公務員を辞めたい!でも辞める前に知っておきたいこと

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現在公務員として働いているけれど、毎日嫌な上司や住民の対応で職場に行きたくない、とか今の仕事にやりがいを感じないから民間企業や他の公務員に転職したいな、と感じている人も多いかもしれません。

公務員を辞める人なんているの?と思うかもしれませんが、現に私は特別区の職員を辞め、同期や後輩でも辞めてる人は結構いました(結構といっても数人程度ですが)。

私が公務員を辞めたときは(今もですが)、「もったいない」とか「バカなんじゃないの?」とか散々言われたものです。 だって辞めなければ毎年給料は上がっていき、クビになることもなく退職金もそれなりにもらえて一生安泰コースを歩めたはずですから。

今後は公務員の待遇についてこれほど恵まれることはなくなるとは思いますが、大多数の民間企業よりは恵まれているというのは事実だと思いますし、自分の勤めていた特別区なら財政破綻もないと思うので、やはりもったいなかったかなというのは多少なりとも思ったのは事実です。

しかし、私はやりたいことがあったのでリスクではあるけれど、やらなければきっと後悔する!と思ったので勇気を振り絞って転職しました。

民間企業の場合、大卒の3年以内の離職率は3割と言われていますが、公務員の離職率は1割未満でしょう(自分の周辺だけでの話ですが)。公務員と一口に言っても警察や消防、自衛隊、教師なども公務員ですし、この辺りは役所勤めの公務員に比べて離職率は高めかと思います。

ですので、区役所に勤めているような一般的な事務職の公務員の離職率というのはよくわかりませんが、多く見積もっても1割いるかどうかってところかではないでしょうか。



公務員を辞める理由は人それぞれ。でも安易な理由で辞めるのはもったいない

退職する理由は人それぞれで、民間でバリバリ稼ぎたいとか、独立したいといった「向上心のあるタイプ」と、仕事がきつい、人間関係に嫌気がさした、思っていた仕事と違ったという「ネガティブなタイプ」のものがあるかと思います。あとは少数ですが、結婚を機に地元に帰りたいと言って退職した人もいます。

また、公務員の仕事はスピード感がなく、組織を変えたいけれど上層部が動かないのでどうにもできない、という不満から辞める人もいます。

私が辞めた理由は先に書いたとおりやりたいことをやりたいと思ったわけで、やらされる仕事ではなく自分で稼いでみたいなと思って民間企業に転職したわけですが、営業ではないですが民間は数字(利益)を増やしていかなければ存続できませんので公務員に比べて違う大変さはあります。
しかし、それは当然のことですし、私自身後悔はしていません(そして、もちろん民間だからといって数字を追いかけるところばかりではありません)。

有名ですが公務員プラスというサイトには実際に公務員を辞めた方の体験談が載っており、どういう理由で辞め、現在どうしているかということが多数掲載されていますので、参考にしてみてはどうでしょうか。

皆さん辞めてからいろんなことを仕事をしているなーという印象ですが、辞めてよかったという人と後悔している人がいます。また、辞めてよかったという人の中でも安易な理由での転職はやめておいたほうがいいと言っている人もいます。

これには私も同意見で、上に書いたネガティブな理由とかで「なんか今の仕事つまらないし人間関係も微妙だから辞めたいなぁ」といった理由だと仮に民間企業に行ってもまた同じ理由で辞めたくなる可能性があります。
どこに行っても仕事は大変だし、嫌な人も少なからずいます。

どうせ3年ぐらいで異動ができるのですから、こうした理由の方は今は歯を食いしばって耐えてみてはいかがでしょうか。どうしても耐えられないのであれば面談の際に上司に現状を伝え1年で異動もできなくはないと思います。

逆に、俺は民間でバリバリ稼ぎたいんだ!とか、こんなサービスを提供できるような会社を作りたい!、専門分野でスキルを身につけていきたいというような今の職場では実現できないような動機がある人はいいかもしれません。なかなか気持ちだけでは厳しい部分もあるかもしれませんが、悶々として過ごすよりはいいのかなと思います。

つまり、「嫌だから辞める」だと次の職場にその嫌なことに直面したときにまた同じ理由で辞めたくなる可能性があるのです。「隣の芝生は青い」とはよくいいますが、自分に無いものってよく見えるものなんですよね。

私も区役所を辞めてから、毎年ボーナスの時期になると「あぁ。公務員やってればこれぐらいもらえてたのになぁ」って正直思います。でも後悔はしてませんし、自分のやりたかったことをやっているので満足しているわけです。

そんな私でもやっぱり公務員は恵まれてるなーって思います。もし結婚をしていて家族がいたりするとなかなか夢を追うだけでは厳しい現実があります。そもそも自分が結婚していたら公務員は辞めてなかった可能性があります。

公務員を辞めるべきかどうかは自分自信が決めることです。新たな道で挑戦するのも楽しいと思いますし、やる気のある方は公務員以外の道の方が合っていることが多いです。

ですが、やはりリスクは付き物ですので、自分が辞めて何を成し遂げたいかという部分に向き合い、勢いではなく本当に辞めてもいいのかよく考えてみてください。

公務員って世間で思われているよりも大変な仕事だと思います。

部署によっては残業の嵐で、残業もほとんど出ない。仕事のための仕事が多く、頑張っても上司からは詰められ、住民からクレームを浴びせられる毎日。
こんな職場だと「公務員辞めたいなー」とふと思うこともあるかもしれませんね。

「でも辞めてどうするの?」と同時に思うでしょう。

民間に転職する?資格を取る?起業する?いろんな選択肢があるかと思いますが、ほとんどの人は決めることができず、結局待遇のいい公務員として残留するケースがほとんどです。

民間への転職は未経験で一からやっていく覚悟を

自分のやりたいことはこれだ!と決まっているのはいいけれど、果たして公務員から民間企業への転職などできるのか?と思われる方も多いかと思います。

ええ、大丈夫ですよ!とは正直言えないです。というのも、現在公務員として働かれていて転職を考えている人の属性があまりにも様々だからです。 国家公務員なのか地方公務員なのか、大卒か高卒か、年齢はいくつなのか、どういう経験をしてきたのか。

これって皆違いますよね?ですので一概に大丈夫ですよ!とは言えないわけなのです。

国家公務員のキャリア職としてバリバリやってきたような人ならば受け入れ口は広いかもしれませんが(実際、元キャリアから外資系や大企業に転職してる人は結構います。)、私のようないち地方公務員が民間企業へ行きたいと思ってもなかなか難しいというのが現実です。

というのも、悲しいことに公務員のキャリアはキャリアと見なされないことが多く、いくら事務職を頑張ってました!住民対応めっちゃよかったです!会議も企画し資料もバリバリ作ってました!といったところで、民間企業からすれば公務員のキャリアなんて使えないと思っているところもあるので、いざ就活をすると苦労するかと思います(行政系の場合、事務職でないと経験者としての転職は難しいです)。

実は私も某中堅の民間企業を受けた際に、そこの社長は「公務員=使えない」という考えを持っているというのをキャリアカウンセラーから聞かされ、いい意味で裏切ってくださいと言われたものの希望に添えなかったという苦い経験をしました。ガツガツ感が足りなかったのかもしれません。

このように公務員というだけでハンデがあるという現実があります(というか先方がこうした先入観を持っている場合が多いです)。
私はまだ若かったので社長まで面接が出来たのかもしれませんが、もしあと5年役所生活を送っていたら書類審査で落とされていた可能性もあります。

ですので、民間への転職を考えるのであれば今までのキャリアは使えないことを覚悟し、未経験で一から経験を積んでいくという気持ちで就活を続けてください。そして多くの企業からお断りされるかと思いますが、絶対に縁がある会社は見つかると思いますので、本当にやりたいことがあればぜひ突き進んでみてください。20代であれば未経験でもいくらでもチャンスはあります。

それと、公務員を辞めるという人は変人扱いされるので、「なんで公務員やめるの?」と「うちで何がしたいの?(何ができるの?)」というのは絶対聞かれるので、必ず納得させられるよう考えを整理しておきましょう。

民間の就職先を探すのであれば転職エージェントを利用するべき

公務員になった人の多くは就活をせず、公務員一本で勉強を進めてきてるかと思います。

そのため、いざ公務員を辞めて就活といっても何をすれば良いかわからない人がほとんどではないでしょうか?

通常の就活であれば、マイナビのような就職サイトからエントリーをして、面接を進めていけば良いのですが、転職となるとそうはいかず、非効率といえます。

新卒からの就職であればエントリーシートの作成だけで良かったものが転職であれば、ほとんどの企業で「職務経歴書」というものが必要になります。
職務経歴書とは、自分がこれまでにどのような仕事をし、どのような成果を出したかというものを詳細に書く必要があり、作成はとても大変で時間がかかります。

そこで私も利用していたのですが、転職エージェントを活用するととても楽です。
転職エージェントとは、転職希望者に求人情報の提供や面接日程の調整、書類の添削など採用についての一連を無料で行っている企業のことを言います。

そのため、自分の作成した履歴書や職務経歴書についても無料でアドバイスをもらえます。こうした書類は第三者から客観的に見てもらうことが非常に重要なのでぜひ活用しましょう。

また、公務員から民間に転職したいといっても「何がしたいか」もわからない人も多いかと思います。そのような場合でも担当者と面談をすることで、自分に合った業界や業種を見つけてくれますし、もちろん求人も紹介してくれます。

もし今、なんとなく民間に転職したいけど何をしたらいいかわからない、と動けずにいる方はまずは転職エージェントに相談したほうが良いかと思います。

とりあえずマイナビエージェントリクナビNEXTのような大手のサイトに登録しておけば問題ないでしょう。
あなたが現在20代であればマイナビの提供するマイナビジョブ20’Sも若手や第二新卒に特化していて良いでしょう。

いずれも経験上、こちらの意見をしっかりと聞いてくれ要望に合った求人を紹介してくれます。また、どちらも面接対策等も無料でやってくれるので、両方登録してみて自分に合った担当を見つけるのも手です。

注意点としては、求人を紹介してもらうときに大手企業にこだわりすぎてはいけないということです。
公務員という特殊な職業をしていると民間で働いている人とのズレが出てくることが多々あります。
どうしても安定志向が捨てられない方や、今の年収をキープしたいがために大手企業ばかり受ける人も多いのですが、それだといつまで経っても内定を得ることはできません。

公務員ほど恵まれている企業はかなり少ない、ということは常に念頭に置いておくべきです。

ただでさえ転職が難しい公務員ですので、そうした安定はあまり求めず(というか公務員を辞める時点で安定は捨てるべきです)、自分がやりたいことや成し遂げたいことを中心に会社を決めていくことをおすすめします。

公務員から民間以外への道は?

では、 民間への転職が厳しいとなると他の道も模索したくなるわけですが、考えられるのは資格を取得し、それから会社に入り独立するというパターンですね。

公務員の人が目指す資格として考えられるものは、働きながら目指せるものとしては行政書士、税理士、辞めて一念発起するのであれば司法書士や司法試験あたりでしょうか。

行政書士は17年以上、行政職として職務を遂行していれば勝手に取得できますので、キャリアが長い人は無理に取る必要はないでしょう。 税理士は働きながら取れるものの非常に難しいため、1年で一科目合格を目指し上手くいけば5年後に全科目合格できます。あと5年も待ってられないよ!ということでしたら何としてでも税理士になりたいということでしたら辞めて勉強に専念してもいいかと思います。

司法書士については、行政書士とは比べ物にならないほど難しく、合格率2〜3%という超難関試験ですので、仕事後に片手間で勉強していては一生合格できないでしょう。

司法試験もロースクールへ行くか予備試験に合格してから受験することになっているので、働きながら目指すというのはなかなか難しいかと思います(最近発表されましたが予備試験も合格率が3%と相当な難関なようですね)。

予備校によっては働きながら合格可能と謳っているところもありますが、個人の能力や働きながら何年も(2年とか?)勉強を続ける努力ができるかという部分に大きく左右されると思うので、いくら仕事で疲れてても勉強ができるという気持ちがあれば働きながらのほうが身分が保証されているのでいいでしょう。
逆に身分が保証されているため、だんだんと「別に無理して合格しなくてもいいやぁ」という気持ちになってしまい、諦めてしまうということも十分ありえますので、要は本人がどれくらい本気かというひと言に尽きます。

最近は、士業は数が増えすぎているので資格を取っても食っていけないと言われていますが実際のところはよくわかりません。
というのも資格を取って普通に食べていけている人もたくさんいるわけですし、これからのことなど誰もわかりませんよね。
もしかしたらそういう人は資格浪人で歳ばかり食って経験がない人なのかもしれません(実際に20代であれば普通に就職できるという話は聞いたことはあります)。

将来的に人工知能が弁護士の仕事を奪うとも言われたりしているので、現在のように安心して仕事ができるという時代にはならなさそうではありますね。

ただ、将来的に独立して食っていこうということでしたら別の話で、その人の能力(経営力や営業力、マーケティングなど)次第です。

こうした選択肢があなたにとってベストなのかも良く考え決めてきましょう。

まとめ

20代であれば公務員を辞めてもなんとかなります。民間に転職するのであれば一から未経験として実務を積んでいくことを覚悟が必要です。
資格を取って食っていくのであれば働きながら勉強を続けたほうがベターでしょう。
無理そうであれば公務員のままでいるか辞めて専念したほうがいいですが、落ちたときのリスクも考えて本当にいいのかよく考えましょう。

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