【公務員試験】ミクロ経済学8割ゲットの勉強法とおすすめ参考書 | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

【公務員試験】ミクロ経済学8割ゲットの勉強法とおすすめ参考書

  • 2022年9月21日
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宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
面接・小論文

公務員試験において、経済学は、民法と並ぶ攻略困難科目です。私が出会った受験生の多くが苦戦していました。

出題数が少なければ捨てることも可能です。しかし、経済学全体で以下の出題割合を占めるため、その戦略は賢明とはいえません。

経済学(ミクロ経済学+マクロ経済学)の出題数

・国家一般職:10問/40問

・東京都特別区:10問/40問

・地方上級:11問/40問

・市役所上級・中級:11問/40問

そこで、本記事では、ミクロ経済学に絞って、どのように学習をしていけば、8割程度の得点ができるかについて解説していきます。公務員試験は6~7割の得点で筆記試験を通過できる年が多いので、8割取れるということは、得点源科目化していることを意味します。

なお、紹介する学習方法は、初学者で予備校に通っていない方を想定し、入手可能な書籍しか用いません。そのため、どのような方にも取り入れられます。是非、この記事を参考に勉強を進めていっていただき、ミクロ経済学を得意科目化してください

※本記事は、国家総合職を除く大卒公務員試験種を対象としています。

1 ミクロ経済学とは?

 ミクロ経済学とは、経済を構成する個々の家計(消費者)や企業(生産者)といった経済主体がどのように行動するかという分析をし、また、両者が出会う市場における価格メカニズムや資源配分の効率性等の分析も行う経済理論のことです。

公務員試験では、概ね以下の6分野に大別されます(学習開始前の方は、以下の概要を読んですぐに理解できなくても構わないのでご安心ください)。

1)消費者理論

……様々な仮定を置きながら消費者の行動を分析し、需要曲線を導出します。

2)生産者理論

……1)同様、様々な仮定を置いた上で生産者の行動を分析し、供給曲線を導出します。

3)競争均衡

……1)2)で導いた需要曲線と供給曲線を市場で出会わせ均衡を得ます。余剰やパレート効率性などの概念もここで学習します。

4)不完全競争市場

……3)までにおいて前提としていた完全競争市場という仮定を外して、独占市場や寡占市場といった不完全競争市場を学びます。寡占市場の中ではゲーム理論にも触れられます。

5)市場の失敗

……市場に任せると資源配分が最適かされていない状況である市場の失敗の事例である、費用逓減産業・外部効果・公共財・情報の非対称性などを学習します。

6)国際貿易理論

……リカードの比較生産費説などの貿易理論、貿易の余剰分析などを行います。

2 ミクロ経済学の学習開始前に心得ておきたいこと

出題分野の説明から、次の3つのことが導けます。これは学習開始前に心得ておかなくてはならないことでもあります。

1つ目は、色々な仮定が置かれる科目だということです。つまり、「△△は、○○という条件があるならば、××となる」という結論の覚え方をしなければなりません。経済学を苦手とする受験生は「△△は××だ」と覚えてしまい、少し仮定が変わると分からなくなってしまいます。きちんと「仮定も覚える」ようにしなければなりません。

2つ目は、積み重ね科目だということです。1)で導出した需要曲線と、2)で導出した供給曲線が、3)で合わせて使われ、4)や5)はそれまでの仮定条件を変えて今までとの相違を学びます。初学者対象の記事なので説明は省きますが、6)も前までのところが分からないと話が理解できません。文系に位置づけられる科目というのは、概して1つの分野が他分野にそこまで影響がない気がしますが、ミクロ経済学(実はマクロ経済学もですが)は前から順に学習する必要があります

3つ目は、計算処理が必要な科目だということです。〇〇曲線という言葉から、関数表現されることが想像できるでしょう。これは、例えば平面上で縦軸に価格を、横軸に数量をおいたときに、需要曲線が一般的に右下がりの曲線として図的に描かれるわけなので、その曲線を数式的にも表せられるということです。

実際、ミクロ経済学の問題は、指数法則に則った処理、方程式の解法、微分と偏微分などの計算方法を知らないと解けない形となっているものが出ます。手を動かして図を書き、計算ができないといけません

3 ミクロ系経済学の具体的な勉強法とおすすめ参考書

それでは、実際にどのような学習をしていくと良いのかを説明していきます。

(1)経済数学から攻めていこう

経済の参考書を読んでいこうと意気込んでも、計算処理がよく分からないと読み進めるのが苦痛になります。ここは、「急がば回れ」の精神で、公務員試験の経済学で使う数学だけおさえてしまいましょう。

おススメは、石川秀樹著『経済学と数学がイッキにわかる!!』です。

ただし分厚い本ですので、全部をやる必要はありません。ミクロ経済学としては、chapter01~07までをやれば十分です(マクロ経済学を含めても、あとchapter09、10を追加する形で構いません)。

本書の優れている点は、別冊ワークブックがあり、各chapterに入る前に実力を診断できる形となっていることです。これを先に行い、正解できる単元は読まなくても構いません。分からないところだけやりましょう。他方、すごく苦手な方は、YouTubeに全頁の解説動画があります。これが理解の助けとなるでしょう。

参考動画

(2)問題集と解説が一体となった本で知識注入を!

経済数学ができるようになった次は、いよいよミクロ経済学の知識を注入します。このとき、対策本を大別すると、①基本書(大学の1・2年生向けに大学教授が書いた本)、②基本書をかみ砕いた予備校講師による講義調の本、③過去問集、があります。このうち、どれを使えば良いと思いますか。

他サイトのアドバイスは②→③を推奨していることが多いようです。②の例は、茂木喜久雄著『らくらくミクロ経済学入門』や石川秀樹著『試験攻略入門塾 速習ミクロ経済学』、村尾英俊著『最初からつまずかない経済学 ミクロ編』などです。

 確かに、①は公務員試験とは関係ない記述がある本が多く不向きです。特に、マンキューなど著名な経済学者の翻訳本などに手を出しますと、演習問題には答えの掲載がなく、問題のタイプも公務員試験とはリンクしていないため、大変遠回りの学習になります。試験対策としては止めておくべきでしょう。 

ということは、やはり②→③になるのでしょうか。私の教えてきた経験則ですと、この手順は理想的とまではいえない(=王道ではない)と感じています。もちろん、各著書とも丁寧で分かりやすいです。ただ、この親切を3割くらい削って、もう少し問題を解きながら取り組める参考書の方が、早くマスターできるのになぁと常々感じています。 

特に上記(1)で経済数学を抑えているならば、『公務員試験 ゼロから合格 基本過去問題集 ミクロ経済学』(以下、『ゼロから』と表記)がお勧めです。この本は、問題集と銘打っていますが、丁寧な知識注入部分があります。そして、もちろん問題集のカテゴリー本ですので、たくさんの問題もあります。②よりの③ということです。
ということで、『ゼロから』にトライし、理解が難しい部分だけ②で拾い読みをしていくことがお勧めです。つまり、③(但し②寄り)→③(純粋な問題演習)がおススメの学習法です

知識注入にも使える問題集

理解が難しいところだけ拾い読むと良い本

(3)仕上げは、やっぱり過去問集のやりこみ

『ゼロから』に収録されている問題レベルは易~中程度といえます。そこで、本記事の目標、8割到達のためには、より難易度の高い問題にもチャレンジする必要があります。また、同程度の問題においても1問でも多く解く経験をしておくことが大切です。

その目的でお勧めの本は、『合格目標 公務員試験 本気で合格! 過去問解きまくり! ミクロ経済学(以下、LEC本と表記)です。解説は予備校の本だけあって分かりやすいですし、たくさんの問題が収録されています。毎年改訂で最新問題も手に入ります。

 ところで、このように書くと、『スーパー過去問』シリーズではないのかと聞かれます。もちろん、こちらでも構いません。ただ、LEC本は地方上級試験の再現問題が多く収録されています。そのため、国家一般職や専門職の公務員が第一志望なら『スーパー過去問』でも良いですが、地方上級の志望順位が高かったり、国家公務員と同程度だったりするなら、LEC本がお勧めです。

(4)まとめ

以上紹介した通り、ミクロ経済学のおススメ勉強法は、①経済数学への抵抗感をなくし、②問題を解きながら知識が注入できる本で学習を進め、③収録豊富な過去問題集で1問でも多くやり込む、というものです。

また、①の計算と③で問題を解く際は、自分の手を動かしてください。そして、②の際には、必ず順々に学習していき、各理論の設定されている仮定は確認するようにしてください。そうすれば、本試験でミクロ経済学8割獲得は決して難しいものではありません。参考に、ぜひ頑張って欲しいと思います。

なお、学習を進める際のペースメーカーになって欲しいとか、知識注入は頼りたいとか、過去問題集の分からない問題だけ教えて欲しいとか一部の困りごとがあれば(もちろん全部でも構いませんが)、個別指導致します。(詳細は、経済学対策講座をご覧ください)。

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