特別区人事院面接の傾向と対策

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最近は勉強ができるだけじゃなくコミュニケーション能力の高い人を採用しようという流れが進んできており、これまでより人物重視の風潮になってきていることから特別区含め公務員試験の面接は比重が高いところが増えています。

なので筆記が受かっても安心できないわけでして、そうなると何のために何十科目もの筆記試験を課しているのかがよくわからなくなりますが、とにかく面接で失敗してしまうといくら筆記試験で高得点だったとしても合格が難しくなってきてしまうわけです。

面接なんて何聞かれるか分からないし、その場の雰囲気で答えれば大丈夫だから対策なんて意味ないっしょ!なんて思っている人は結構います。

確かに、何を聞かれるか分かりませんし、コミュニケーション能力が素晴らしければ対策をしなくてもいい気がします(気がするだけです)。

私も、面接は素晴らしい解答を求められる試験ではなく、あくまで「人間性」を見られる試験だから、民間に比べて倍率も低いし、よっぽどキョドっていたり支離滅裂なことを言わなければ普通受かるでしょ、なーんて思っていましたが、模擬面接などをやったときに突っ込まれたときに上手く回答できないような質問をどんどんされ、こりゃちゃんと対策しないといけないなと思ったのです。

まずは自己分析から始めよう!

ということで面接対策はしなければいけないということは分かったかと思いますが、じゃあいつからすればいいかなんですが、これは1次試験の合格発表後で十分かと思います。例年、1次試験の合格発表から2次試験までは1ヶ月前後ありますから、それだけあれば十分対策は立てられます。

特別区に限らず公務員試験全般にいえることなんですが、面接官に自分をアピールするには当然自分のことをしらなければいけません。自分のことを知らずに「公務員になって区民に奉仕したいです!」とか「こういう事業がやりたいです!」とか言っても、「なぜそう思うのか?」ということを明確にしなければ「そんなん言うだけなら誰でもできるやん」となってしまうわけです。

 

じゃああなたはなぜそう思ったのか、それができるのかというところが面接官の知りたい部分ですので、それに答えるために「自己分析」というものが必要となります。

自己分析という言葉は就職活動でよく聞きますが、公務員試験ではやっぱり筆記試験がメインという印象があるのかあまり聞かないですね。

 

自己分析とは、自分がこれまでどんな経験をし、どんな苦労をしてそれをどう乗り越え、そのような経験をどう生かすかということを棚卸しすることです

「なぜ民間ではなく公務員か?」

「なぜ国や東京都ではなく特別区なのか?なぜ○○区なのか?」

「特別区職員としてどういったことをやりたいのか?」

「学生時代に何を経験し(達成したこと大変だったことなど)、その経験を仕事にどう生かせるか?」

 

これらはとても基本的な質問ですが、スラスラと答えることができますか? できる人はちゃんと自己分析ができているなと思います。

私は何となくは頭の中に整理していたのですが、突っ込まれるとどこかで矛盾というか辻褄が合わなくなってしまいました。

さっきの質問は別の質問のようで、結局は自分の「経験」について整理できているかという点にたどり着きます。

なぜ公務員か、なぜ特別区か、その中でもなぜ○○区か、そしてなぜその区でそういうことをしたいのか。

 

これって自分が人生の中でそう思うような「経験」があるから特別区での仕事を希望しているんですよね?

たとえば、生まれ育った地元だから地域に貢献したいとか、祖母の介護の経験をしたときに、まだまだ○○区はバリアフリーが浸透していないから福祉施策に携わりたいとか。

こんな感じで何かを希望するには必ず自分の「経験」が背景にあるはずなのです。

そして、それらの「経験」を仕事にどう生かせるか?ということが最後の質問です。

 

学生時代にアルバイトで○○を任され、こういう大変な思いをしたけどこうすることでそれを克服した。そうした困難にぶつかったときに対応できる能力を仕事でも生かしたい。

とまぁこんな感じですね。

実際は学生時代に経験したことなんて仕事に全く生かせませんが、面接対策としてはこのように自分の「経験」に基づいたことを聞かれるので、そこがブレてると、「何かおかしくない?」となるわけです。

 

なので、まずは自分の経験を棚卸しして、何がやりたいか、何ができるかをよ〜く考えてください。 特別区は面接の比重は結構高いかと思われます。筆記試験が高得点だったからといって決して気を抜いてはいけません。せっかく筆記試験を頑張ったのですから、ここで落ちたらもったいないですよね。

特別区の筆記試験はそれほど難しくないので他の受験生とそこまで差をつけることは難しいかもしれませんが、面接はそれが可能です。

筆記が良かったのに面接がダメで落ちた人もいますし、逆もまた然りです。 面接で簡単に逆転してしまうのが特別区の難しさでもあります。

対策をするのとしないのとでは全然結果が違ってきますので、しっかりと面接も対策をして臨みましょう!

特別区の人事院面接(2次試験)の形式について

※平成27年度試験より人事院面接は1回となり、性格検査が1次試験に行われることとなりました!そのためこのページは参考程度に見ていただき必ず最新の情報を確認するようにしてください!(http://www.tokyo23city.or.jp/saiyo/news_20150205.htm

 

面接対策について(概要編)で書いた通り、最近の公務員試験は人物重視の傾向であるため気を抜くことはできません。

人事院面接(2次試験)は筆記試験が終わった後、別日程で2回行われます。 2回とも大きな会場に集められ(私のときは蒲田にある大田区産業プラザでした)、特別区全体の面接として一斉に行われます。なのでここでは何区を志望しようと会場は関係ありません。

体育館のようなホール内にパーテーションで区切られたブースがあり、受験生はそのブースの前で待機し、「開始します」というアナウンスが流れたら皆一斉にブース内に入っていきます。何とも間抜けな感じですが、扉はないですがちゃんと「失礼します」と言って入ります。

受験生1人に対して1回目は面接官2人、2回目は3人という個別面接の形式で時間は1回目は20分、2回目は30分程度です。

最初は「ここまでどうやって来ましたか?」とか「昨日はよく眠れましたか」といった緊張をほぐすための質問がされますが、すぐに本質的な質問になります。 この緊張をほぐすためと思われる質問はそんなに深く考えないで思ったことをサラッと答えておけばいいでしょう。変に考えて答えると融通が効かないやつと思われかねません。

面接では何が聞かれ、どう答えればいいか 面接って緊張しますし、何が聞かれるか事前に分かっていればいいのになーって思いますよね。 でもそれが分からないからいざ答えられない質問をされるとパニックになりますし、それでもう頭の中真っ白、みたいになってしまうのかと思います。

人事院面接は2回にわたって行われると言いましたが、1回目と2回目で聞かれることが違います。2回目のほうが答えづらいというか突っ込んだ質問をされますのでしっかり対策をしていってください。

人事院面接1回目

受験生1人に対して面接官2人という形式で行われます。 面接時間は20分で、面接カードについての質問が中心となります。

①学生時代頑張ったことは?

頑張ったことは、勉強やアルバイト、サークルなど人それぞれだと思いますので自分が頑張ったと思うことを伝えればいいでしょう。 ただ「アルバイトを頑張りました」だけではなく、具体的な内容や大変だったこと、そこから得たことも伝えてください。まぁ言わなければ突っ込まれるかと思いますが、一応最初から言っておいたほうがいいです。

そこから「なぜそれをしようと思ったのか?」や「その活動の中での自分の立ち位置は?」といったことが突っ込まれます。 そして仕事にそれがどのように生かせるかまで言及できればよいでしょう。

 

「自分はサークルをのほほんとやってただけだ(しかも飲みサークルだった)」とか「バイトやってたけど別にリーダーとかじゃなかったしな」といったもので自分はたいしたことやってないしなぁと感じる人も多いかと思います(自分もそうでしたが)。

この質問は経験したことの素晴らしさではなく、その経験を通して自分がどう頑張り、成長できたのかという部分が見られます。 部活動で全国大会までいったとか留学で英語がぺらぺらになったとかボランティア活動でアフリカに行ったとか、そんな華々しい経験をしている人なんてほとんどいません(超有名企業ならともかく特別区では)。

なのでありのままを伝えていけば全然問題ないです。ただし、先に述べたようにそこから何を得たかという部分まできちんと伝えてくださいね。

②今までにプレッシャーを感じたことは?

働き始めると住民対応や上司との関係など様々な面でプレッシャーを感じることがあります。

これは学生時代とは比にならないものであり、面接官はそうしたプレッシャーに耐え、問題解決へ導くことができるのかということを見ています。 この質問はそのまま今までにプレッシャーを感じたことを答え、それをどう乗り越えたかということを伝えればいいので、①の学生時代に頑張ったことへの回答と考え方は同じです。

しかし、①と同じ経験のことしか書けないという人もおそらくいるかと思います。

例えば、学生時代に頑張ったこととしてはアルバイトで、プレッシャーを感じたのはそのアルバイトのときにリーダーを任されたみたいな感じですね。 本当は別の内容が望ましいかと思います。

でないと、他にないの?と思われかねないからです。ですが、学生時代は本当にそれに力を注いでいて他に何もないんだ!という人もいるかと思います。これを面接官がどう感じるかはわかりませんが、私が予備校時代に講師に聞いたときは大丈夫だと言ってたのを覚えています。そして同じ経験でも「切り口」を変えて答えればいいかと思います。

 

もしそれでも他にはないの?と思えば聞いてくるでしょうし、思わなければいろいろと掘り下げてくると思うんです。やっぱり別のストーリーで書いておきたいと思うんでしたら高校時代にさかのぼるってその時のプレッシャー体験を書いてもいいでしょう。

でも嘘はいけませんよ。 面接カードに基づく質問は上記のとおりですが、他にも志望理由を聞かれたりした人もいたので、ある程度想定される質問に対する答え準備をして面接に臨んでいったほうがいいでしょう。

人事院面接2回目

2回目の面接は1回目より突っ込んだ質問をされ、時事的なことも聞かれたりします。

1回目と同じように学生時代頑張ったことについても聞かれますが、志望動機や高齢社会についての問題点とそれについてどう解決すべきかなど、1回目とは違い本気度や区の職員としてどんなことができるのかといったことが聞かれます。

まず自己分析から始めよう!でも話しましたが、志望理由を聞かれる可能性はかなり高いので、なぜ特別区なのか、そして何ができる(したい)のかということは必ず答えられるようにしておきましょう。

特に他県や地方出身者の場合だと、地元で自分のやりたいことはできないの?と聞かれたりしますので、特別区じゃないといけない(できない)理由もしっかりおさえておいてください。

 

自分が特別区を志望するようになったプロセス(理由)、そして特別区のどのような仕事(事業)が魅力的だと感じ自分は特別区で働きたいようになったのか、といった流れでただの憧れではなく自分が働くことと結びつけてうまく説得できる内容にしましょう。

また、○○がしたい!と言っても「もし希望する部署に配属されなかったらどうしますか?」と聞かれることもあります。 入庁後はどんなところに配属されるの?でも書きましたが、事務職の場合通常3〜4年程度で異動があります。

 

ですのでいくらこれをやりたい!と言って希望が通ったとしてもすぐに異動させられてしまうので、むしろ自分が希望していなかった仕事ができないことのほうが普通です。ですので、ただ「頑張ります」ではなく、組織である以上は仕方がないと受け止め、配属されたところでやりがいを見つけて与えられた仕事に積極的に取り組みます、という感じで答えておけばいいでしょう。

本音で「困ります」とか「希望のところにいけるようにします」みたいな回答だと希望が通らないとこいつ辞めるんじゃないかと思われかねないので、こうした回答は避けましょうね。 本屋に行くと面接対策の本が溢れ返っていますので一度目を通しておいてもいいかと思います。 しかし気をつけてもらいたいのが、本から丸パクリの回答だとどうしも話し方が不自然になってしまい、パクったというのを見抜かれてしまいます。 本の回答は模範解答で優秀な内容なので、あくまで参考程度にしておき、それをいかに自分のストーリーと織り交ぜ自分の言葉で表現できるか、ということが一番大事なのです。

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