公務員試験に出題される科目まとめ(行政・事務系)

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これから公務員試験を勉強しようと悩んでいるあなた。公務員試験は膨大な科目が課せられると聞いて尻込みしている人がいるかもしれませんし、そもそもどんな科目があるのかわからない人もいるでしょう。

公務員試験は試験の種類や職種によって試験科目が異なります。なので、ここではどのような科目が出題されるのかを網羅的にまとめているので、自分がどの科目を勉強するべきなのか参考にしてみてください。

1.教養試験

公務員試験のほとんどは教養試験が課せられ、一部の自治体を除きほとんどが五肢択一式(5つの選択肢から正しいまたは間違っているものを選ぶ方法)となっています。

教養試験の出題科目は以下のように一般知能分野と一般知識分野に大別され、一般知識分野はさらに社会科学、人文科学、自然科学と分けられそれぞれに科目が割り当てられています。

【一般知能分野】
・文章理解(現代文・古文・英文)
・判断推理
・数的推理
・資料解釈

【一般知識分野】
・社会科学
政治、経済、社会、法律

・人文科学
日本史、世界史、地理、思想、文学・芸術

・自然科学
数学、物理、化学、生物、地学

一般知能分野は文章理解は現代文・古文・英文などの長文読解が課せられ、判断推理と数的推理は算数やパズル的な要素がある問題であり、資料解釈は表やグラフを読み取る問題となっています。これらの科目について文章理解以外は公務員試験で初めて学習する人も多く、苦手としている人が多い科目でもあります。

しかし、どの試験でも回答必須としており出題数も多いので早めの対策が必要となります。

また、一般知識分野は社会化学、人文科学、自然科学とあり、これらは高校のときに学習する内容となります。大学受験のときにどれくらい勉強したかが出来不出来に大きく差となって現れてくるでしょう。

後述しますが、受験する試験区分により出題科目や出題数が異なってきます。ですので、これら全てを学習する必要はなく、なるべく出題数の多いものや自分が得点しやすい科目を選択します。

ただし、試験によっては与えられた問題は全問必須の場合もありますので、併願する試験とのバランスを見て選択するようにしましょう。

2.専門試験

専門科目は行政系科目や法律系科目など試験の区分に応じて必要な専門知識を測るための科目であり、大学で学ぶ内容がメインとなっています。

専門試験の出題科目は、行政系科目、法律系科目、経済系科目、商学系科目、その他に分類され、難易度も教養試験に比べ難しい問題が多く、早めの対策が必要となります。

【行政系科目】政治学、行政学、社会学、社会政策(労働経済・社会保障)、国際関係、社会事情など

【法律系科目】憲法、行政法、民法、商法、刑法、労働法、国際法など

【経済系科目】経済原論(ミクロ経済学・マクロ経済学)、経済学、財政学(公共経済)、経済政策、経済学史、経済史、経済事情、統計学、計量経済学、国際経済学など

【商学系科目】会計学、経営学

【その他】英語、教育学、心理学など

専門試験は教養試験と同様、試験区分により出題科目や出題数が異なるため受験する試験に応じて科目を選択するようにしましょう。

なお、ほとんどの試験では択一式ですが、裁判所事務官や国税専門官など一部の試験では記述式の試験が課せられます。

テーマが与えられ、それについて出題範囲は択一式と共通である場合がほとんどですので、しっかりと対策をしておけば問題ありません。

専門試験が課されない自治体もそれなりにあるため、勉強時間がなかなか確保できない人やどうしても専門試験が苦手という人は教養試験のみの試験を受けるという方法もあるということを覚えておくといいでしょう。

3.論文試験

論文試験は高齢化や防災などの社会問題の課題や観光対策、自治体のあり方などについて行政としても役割を論述するものが中心となります。また、ワークライフバランスや女性の社会進出といった近年話題になっているテーマもよく出題されています。

論文試験はこれらの課題に対して一般論を語るのではなく、課題を解決するための「あなたの意見」を述べる必要があります。とは言ってももちろん好き勝手に主張するのではなく、自分がその自治体で働くことをイメージし、職員としてどうすべきか、という視点で解決策を述べていきます。

なので、あまりに大掛かりなものや非現実的なものは適切ではない(施策は税金を投じて行うため)と判断されてしまうので、オリジナリティがあり実現可能なものを述べていく必要があります。

論文試験では課題に対する理解力や文章構成力、表現力、一般常識、そしてその文章から受験生の人物的な側面まで評価されます。

そのため、論文試験は二次試験で課せられることが多く、一次試験で課せられる場合でも評価は二次試験以降に反映されることが多くなっていることから、教養試験や専門試験よりも軽く考えられがちな論文試験ですが、教養試験や専門試験と同等の配点である場合が多いため合否に深く関わってくるので決して手を抜かずしっかりと対策を行うようにしてください。

ちなみに、国家総合職の大卒程度試験では二次試験で「政策論文試験」という試験が課されます。これは政策の企画立案に必要な能力や判断力、思考力を見るものであり英文を含む資料を読み解かなければなりません。

また、同試験の教養区分では「総合論文試験」が課され政策の企画立案の基礎となる教養・哲学的な考えに関するものと具体的な政策課題に関するものの計2題出題されます。

ほかにも、地方公務員試験では、「アピール論文」や「自己PR論文」といった自分自身をアピールする論文課す自治体もあります。

このように論文試験の内容は様々であるため、事前にどのような試験が課されるかを調べておく必要があります。また、前述したとおり論文試験は教養試験や専門試験の同程度の配点であることが多いので、「たかが論文」と高を括るようなことはしないようにしましょう。

4.その他

ここまでは多くの試験区分で課せられる一般的なものでしたが、ここで紹介するものは一部の自治体や試験で課せられるものです。

試験科目とは少し離れますが、試験として課される以上知っておく必要があります。自分が受験する試験に必要なものかどうか事前に確認するようにしてください。

■適正試験(事務適正試験)

適正試験は高卒程度試験でよく課せられる試験で、大卒程度試験では一部の市役所で課せられることがあります。

これは、その名のとおり「事務の適正」を測るものであり、「計算」「分類」「照合」「置換」「図形把握」およびそれらの複合問題の形式の中から、3つの形式が10題づつ交互に出題され、それが4回繰り返し出題され合計で120題になるという形です。

時間は15〜20分しかないため、1問あたりにかけられる時間は7秒〜10秒しかありません。出題内容としては四則計算や異なった図形を見分ける問題などであり難易度としては難しくありませんが、とにかく時間がないため最初は半分も解けないかもしれません。

対策としては過去問や練習問題を多くこなしパターンに慣れておくことが必要になります。

■適正検査(性格検査)

適正検査は地方上級・中級や市役所、特別区など地方公務員試験で多く行われており、面接試験などの人物試験を補完するために行われます。前述の適正試験とは異なりますので注意しましょう。

面接では把握できない考え方や性格の傾向、適応不適応の傾向を表すものであり主に以下のような形式で出題されます。

・クレペリン検査・・・たくさん並んだ1桁の数字を隣り合う数字をその答えの1の位を答えていくというものです。たとえば、「2+7+6=15」となる場合は15の一の位である「5」が答えとなります。これにより作業の能率や正確性を計ります。

・Y−G式性格検査・・・自分の性格や行動に関する120項目の質問に「はい」「いいえ」「わかりません」のいずれかで答えるものです。似たような試験を受けたことも多いかと思いますですが、これにより大まかな性格の特性の分類を行います。

・文章完成テスト・・・与えられた短い文章の後の空欄に文章を補い、意味の通る文章を完成するものです。たとえば、「私は________」や「私の子供の頃は_________」というように空欄があり自由に記述します。これにより受験生の考え方や趣味趣向を計ります。

これらの試験はいずれも特別な対策は必要なく(逆に対策しすぎると正確な結果が測れない)、正直かつ正確に解答することを心がけるようにしましょう。

■体力検査

体力検査はイメージがつくかと思いますが、警察官や消防官などの公安系の職種で行われることがほとんどで、一部の市役所でも行われることもあります。

持久力や柔軟性などを計るものであり、持久走やボール投げ、反復横跳び、腹筋や懸垂などが行われます。

体力に不安のある方や日頃運動不足な人などは試験の前には軽く体を慣らしておくのがいいでしょう。

■身体測定

警察官や消防官、労働基準監督官、航空管制官、気象大学校学生、海上保安大学校生など、職務の性質上一定以上のレベルの視覚や聴覚が必要な職種で実施されます。

身長、体重、胸囲、視力、色覚、聴力などを測定し、一定以上の基準を満たさなければ不合格となってしまいます。

5.まとめ

いかがでしたか?公務員試験の科目は試験によって本当に多種多様だと感じたのではないでしょうか。しかし、科目が多くてもしっかりと効率的に勉強すれば誰でも合格できるのが公務員試験です。

これから勉強を始める人は公務員になりたい人必見!公務員試験の勉強方法について全解説!を参考に学習を始めてみてはいかがでしょうか。

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