地方公務員を目指している方の中には、どうしても生まれ育った地元で働きたい!という気持ちで都道府県庁や市町村などを受験する人も多いかと思います。
たとえば特別区の場合ですと、私は新宿区で生まれ育ったので、新宿区役所に入庁して住民に貢献したいんだ、というようにその地に愛着があるからそこで働きたいという人は多いかと思います。
そして、そうした人は面接での志望理由も考えやすく、面接官としても納得のいく回答をできるため採用される確率は上がりますので、こうした意味では(明確な志望理由を答えられるということ)やはり地元の出身者のほうが地方公務員の採用試験には有利だと考えられます。
面接官が納得する理由をよく考えておくことが必須
では、地元ではなく、例えば今は地方に住んでいるけれでも、就職と同時に上京して都庁で働きたい!という人は不利なのでしょうか?
先に地元の人のほうが有利だと書いたのは、その地の出身者のほうが面接対策がしやすく、なぜその自治体で働きたいのかという理由が明確に答えられる人が多いと予想されるからです。
この地で育ったから恩返しがしたい、この街が好きだからよりよくするために貢献したい、などなど、そこの地に愛着があるからその自治体を志望したんだなーというのがわかるわけです。
逆に、生まれ育った場所でもないのにその自治体を受験するためには納得のいく説明が必要なのです。
何となく憧れだとか、テレビでよく見るからとか、地方だったら田舎のほうが静かだからいいとか、本音はそうであってもこれでは間違いなく面接官は納得しないです。
例えば、今現在、宮崎県に住んでいて港区を受験したいという受験生がいたとすると、面接官としては次のような質問をしたくなるわけです。
①なぜ地元の宮崎県(もしくは住んでるところの市役所)ではないのか?
②なぜ東京であり、その中でもなぜ港区なのか?(他の区、もしくは大都市がいいなら福岡や大阪ではダメなのか?)
③港区で何がしたいのか?そして何ができるのか?
④どうしてそう思ったのか?(自分の経験からなぜ港区に勤めたいと思ったか?)
と思いつくまま書いてみましたが、私が面接官だったらこのへんを聞きます。
私が思いつくのですから面接官はもっとするどい質問をぶつけてくるかもしれません。
重要なのは、単なる憧れではなく「明確な理由」があるかどうかです。
それを矛盾の内容に筋道立てて説明することができればたとえ地元の出身者でなくとも希望の自治体に採用されることはできます。
今まで理由が何となく・・というようにあやふやな人も多いかと思いますが、ぜひとも面接官対策やモチベーションの持続のためにも「なぜその自治体に行きたいのか」をよーく考えてみてください。熱い気持ちは絶対に伝わると思いますので、この部分は決して妥協せず真剣に考えてみてください。では〜!