特別区の職員になったら転勤はあるのか? | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

特別区の職員になったら転勤はあるのか?

  • 2017年8月31日
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ASK公務員 編集部
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特別区の職員になりたいという人は、地元で働きたかったり、自分の好きな区で働きたいという場合がほとんどでしょう。

結婚や住宅の購入などを考えているのであれば転勤により引っ越しが伴うのかどうかというのは非常に重要なことかと思います。

 

例えば国家公務員だと全国転勤や一般職でも関東圏内での転勤がありますし、県庁とかでもその県内での異動があるため、場合によっては引っ越しを余儀なくされることがあります。

東京都も都心ばかりに目が行きがちですが、西は奥多摩や南には小笠原諸島とかもあり非常に範囲は広いわけです。思っているより都道府県って広いので自宅から通えるというのは考えない方がいいでしょう。

 

では、特別区の場合はどうかというと、そのような心配は基本的には不要です!

特別区職員として採用された場合は、基本的に採用された区役所内で定年まで働くことになります。異動で区内の出張所(住民票の発行手続きとかやってる出先機関です)や駅前の開発事務所などに配属されることはありますが、これらはあくまで役所内の部署の一部であり、数年でまた区役所に戻ることになるので心配する必要はないでしょう。

 

出先機関としてはこれら意外に図書館や福祉事務所、公園管理所などがありますが、どこも配属させられる可能性があるということは覚えておいてください。そしてこれらの施設も部署の一部なのですぐに区役所に戻ることになります(専門職の場合は出先機関をグルグル回ることも多いです)。

ずっと同じ区役所の中で仕事というと何とも息が詰まりそうなイメージですが、異動すると雰囲気もガラッと変わり、新しい職場のような空気になりますのでそれほど気にならないものです。

ただし、職員は多くても人間関係は狭いのが役所ですので、何かあったときには噂が広まる早さが半端じゃないので庁内で面倒ごとは起こさないように努めてください(笑)。

人によっては区外へ行くこともある

普通は区(役所)内をグルグル回るだけなんですが、たまに都庁や飯田橋にある区政会館に派遣として出向させられる場合があります。都庁への派遣は出世コースなどと言われていて修行がてら行かされることもあるようで相当激務のようですが、ほとんどの人は無関係と思ってもらっていいでしょう。

また、東日本大震災以降、区から被災地へ復興業務として職員を派遣しています。復興業務と言っても瓦礫の撤去とかをするわけではなく、事務職の場合でしたら仮設住宅の管理や被災者の保険に係る業務などを行うわけです。

これは希望することで派遣されることになりますので、復興支援をしたいという熱い気持ちの人はぜひ希望してみてください(採用時に行かせてくれるということはないかと思いますが)。

他には人事交流という制度があり、一定の基準を満たせば他の区に行けるよというものですが、これは区間での交流となるため、例えば新宿区で働いている人が千代田区に行きたいとなった場合、逆に千代田区から新宿区に行きたいという人がいなければ成立しません。

そして同一の職種でないとできないため、事務職の職員と建築職の職員の人事交流というのはできないわけです。

人事交流は自宅が職場から遠いから近くの区で働きたいという人が申請するのが主であると思われます。希望した区に行けなくて家から遠い、とか、結婚したけどお互いに職場が家から遠いので近くがいいとか、そんな感じです。ただ、条件が厳しいためかあまり人事交流をした人の話は聞いたことがありませんね。

とまぁ、いろんな例外を書きましたが普通であれば特別区の職員として採用された場合はほとんどの人が区内で役所人生を終えるので安心して愛する地で活躍してください。

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