公務員試験の数的処理が苦手な人が知っておくべき勉強法

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公務員試験では主要五科目の一つと言われている数的処理ですが、苦手とする受験生も大変多いのがこの科目です。

私が受験生の時は、自分も含め数的処理が得意という人は周りにはほとんどいなかった記憶があります。

しかし、ご存知のとおり数的処理はどこを受験するにせよ出題数が多く、捨てることはできないため苦手なままで本試験に挑むのはリスクがあります。
ただ、得意にする必要はなく、あくまで「足を引っ張らない程度」にして他で得点すれば十分に合格することができます。

数的処理とは通常「数的推理」「判断推理」「資料解釈」の3つを言いますが、ここでは前者2つの対策について触れています。

資料解釈については資料解釈で確実に得点するための戦略について徹底解説を参考にしていただければと思います。

1.公務員試験における数的処理の出題数

年々公務員試験では、日本史や世界史といった知識分野よりも、数的処理をはじめとする知能分野がより重視されるようになってきています。
平成27年度の各試験での出題数は以下のとおりでした。

国家総合職・・・16問
国家一般職・・・16問
裁判所職員・・・17問
国税・財務専門官・・・16問
地方上級(地域により異なる)・・・16問
東京都庁・・・16問
東京都特別区・・・16問

日本史や政治、物理といった知識分野の科目においては出題数が1〜2問程度であることを考えると相当な出題数だということがわかります。

さらに東京都特別区の試験は、平成28年度の試験から数的処理を含む知能分野からの出題数が増えます(参考:http://www.tokyo23city.or.jp/saiyo/event/siken_kaisei_h28_1.htm)。

他の自治体でも知識分野よりも知能分野の出題数を増やしているところも増えてきているため、数的処理を捨てて筆記試験を突破するのは、相当難しいといえるでしょう。

2.なぜ数的処理を苦手とするか

苦手な方の多くが、昔から算数や数学が苦手だったとか、数学が苦手じゃなくても高校時代に解いてきた数学と毛色が全然違うといった原因で数的処理に苦手意識を持たれているようです。

確かに、算数や数字にとことん弱い方も実際に存在します。
私の知っている中では、小学校の算数で、4桁の足し算に心を折られたきりという人もいます。他にも割り算ができなかったり、比を知らなかったりと様々ですが、このような算数すら怪しい人は多くいます。

とはいえ、ほとんどの方の数的処理が苦手な理由はたった一つです。

それは、単純に問題をこなした経験が足りていない。ただそれだけです。

今数的が苦手だと感じている人は十分な問題量をこなしたでしょうか?
1冊の問題集を何度も覚えるまで解ききったでしょうか?

おそらくこういう人は少ないと思います。しかし合格者は問題集を何度も回しています。

数的処理は数的推理、判断推理、資料解釈の三分野から出題されますが、この中でも数的推理は、これまでの受験経験(特に中学受験の算数)によって得手不得手の差が多少出てきます。中学受験を経験された方は、その時の勉強の記憶が数的処理の勉強で活かせることもあるでしょう。

では、算数や数学が苦手、中学受験も経験がない、といった方はどのように数的処理の勉強を進めていくべきでしょうか。以下で紹介していきます。

3 数的処理の勉強方法

3−1.数的推理、判断推理の勉強方法

数的推理は場合の数や確率、速さの問題、方程式や整数の問題といった、数学的な知識で解ける問題であるため、特に文系の方だと苦手な方も多いかと思います。

一方の判断推理は、嘘つき問題や空間図形問題、対応関係に関する問題など、数学的というよりも、クイズやパズルのような問題が多いです。数的推理ほど数学の知識は不要ですし、解きやすいと感じる人も多いでしょう(中には判断推理のほうが苦手な人ももちろんいます)。

どちらを勉強する上でも大事なのは、やはり解法パターンを覚え込むことです。

なんだそんなことか、と思われた方も多いかと思いますが意外とこれすらできていない人が多いのが現状です。

先ほど数的が苦手な人は問題をこなした経験が足りないと書きましたが、結局は解法が頭に入るまで問題を解きまくることが大事なのです。

そして、とにかく一冊の問題集を繰り返し解くことが重要です。数的処理を得点できない人はいろんな問題集に手を出してしまい解法のパターンを身につけられていないのです。

教養試験は全体で2~3時間しかないため、数的処理一問にかけられる時間は多くても5分程度です。問題を見て、その問題にあてはまる解法がパッと出てくるようにならなければ、時間が足りなくなります。

さらに、解法のインプットのための勉強で大事なことは、自分のレベルにあった問題集を段階的に使っていくことです。

スー過去やクイックマスターは過去問集として有名なので多くの受験生が使っていますが、苦手な人は確実に挫折します
初学者や苦手な人は最初からこれらの本に手をつけないほうがよいでしょう。

となると、初学者とって学びやすいもので畑中先生のワニ本、ワニ本でも難しいと感じる方は解法の玉手箱など、最初のインプットの段階では自分のレベルにあったものから解きはじめ、慣れてきたらレベルを上げていくようにしましょう。

数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱 改訂第2版 (公務員試験)
数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱 改訂第2版 (公務員試験)

特に玉手箱は算数の復習から始まっているので、数学はおろか算数も怪しいという人でもとっつきやすいのではないかと思います。苦手な人にとっては本書ですら難しいかもしれません。

それでも繰り返し諦めずに解いてみてください。他の問題集に手をつけては絶対にいけません
とにかくやる問題集を一冊決めたらそれを繰り返し解いて、解法パターンを身につけることに専念してください。

解法が頭に入るまで、どれくらい問題集を繰り返すべきかは難しいですが、やはり最低3〜4周くらいは繰り返した方が良いでしょう。
ちなみに、私自身は受験生の時に6周繰り返しました。模試などでイマイチ点数が伸びない時にも、必ず基本書に戻って解法がしっかり身についているか確認することも大切です。

3−2.数的処理は模試が重要!

数的処理では模試などを始め、初見の問題を解く演習も大切です。

数的処理以外にも文章理解や知識問題を含め、制限時間内で教養試験全体を解き終えるのは相当厳しいものです。そのため、試験直前期は特に模試を受けて時間配分の感覚を掴むようにしましょう。

特に、数的処理では一問に時間をかけすぎるのは禁物です。いわゆる正答率の低い「捨て問題」は、潔く捨ててしまうことも大事です。

クイックマスターなどの過去問集には国家総合職の過去問等かなり難しい問題も載っていますが、そのような問題は後回しにしましょう。
難しく正答率が低い問題を正解することよりも、教養試験全体で合格点を取ることの方が大事です。

これに関しても模試などの初見の問題を演習していくことで、「捨て問題」を見極めることができるようになります。苦手な人は、間違っても数的処理で満点を取ろう!なんて思ってはいけません。

4.数的処理が苦手な人はとにかく簡単な問題を確実に解けるようにしよう!

数的処理は配点が大きいため、苦手とする人はなかなか教養試験の点数が安定しないと思います。
しかし、数的処理が得意という人は決して多くないため、他の受験生が落とさないような簡単な問題を確実に拾っていくことがポイントになります。
過去問集でどうしてもわからないような問題は後回しにしても良いです。国家総合職で出題されるような難しい問題は他の受験生も解けない可能性が高く、本試験でもそうした問題が出ても解けない可能性が高いのです。

そのような無駄な時間を使わないためにも、簡単な数的推理の問題を最低限得点し、判断推理で点数を稼ぐという方法がおすすめです。

数的処理を苦手とする受験生は、だいたいが算数、数学が苦手な方だと思うのですが、判断推理は算数や数学はほとんど関係ありません。

先述のとおり、解法を頭に入れて演習を着実にこなしていけば、点数を取れるようになってきます。
一方で数的推理は、確率やニュートン算、速さの問題といった、数学要素があるため苦手な人はなかなか克服できない、また苦手意識を持ってしまうのも事実です。

しかし、数的推理も基本問題はやはり落としてはいけないため、捨て問題であるか否かの見極めの訓練を模試などで実践していきましょう。

数的処理が苦手な場合、16点中4~5点しか取れない方もいるかと思いますが、4~5点では教養試験全体の点数が伸びません。やはり半分、できれば6割は得点できるのがベストです。
とはいえ、苦手な人が6割取るのは難しいのが現実です。ですのでとにかく半分取れるように基本を確実に取れるようにしましょう!その分他の科目で得点すれば十分合格することはできます。

また、繰り返しになりますが基本を大事にして勉強を進めていくことがとても重要なので、今解いている参考書が難しい、解説を読んでも分からない、という状態であれば、レベルを一段階下げた参考書を解きましょう。いきなり難しい問題を解いても、基本が分かっていなければ全く太刀打ちできないため、ただ数的処理の勉強が嫌になっていくだけだからです。

数的処理はとにかく、伸びるのに時間がかかる科目です。本試験が始まるその瞬間まで、時間がない日でも毎日一問でもいいですから、根気強く粘り強く取り組んでいきましょう。

5.まとめ

数的処理が苦手な人は解法のパターンが身についてない場合がほとんどです。
自分は苦手だからと諦める前に、簡単な問題を確実に得点することを目標に自分に合った問題集を繰り返し解き、本試験で足を引っ張らないようにしましょう。
苦手であればとにかく基礎をこなし半分得点できることを目指しましょう!

※「数的推理」については【分野別】数的推理の具体的な勉強方法についても併せてご覧ください。

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