数多くの教養科目の中の一科目に過ぎません。しかし確実に得点することが試験合格には必要であり、効率的に勉強を進めることも重要です。
以下では具体的な勉強方法について説明していきますので参考にしてください。

3-1.日本史の勉強の進め方について

予備校に通っている方は、授業を聞いて予備校で支給される問題集(過去問集)で演習というオーソドックスなやり方で十分です。公務員試験の勉強全般に言えることですが、多くの問題集に手を出すことは決してやってはいけないことであり、まずは手元にある問題集を完璧に解けることを目標にしてください。

もし独学の方であったり、特定の分野を強化したいという方は別途過去問を使ってもいいでしょう。過去問集は、私の周りではクイックマスターを使っている人が多く、私自身もクイックマスターを使用していたという経験から日本史を含め教養科目はできればクイックマスターをこなしていくことをおすすめします。

公務員試験 過去問新クイックマスター 人文科学I(日本史・世界史) <第5版>
公務員試験 過去問新クイックマスター 人文科学I(日本史・世界史) <第5版>

公務員試験過去問集で有名なものにスーパー過去問ゼミがありますが、一般知識の科目は、スー過去だと問題数が少なく解説も不親切な部分が多いため苦手な人などは情報として不十分であり理解が難しいように感じられます。こうした理由から市販の過去問を使うのであればクイックマスターをおすすめします。

インプットについてはダイレクトナビという知識を身につけながら問題を解くことでアウトプットできる参考書がおすすめです。

上・中級公務員試験 過去問ダイレクトナビ 日本史 2017年度
上・中級公務員試験 過去問ダイレクトナビ 日本史 2017年度

もし独学で勉強を進めているのであれば、過去問を解く前にこのようなわかりやすい参考書で一通り読み通してたほうがいいでしょう。

日本史の過去問を解いていく頻度としては3日おきぐらいで解いていくといいでしょう。もちろん毎日解ければいいでしょうが、公務員試験は膨大であるため他の科目含め毎日触れることは難しいと思います。
主要科目は毎日解くようにし、日本史含め他の教養科目は3日おきぐらいのスケジュールで解いていくようなイメージで計画を立てるといいでしょう。

ちなみに、市販の参考書や過去問集を見れば、各試験種の出題傾向分析がかなり細かくなされたページがあるため、自分の志望先の出題傾向を具体的に知ることができます。
もし受験先が決まっているという場合であれば、参考書や過去問で出題傾向を確認し、活用してみましょう。

3-2.問題の解き方

日本史の問題の解き方については、他の科目と特段変わった解き方をする必要はないと思います。間違った問題の選択肢を見て、なぜ間違ったのか、どこで躓いたのかをしっかりと確認することが大事です。
公務員試験は、知識分野に関してはとにかく同じことが繰り返し出題されますし、繰り返し出題されるということは、その分野・知識が重要であるからです(具体的な過去問の解き方については公務員試験合格に必要な正しい過去問の解き方を参考にしてください)。

過去問集以外に、重要事項をまとめた参考書を持っている方も多いと思います。テーマ史など、流れが重要な分野は問題を解くだけでなく、その参考書を読んで流れを掴むというやり方も良いでしょう。
断片的な知識で解ける問題もありますが、先ほども述べたように近年はテーマ史が多く出題されていますので、大きな歴史の流れを掴むことは大事です。

また予備校に通っている方は、受講コースにもよりますが、WebやDVD授業の音声が自分の持っているiPodやウォークマンにダウンロードできる場合があります。その場合は、移動中やスキマ時間に音声を流し、聞くだけでも知識の頭への定着が違いますので、利用できる場合はぜひ利用しましょう。音声で頭に叩き込んでおくと、いざ問題演習をする時にかなり役に立ちます。

4.日本史は文系であれば捨て科目にしないほうがベター

知識分野は、試験種にもよりますが、日本史の他にも世界史、地理、生物、物理、化学、思想、社会科学、時事…と、とにかく科目が沢山あります。

しかし、出るのはどれも一問程度です。一問くらいなら勉強しなくていいや、と言って全捨てする方もいますが、全捨てはオススメしません。
数的処理が満点を取れるくらい得意であるといった場合を除き、半分以上の科目には取り組んで得点してほしいところです。

そこで問題になるのが、どの科目を捨てるか、いわゆる捨て科目をどれにするかということです。大学受験時にセンター試験を受験した方は、センター試験で使った科目をそのまま勉強するのがオススメです。そのため、センター試験で日本史を受験した方は、ぜひ公務員試験でも日本史で一点分得点してほしいと思います。

公務員試験は技術職よりも行政職志望が圧倒的に多いため、大半の受験生が文系だと思います。センター試験を受験していないという方でも、文系の方は物理や化学に比べ、日本史は暗記をすれば得点できることから圧倒的に取り組みやすいのではないでしょうか。

以上のことから、センター試験で日本史を選択した方、文系受験生の方は、ぜひ日本史で一点分得点してほしいと思います。

ただし、直前期で数的処理や専門科目など他の主要科目の学習が計画通りに進んでいない場合は思い切って捨ててしまうという手もあります。
もちろん捨て科目は最小限にし、確実に一点でも取っていくことが公務員試験では重要ですが、やはり主要科目をきちんと解けるということが合格のための近道であり、他が十分でないにも関わらず日本史に手をつけてもたかだか一点です。

矛盾しているように感じるかもしれませんが、結局は勉強の進捗状況や試験の時期に左右されるため一概にいえないというのが正直なところです。また、日本史か世界史のどちらかで迷っている人は単純に得意不得意や好き嫌いで決めてしまって問題ありません。

5.日本史の勉強は主要科目を固めてから始める

ここまでで日本史のおおよその勉強法について理解できたかと思います。では、そもそも日本史の勉強はいつから始めるのがベストなのでしょうか?
もちろんこれについては正解はありませんが、3月くらいから始める人が多いようです。
本試験が6月から始まるのに、それでは遅いのでは?と思うかもしれませんが、それまではやはり他の主要科目の勉強に集中して取り組んでいく必要があるため、あまり早めに手をつけることは賢明ではありません。

できれば1月くらいまでに法律・経済系や数的などの主要科目を固めて2月くらいには手をつけていきたいところですが、思いどおりに進まないことがほとんどです。もちろん、計画的に学習を進めることができ、早い段階で主要科目を固めることができる人は早めに始めるに越したことはありません。

また、日本史が得意な人やセンター試験で学習した人などは4月からでも十分だと思います。何度も伝えているように、まずは主要科目をしっかりと学習していくことが重要になるため、あまり日本史の勉強に時間を取られないように全体の勉強のスケジュールのバランスを見て進めていくようにしましょう。

6.まとめ

日本史の勉強は膨大な試験科目の中のひとつに過ぎず、また出題科目も決して多くはありません。
しかし、最初から捨てようとするのではなく、頻出分野だけやってみるなどし一点でも多く取れるようにしてみましょう。
そして暗記科目であるため移動時間を使用するなど効率的に学習を進めていき、少しでも多く得点できるよう計画立てて勉強を進めていくようにしてください。

世界史の勉強方法については公務員試験の世界史の勉強法と捨てるかどうかの判断についてをご覧ください。

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