公務員試験の面接で聞かれる定番の質問の答え方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
interview

面接対策なんて何が聞かれるかわからないし、やる意味なんてないよね?という方もいるかと思います。

しかし最近の公務員試験は面接重視の流れになってきていることから、「基本的なことに答えられないような人」は落とされてしまいます。

そこでこの記事では、定番の質問に絞り、どのようなポイントを抑えて答えればいいのかについて書いていきますので、確認してみてください。

ちなみにまだ面接試験はおろか公務員試験のことについてすらよくわかっていない人は公務員になりたい人必見!公務員試験の対策と勉強法を全解説!をまずはご覧ください。



1.なぜ民間企業でなく公務員なのですか?

定番の質問ですが、意外と納得できる答えが出てこないのがこの質問です。

多くの人は「住民の役に立ちたいから」といったふわっとした理由にとどまってしまい、本音では「安定してるから」とか「アフターファイブをエンジョイしたいから」という理由で公務員を目指している人も多いかと思います。

さすがにそれを面接で答えるわけにはいかず一生懸命事前に考えている人がほとんどだと思いますが、ポイントは「本当にそれは公務員じゃなければできないことなのか?」ということです。

例えば「市役所の福祉事務所でこうした仕事をしたい」とした場合、本当にそれは公務員じゃなければできない仕事なのかをよく考えてください。

もしかしたらNPOや民間企業でもできることかもしれません。そうすると「それって公務員じゃなくてもできるよ?」と突っ込まれてしまいます。

よくあるダメな例として、以下のような回答があります。

【ダメな回答例】

・民間は営利を追求するが公務員は国民(市民)のために働けるから

・公務員の仕事は公益性があるから

これらの回答がなぜダメかというと、そもそも営利を追求するから経済が回っているわけですし、それによって国民全体が利潤を享受しているので、このように「営利=悪」という回答はよくありません。

また、「公務員の仕事は公益性がある」というのも、民間の仕事は公益性がないように受け取られる可能性があります。これも先ほどのダメな例と同様、民間企業に仕事によって我々に利潤がありということを忘れてはいけないのです。

これらを踏まえ、自分が志望する自治体の仕事をよく調べ、何ができるのかを理解し、それが民間ではなく本当に公務員じゃなければできないのかをチェックしてみてください。そこから自分のこれまでの経験(自分が公務員を目指そうと思ったきっかけなど)を踏まえ、その自治体でどのように貢献できるか、という部分を伝えることができれば十分でしょう。(省庁や自治体にどのような仕事があるかを知るには組織図を見るのがおすすめです。詳細は公務員の仕事内容や種類を知るなら組織図を見よう!をご覧ください)

ちなみに、後述する◯◯市で働きたい、という理由は公務員じゃなければ自治体で働けないわけなのですから、「◯◯市で働きたいから公務員を目指した」という回答でもいいと思います。じゃあなぜ◯◯市がいいのか、と聞かれるのできちんと答えられるようにしましょう。

【ポイントまとめ】

・民間の営利目的を否定しない

・自分のやりたいことは公務員じゃなければできないことか?

・経験と貢献できることを結びつけることができるか?

2.自己PRをしてください

私は公務員試験の面接で聞かれたことはありませんが、定番の質問だと思われるので対策をしておいたほうが無難でしょう。

自己PRは1分などの決められた時間内に「これまでの経験から何を得、公務員として働く上でその経験がどう生かせるか」という部分をまとめて面接官に伝えるものです。

受験生にどのような強みがあり、その強みが仕事でどのように生かせるのか、という部分がチェックされます。

よくあるダメな例として、以下のような回答があります。

【ダメな回答例】

・私はコミュニケーション能力が高く、公務員として様々な仕事をやり遂げる自信があります。

・私はアルバイトでクレーム担当をしていたため、どのような方とも粘り強く話ができるようになりました。

これらのダメな回答例には前述した「これまでの経験からどのような苦労があり、そこから何を得て、公務員として働く上でその経験がどう生かせるか」について触れられていません。

最初の回答だと、なぜコミュニケーション能力が高いと言えるのかという根拠がありませんし、コミュニケーション能力は民間企業でも必要なものです。

2番目の回答でも、その粘りさについてどのように公務員として生かしているのかが触れられておらず、「それで?」となってしまいます。

ですので、仮にアルバイトでクレーム処理をしていたのであれば以下のように回答すると具体性が増していいでしょう。

【回答例】

私はお客様目線で物事を考えることができます。アルバイトでクレーム担当をメインとしてやっており、無茶な要求をしてくるお客様が多いなか自分なりにどのようにして対応していけばいいか考えてきました。
まずクレームで言われたことを社員に共有し、内容を担当者ごとに知ってもらいました。そうすると無茶な要求ではなく、実は仕事を改善を行うことで対応できるということが判明し、すぐさまマニュアル化することでクレームを減らし、さらにはお客様に対応がよくなったとほめられるようになりました。
この経験から、まずは相手の立場に立ちどのようにすれば喜んでもらえるかを工夫するようになり、公務員として働く上でも相手の立場になって物事を考えるという視点を生かせると思います。

どうでしょう?ありきたりな回答かもしれませんが、こうした自己PRであれば、自分の強みがどのような経験から生じたものであり、それを仕事としてどのように活かせるかが伝わります。

中身云々よりは自己PRのポイントは以下のことを抑えておきましょう。

・PRできること(強み)は最初に述べる

・その根拠や体験談をストーリー立てて伝える

・その体験から何を得たかを伝える

・得たことを公務員としてどう生かせるを伝える

まずは強みを最初に述べることです。面接全般に言えることですが、質問に対してはまずは「結論」から答えることを意識することが大切です。

そして自己PRの場合であれば、PRできること、つまり自分の強みとなる部分を最初に言って、その理由やストーリーを述べ、それを公務員としてどう生かせるか、という流れにするといいでしょう。

ちなみに、「協調性がある」、「コミュニケーション能力がある」、「社交性がある」といったPRは抽象的であり、具体的に伝えるのが難しいものでもあるので避けたほうが無難でしょう。

また、「さまざまな」や「いろんな」という表現も具体性を欠くため避けるようにしましょうね。

そして、ダラダラと話しことやただの自慢話も嫌われます。上記のポイントを押さえ自分の強みをしっかり伝えるようにしてください。

間違っても「納豆のように粘り強い人間です」とかも言わないように(笑)

3.なぜあなたは◯◯県を志望しているのですか?

地方公務員であればおそらく聞かれるであろう質問ですね。

多くの人は自分の生まれ育った地域なのでその自治体を志望しているかと思いますが、単に「生まれ故郷なのでよりよくしたい」だけだと理由としては弱すぎます。

また、県として「観光による多くの企業を誘致して地域を盛り上げるという政策に共感して自分も携わりたい」という回答もありますが、その政策に自分がどう関わり、地域をどのようにしていきたいかという「未来の姿」が見えません。

ただHPを見て政策を上げてそれっぽいことを言ってる上っ面な感じが否めませんので、もう少し突っ込んで考えたほうがいいでしょう。

例えば以下のように回答してみるといいかもしれません

【回答例】

私は生まれてからずっと◯◯県で生活をしており、昔からお祭りなどが頻繁に行われ地域の人が皆仲良くしていてとてもいい街だなと思っていました。現在、◯◯県では「◯◯観光事業創出計画」により外国の方も呼び込む取り組みをしていることに興味を持ち、私もその中で自治体と地域の方との協働により外国人にとっても魅力的な県にし、さらに魅力のある故郷にしていきたいと思い志望しました。

このように、自治体の方向性と自分の未来、そして「自分の故郷に対する想い」を織り交ぜることで説得力が増します。

4.なぜあなたは◯◯市を志望しているのですか?

区市町村の場合、都道府県よりも住民に近いところで働くことができます。なので、ほとんどの人はその辺りを志望理由として入れるのではないかと思います。

3の◯◯県を志望した理由と同様に、ただ地元がいいとかその自治体の施策の方向性に携わりたいでは理由としては弱いです。

また、区市町村レベルであれば密着している分、いい点ばかりでなく悪い点も目についてくるはずです。

どこの自治体もそうした課題を解決するために取り組みを行っているので、そうした課題をどのように解決していきたいかという部分についても触れていきましょう。そうすると面接官としても単なる憧れではなく、公務員として働く上で大切なことがわかってるなと思われます。

そのためには「自治体がどのような施策に取り組んでいて、どのような未来を作ろうとしているのかを調べ、自分のこれまでの経験と絡めながら何故その自治体かという部分に触れ、好きだからこそ住んでいる街をよりよくしていきたい」という回答にもっていくといいでしょう。

それにより、うわべだけでなく自分の描く公務員像と自治体の理念とを結びつけることができ、説得力のある回答となります。

5.なぜ自分の住んでいる自治体ではないのですか?

上記の2つは地元を志望するパターンでしたが、もちろんどうではない人もいるでしょう。

就職を機に東京で働きたい人や、逆に都会は嫌だから地方で働きたいという人もいるかもしれません。もしくはこれまで受験した自治体が全て落ちてしまい、日程的に受験できるから受けている人もいるかと思います。

こうしたときにどうしても「憧れ」や「なんとなく」という気持ちだけでその自治体を選びがちになってしまいすが、面接官はそこを鋭く突っ込んできます。

よくありがちな回答として、「友人がそこに住んでいて昔からなじみのあるところだったので志望しました」というものがありますが、なじみがあるというのはきっかけに過ぎず志望理由としては弱いです。

また、「◯◯市の行っている福祉の施策に興味を持ち、自分も携わりたいと思いました」というのも、その施策を行う部署に配属されなかったらどうするのか?という疑問が生じてしまい、それだったら他の自治体でもいいのでは?と思われてしまいます。

これらの回答には前述している「自分の経験」と「自治体の理念」の関連性が欠如してしまい、断片的な答えに終始してしまっているのです。

そのため以下のように回答することでより説得力のあるものになります。

【回答例】

◯◯市には昔からの友人が住んでおり、アクセスがいいにも関わらず自然が豊かな場所であるという魅力に惹かれ志望先として考えるようになりました。他の自治体についてもいろいろ調べたのですが、◯◯市では△△事業をはじめとした住民にとって住みよい街づくりの施策を行っていることに共感を覚え、私も職員として参画することでよりよい街にしていきたいと思い志望しまいた。

いい部分も悪い部分も地元ではないからこそ見えてくることがあります。そうした部分を自治体がどのような未来を見据えているのか、そして自分がそこに参加することでどのようにしていきたいか、という部分をまとめていくことが大切です。

6.希望しない部署に配属されたらどうしますか?

いくらやりたいことがあると言っても組織で働く以上希望しない部署に配属されるのは当たり前です。

もちろん答えは「頑張ります!」なのですが、面接官はこの質問で「仕事に対する本音」を知ろうとします。

しかし、「どんな仕事でも頑張ります!」では「あれ、◯◯がやりたいって言ってたじゃん」と思われてしまいます。

また、「希望の仕事ができる部署に配属されるよう、どの職場でも頑張っていきたいと思います」といった場合、一見よさそうですが、この回答だと「希望の部署に配属されなかったら辞めてしまうのでは?」と思われかねません。

ポイントは希望しない部署に配属されたところでもモチベーションを保って積極的に仕事をしていくという姿勢を見せることです。

【回答例】

組織である以上は希望しない部署に配属されるのは当然だと思います。その中で課題やそれに対して創意工夫により取り組みを行うなどやりがいを見つけ積極的に頑張っていきたいと思います。

実際入庁すると自分の希望する部署に配属されることはほとんどありません。その中でいかにやる気を持って仕事をできるか、という部分を伝えることが大切なのです。

7.これまでに力を入れて取り組んだことはなんですか?

これもよく聞かれる定番の質問ですが、意外と回答に困る人が多い質問でもあります。

ほとんどの人はバイトかサークル、部活の経験を話すかと思いますが、中には大学時代はダラダラ過ごしたので高校時代の経験でもいいのか?と心配している人も多いですが、特に問題はないようです。しかし、そうすると「大学時代は何してたの?」と聞かれる可能性があるので、できれば直近で頑張ったことを膨らませて(嘘はダメですが)話すようにしてみましょう。

ちなみに、よく就活本にあるような「部活で全国大会に出場した」とか「バックパッカーとして世界一周をした」といった華やかな経験は必要ありませんし、そもそも公務員になるような人はそんな経験をしている人なんてほとんどいません。

重要なのは「そこから何を得て、仕事にどう活かすか」ということです。これは自己PRと考え方は同じです。

なので以下のような回答はNGですので注意しましょう。

【ダメな例】

私が最も力を入れて取り組んだことは飲食店でのアルバイトです。どのような仕事も懸命に行い、2年目にはバイトリーダーとして任されることとなりました。

これまでの内容を理解している人なら何がダメなのかわかると思います。

まず、「どのような仕事も懸命に行い」という部分が具体性に欠けます。何をどう頑張ったのか、という部分がないと面接官としては受験生が「どのように困難を乗り越えたか」がわかりません。

この「困難を乗り越えるための工夫」は働く上で直面するトラブルでどのように対処できるかという部分が見られるので、必ず伝えるようにしましょう。

また、バイトリーダーに任命されたということで話が終わってしまっていますが、その地位になることで何を得て、仕事にどのように活かすのか、という部分も全くわかりません。

面接官が知りたいのは「頑張ったことから何を得て、それを仕事にどう活かすのか」ということを抑えて回答するようにしてください。

回答例は2.自己PRをしてくださいを参考にしてください。

8.上司と意見が対立したらどうしますか?

仕事を進めていく上では上司と意見が対立することはよくあります。

自分が正しいと思って主張した意見も上司からはダメ出しされる。その時どう対応するか、という部分が社会人としてふさわしいかどうかがチェックされます。

難しいのは自分の意見を押し通すのは良くないけれど上司の意見に絶対服従してしまうということです。ですので、「組織である以上、上司の意見には必ず従います」というのも問題なのです。

それはその上司の意見が明らかに誤りであったり、住民(国民)目線でなかったりすることがあるからです。なので、基本的には上司の意見には従うけれども、住民目線でないときや意見が間違ってると思われるときは自分の意見を出して比較検討する、という無難な回答にとどめておくことがいいでしょう。

ベンチャー企業のようなところでは、とにかく自分の意見を主張するということも大切かもしれませんが、公務員という大きな組織であまりにも主張が過ぎると 腫れ物扱いされかねないので注意してくださいね。

9.なぜ前職を辞めたのですか?

民間などから転職して公務員を目指す場合必ず聞かれます。

公務員試験の面接に限らず転職の面接全般に言えることですが、辞めた理由としてネガティブな意見を言わないことです。

たとえば、「毎日終電まで残業だった」や「人間関係が辛かった」、「毎日残業しているにも関わらず給料が安かった」など、本音はそうだとしても面接でこのようなことを言ってしまうと嫌なことがあるとまた辞めてしまうのでは?と思われてしまいます

公務員だって人間関係で悩むことはありますし、残業もありますし(サービス残業も)、給料だってそんなによくはありません。なので嫌だから辞めた、では信用できないわけです。

そうかといって「前職はやりがいのある仕事でしたが、特定のお客様だけでなくより広く住民のために・・」というのもなんともありきたりな回答です。

要は「退職理由=志望理由」でまとめていいと思います。

「公務員として働きたいから試験勉強に専念するため前職を辞めた。」というのは回答として全く問題ないと思います。だって前職が嫌だから辞めたのではなく公務員として働きたいから辞めたわけですよね?(本音は別として)

なので変に前職の素晴らしさを言ってもだったらそれを続けてれば?と思われるので、無理やり公務員として働く志望理由に持っていけばいいでしょう。

そのためには、公務員になりたいと思ったきっかけや、入庁して何がしたいのかをしっかり答えましょう。(詳細は1.なぜ民間企業ではなく公務員なのですか?を参考にしてください)

10.まとめ

いかがでしたか?わかっていてもなかなか納得させられるような理由が思いつかないのが面接試験の難しいところだと思います。

しかし、面接官は公務員になろうとする人が単なる憧れではなく仕事について理解し、「熱意」を持っているかどうかを見ています。

上っ面な回答ではごまかしが効かない試験ですので事前に自治体の施策を調べ自分が何をしたいか、どういうことをできるかを全て洗い出し、模擬面接などで対策をしましょう。

そして最後は「人柄」です。上記のような回答例を丸暗記しても伝わりません。そこに「魂」を乗せ自分の言葉で伝えることが大事です。

志望動機についてさらに知りたい方は【試験種別】絶対に合格するための公務員の志望動機の考え方を参考にしてみてください。

評価基準がわからず緊張する面接ですが、しっかりと対策をして挑むようにしましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

面接対策講座のご案内

近年、公務員試験は面接重視になってきており、しっかりと対策をしないと合格できない試験となっています。
特に地方公務員試験では筆記試験より面接の方が配点が高いという自治体が多くなっています。

一次試験に高得点で合格したにも関わらず面接で落ちてしまう方もいるため、苦手意識がある方は絶対に面接対策は必要となります。

本講座では面接に不安を抱える受験生を対象に、面接の基本から面接カードの添削、模擬面接まで行うことで合格をサポートしていきます。

・独学で勉強しているけれど面接対策だけは指導を受けたい方
・一次試験に合格したのでとりあえず対策をしたい方
・予備校の面接対策だけではどうも不安な方
・面接が苦手でどうすればよいか一から教えてほしい方
・面接カードの添削や模擬面接だけしたい方

など

面接対策は第三者に見てもらいフィードバックを受けることがとても大切です。上記に該当する方はぜひご相談ください。

面接対策講座の詳細はこちら

電話お問い合わせ