公務員試験に独学で合格できる?メリット・デメリット徹底解説

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これから公務員試験の勉強を始める方で予備校に行くか独学で勉強するか迷っている人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、予備校に行かず独学で合格することはできます
正確には「独学で合格できる人もいる」、ということです。

合格できる人もいる、というのは受験する試験やこれまでの受験経験などが大きく関わってくるからです。

ご存知の通り、予備校の学費は決して安くはありません。学生であればそれだけ投資するお金もないし、そもそもそれほどの効果があるかどうかも不明だし躊躇っている受験生も多いはずです。

しかし、私も最初は独学で勉強しようとしましたが、結局予備校に行き合格することができました。

ここでは独学で勉強することのメリットや予備校に通うことのメリットついて説明していきますので参考にしていただければと思います。なお、通信講座という選択肢もありますが、ここでは割愛させていただきます。

※本記事は独学での合格法を述べたものではありませんので、ご注意ください。

1 独学で合格できるかどうかはその人次第

いきなり根も葉もないことを言ってしまいますが、公務員試験は独学で合格できるかどうかはその人次第なのです。

その人次第というのはどういうことかというと、公務員試験は試験科目が膨大で平均的に半年〜1年と長期的に勉強をしなければならない試験であるため、過去にどれくらい勉強をしてきたかどうかが合格を左右するということです。

例えば、大学受験でそれなりに勉強をしていた人は勉強のやり方を分かっていますし、国公立大学を受験した人であれば5教科7科目勉強しているので、教養試験で有利になります。

逆に、これまでずっと勉強をせず、大学も推薦で入ったような人であれば一から勉強をしなければならず上記のような人と比べて不利になるでしょう。
また、算数や数学が苦手な人であれば数的処理に必ずつまずきます。これを独学でカバーするためには相当な努力が必要であり、最悪本番で全く得点できないというリスクもあります。

このように独学で合格できるかどうかは、その人がこれまでどれだけ勉強に時間を費やしていたかが大きく関わってきますので、ネットや本で独学でこうやって合格したという話を見て「自分も独学で合格できる!」と単純に考えてはいけません。

ちなみに、私も高校受験、大学受験はどちらもそこそこ勉強し、センター試験も受験しているため教養科目は比較的楽でした。
しかし予備校に通い勉強しようとした理由はいくつかあります。

以下では独学のメリットやデメリットなどについてご説明していくこととします。

2 独学のメリットと予備校に通うメリット・注意点

2−1 独学のメリット

独学のメリットはズバリ「費用をおさえることができる」という点に尽きます。

予備校に通うと通常、20万以上もの授業料がかかります。大手予備校の場合、教養試験、専門試験、論文、面接対策とフルパッケージになっている場合がほとんどであり、特定の科目だけ受講ということができません。

全て予備校で学ぶという方にはいいかもしれませんが、一部は自分で勉強するという人には向いていないかもしれません。

これに対し独学で勉強をした場合、かかる費用はテキストや問題集代だけです。

公務員試験のテキストや問題集は1冊1000円〜2000円ほどで購入することができるので、科目数が多い公務員試験でも全て揃えても10万円もしないでしょう。

このようにお金をかけることができない受験生にとっては独学というものは魅力的に感じることができるでしょう。

ちなみに、お金だけで独学にするか予備校に通うかを決めるのは個人的にはオススメしません
詳細は2−3お金だけで独学を選ぶ危険性についてで詳しく触れます。

また、通学をしなくていいという方もいますが、今は自宅で授業を視聴できるweb授業がありますので特に独学のメリットとはいえないでしょう。

2−2 予備校に通うメリット

私自身が予備校に通っていたのでどうしても予備校のメリットに目がいってしまうのですが、予備校に通っていたからこそ見えたものもありますので参考にしてみてください。

1、効率よく勉強ができる

独学で勉強をする場合、問題集を中心に進めていきますが、真面目な人や勉強のやり方を知らない人ほど全て解こうとします

受験まで1年以上と余裕のある人であればいいですが、多くの人にとってこの方法は非効率極まりないです。

問題集には国家総合職の問題から市役所、警察・消防レベルまで掲載されていますが、市役所を受験する人は国家総合職の問題など手をつける必要はないのです。
受ける試験によって出題傾向や難易度が異なるため、多くの場合無駄な勉強に終わってしまいます。

国家一般職は政治学や経営学が難しい傾向にありますが、独学の場合そうした情報を知らずに勉強を進めてしまい結局他の科目の勉強時間を犠牲にしてしまいます(授業では問題を解きながら「この問題は国家一般職を受けないなら解かなくていい」などと言ってくれます)。

今ではネットや雑誌でこうした情報をチェックすることはできますが、予備校に通っていれば自然に精度の高い情報が入ってくるため情報収集の面でも向いていると言えます。

このように予備校に通うことで無駄な勉強をせず効率よく合格を目指すことができるというメリットがあります。

2、学習ペースは予備校に合わせれば良い

公務員試験は科目数が非常に多いので計画的な勉強が合格の鍵となります。

主要科目である数的処理や法律系科目、経済学をまずは勉強し、教養科目や政治学などの「学系」科目に手をつける。こうした流れが一般的です。

これについては独学であってもある程度わかるかと思いますが、これらの科目をどのタイミングでどのように進めていけば良いのかについては手探りになりがちでしょう。
いくら数的処理や法律科目が重要だとはいえ、悠長に勉強をしていては本番に間に合わなくなってしまいます。

予備校の授業は本番に間に合うように各科目についてプログラムされているので、ただそれについていけばいいのです。
もちろん遅れがちな科目が出てきてしまったら追いつくための努力は必要ですが、多くの場合授業のペースについていけば問題ないでしょう。

3、モチベーションの維持ができる

私は大学受験は独学で勉強していたのですが、長丁場の試験勉強をモチベーションを保ち続けるというのはとても難しかった記憶があります。

一人で勉強しているとおそらく最もネックとなるのがこのモチベーションだと思います。
誰からも勉強をしろと言われない状況で時間もたっぷりあるとつい怠けてしまうのが人間です。
するとスマホをいじったりテレビを見たりとだらだらと過ごしてしまい、十分に勉強することができなかったりします。

予備校の場合、通学であれば共に勉強をする仲間もおり、授業によっては宿題があったりするので「やらなければ!」という気持ちになります。
特に仲間の存在はとても重要で、同じ試験を目指す友達がいるととてもやる気が出ます。

怠け癖のある人には絶対にオススメできるといえます(怠けすぎて予備校に行かなくなってはいけませんが)。

4、わからなければすぐに聞ける

問題を解いていたら必ず解説を見ても問題に遭遇します。そうした時に講師や友人に聞けるというのもメリットでしょう。

分からない問題をそのまま放置しておくことはとても危険です。特に民法など理解を要する科目は解説の暗記では太刀打ちできないので、なぜそうなるのかを理解する必要があります。

分からない問題に何時間も悩み続けるのは時間の無駄です。ましてやそれが解ける必要のない問題であればなおさらです。

特に時間のない受験生は予備校を活用しまくることも考えましょう。

5、論文や面接をチェックしてもらえる

それなりに勉強が得意な人であれば筆記試験の合格は独学でもできるでしょう。

しかし近年人物重視の傾向となる公務員試験では論文や面接の出来が合否を左右するようになってきています。つまり勉強だけできるタイプは合格が難しくなってきているということです。

論文試験や面接はどの試験を受けるにせよ避けては通れないものであるため対策は欠かせません。
これらの試験は筆記試験のように正解がないため「第三者によるフィードバック」がとても重要なのです。

自分の書いた論文が果たして合格点に値するものかどうか、面接の受け答えの内容として問題ないものか。

こうしたことは受験生が判断できるものではなく、誰かにチェックをしてもらう必要があります。

もちろんこれらは友人やハローワークでチェックしてもらっても良いですが、プロ集団の予備校のほうがより確実であることは言うまでもないでしょう。

2−3 お金だけで独学を選ぶ危険性について

ここまでで予備校に通うことのメリットをひたすら述べてきましたが、ここでは「独学のメリットは本当にメリットなのかどうか」について触れていきます。そして、ここが本当に伝えたい部分でもあります。

独学のメリットは「お金があまりかからない」とお伝えしました。

しかし仮に不合格になってしまったときのことを考えたことはありますか?

不合格になるということは「公務員になるのが1年遅れる」ということです。

つまり、給料をもらうのが1年遅くなる、ということです。

入庁して1年目は新卒の場合、年収は350万前後です。1年浪人するとこれが丸々無くなるのです(正確にいうと定年時の最後の1年がなくなるので額は遥かに大きくなります)。
そして1年間の生活費も余計にかかってしまいます。

つまり、予備校代の20万円程度をケチることで数百万もの損失につながる可能性があるとのことです。

もちろん予備校に通ったからといって確実に合格するとは限りません。しかし、少しでもリスクを減らせるのであればこれくらいの投資は無駄にならないと私は考えているのです。

もしどうしても予備校代を捻出することが難しいという方は、奨学生制度を利用することをお勧めします。簡単な作文などを書くことで授業料が半額になりかなりお得な制度です。詳細は予備校によって異なるので一度聞いてみると良いでしょう。

以上のように、独学で勉強することはお金で考えてもそれほどメリットではないといえます。大きな投資になるかもしれませんが、目先の利益にとらわれず将来的にも得なのか?という視点で決めていくことをおすすめします。

2−4 予備校に通う際の注意点について

ここまで読んで、やっぱり予備校に通ったほうがいいのか!と思った人もいるかもしれません。
しかし、予備校に行くだけで合格できるほど生易しいものではありません。
最後に予備校に通う際に注意していただきたいこと4つほど紹介します。

1、必ず復習をしよう

これが最も重要です。授業を受けっぱなしというのは何の意味もありません

授業を受けて分かった気になっていても、いざ自分で問題を解こうとするとほとんど解けないことに気づきます。それは本当に理解をしていないからです。

人は学んだことを復習しないとどんどんと忘れていく生き物です。

エビングハウスの忘却曲線という有名な実験があります。これによると人は学んだことは1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ケ月後には79%も忘れてしまうのです!

evinghouse
Free JuniorAcademyより引用

ですので、予備校に行ったら安心、ではなく復習することで確実に知識として身につけるようにしていかなければならないのです。
これをせずに合格することは不可能だということは上のグラフを見ても明らかでしょう。

2、分からないなら積極的に質問をしよう

せっかく講師がいるのに質問しないのは非常にもったいないことです。

先にも触れましたが、分からないまま放っておくと致命傷になってしまう科目もあります。そして一人で悩んでいる時間は本当に無駄です。
特に予備校は集団授業なのでついていけなくても次々と進んでいってしまうので、ほったらかしにするとどんどん遅れをとってしまいます。

質問をする人ほど合格しているのは事実です。

高い授業料を払うのでとにかく使い倒すようにしましょう。

3、合わない講師もいることを覚悟しよう

予備校は講師を選べないので合わない講師がいることも事実です。
どうも分かりにくいなと感じることもあるでしょう。

そのようなときはDVD授業なども併用し、違う講師の授業を視聴するという方法もあります。

私も予備校に通っていたときに数的処理と生物の講師がイマイチだったのでDVDで収録された他の教室の講義を見て勉強をしていました。

このように合わない講師だった場合、リアルの授業とDVDやオンラインを併用することで分かりづらい講義を回避することもできるということも知っておくと良いでしょう。

4、とにかく出席することを心がけよう!

これは意外と重要です。

予備校は学校ではないので出欠は自由です。気が向かなければ欠席しても誰にも怒られません。

しかし、一度サボりぐせがついてしまうとずっと行かなくなってしまうというのが人間です。大学の授業とかでもそのような経験はありませんか?

そして予備校に行かなくなるとモチベーションが下がり、「そもそも公務員になる必要はないのでは?」と考えてしまいます。
そうすると危機的状況であり、公務員試験をドロップアウトしてしまい民間に転向という流れになることが多いです。
実際にこうした人も何人も見てきました。

公務員試験は長期にわたる試験なのでモチベーションの維持が大変です。途中で予備校に行きたくなくなることもありますが、そこは歯をくいしばって行くようにしましょう。

たかだか数ヶ月から1年の辛抱で一生が決まると考えると頑張れるのではないでしょうか。

3 まとめ

全体的に予備校推しになってしまいましたが、どちらにするかはあなたの状況次第です。

勉強の方法を知っていてモチベーションを維持できるなら独学でも合格できるでしょう。私はすぐに怠けてしまう性格なので予備校に通い強制力を持たせようとしました。

注意点としては予備校に行ったからと安心してはいけないことです。授業を受けてしっかりと復習をしなければ何の意味もありません。
やる気のない人はすぐに予備校から消えていきました。ここは自分を律するようにしましょう。

そして、他人の意見はあくまで「その人」だから合格できたということを忘れないようにしてください。

「公務員試験など独学で十分」という意見もありますが、信じる前にその発言をしている人がどういう人なのかを知りましょう。
万人に共通する勉強法など存在しません。

独学か予備校に通うか悩んでいる方は、自分がどちらに向いているのかよく考え決めていただくと良いでしょう。

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