こんにちは。ASK公務員究進塾 編集部です。
今回は、裁判所事務官 一般職の論文対策についての解説です。
◆ この記事のポイント
・裁判所事務官 一般職の論文試験の特徴
・論文対策の練習のやり方
この記事は、ASK公務員究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。
裁判所事務官 一般職の論文試験の特徴
裁判所事務官 一般職の論文試験では、以下の条件が課されます。
① 試験時間が1時間しかない
② 字数制限がない
③ ボールペンしか使うことができない
国家一般職の論文試験でも
「① 試験時間が1時間しかない」
「② 字数制限がない」
という点は同じです。
大きな違いは、筆記用具に指定がある点です。
国家一般職の場合には、鉛筆やシャープペンシルのように、消すことができる筆記用具を使うことができますが、裁判所事務官 一般職の場合「③ ボールペンしか使うことができない」という制約があります。
練習はボールペンで行うか
ボールペンしか使えないとはいえ、最初から消せない筆記用具で練習するのは、ハードルが高いです。
尾川講師の授業の場合、まずはシャープペンシルなどの消せる筆記用具で練習を行います。そして試験の1ヶ月前までは消せる筆記用具での練習を続けます。
また、練習ではセンチを目安に書いて、提出してもらっています。
論文のテーマと対策
裁判所事務官 一般職の場合、時事問題が出題されるわけではありません。
そのため、「今年はこれが狙われそうだ」というような、予測を立てることが難しい試験となっています。
練習のやり方
尾川講師の授業では、過去問を中心に練習を重ねていきます。
令和5年度の出題を例にとって、練習のやり方をご紹介します。
<令和5年度 出題例>
チームワークの重要性について述べた上で、現在の社会を取り巻く状況を踏まえて、職場においてチームワークを高めるために考えられる方策を論じなさい。
①「メモのメモ」を作る
構成メモを作る時に、まずその前段階のメモを作ります。
これを、尾川講師の授業では「メモのメモ」と呼んでいます。このメモを作る際は、順不同で、思いついた順に書いていきます。
例題の場合、以下の手順で書いていきます。
まず問題文に「チームワークがなぜ重要だと思うのか」とあるので、その理由をいくつも挙げていきます。
次に、問題文に「現在の社会を取り巻く状況を踏まえて」とあるので、現在の社会を取り巻く状況に関しても、思いついたことをどんどん箇条書きにします。
このように、書き出した2つの「メモのメモ」を見ると、「現在の社会がこのような状況であるからこそ、チームワークが重要なのだ」ということが浮かび上がってきます。
そして「職場においてチームワークが取れていなければ、どういう問題が出てくるのか」ということも考えます。
「メモのメモ」を作る利点
このように論点を挙げていくと、職場でのチームワークをどのように高めていくべきかという方策が見つかってきます。
この方策もいくつか挙げていきます。
これも順序にとらわれず、思いついたことをメモしていきます。
②グルーピング
そのメモが出揃ったところで「この方策とこの方策は一緒にできる」というように、要素ごとにまとめる作業をします。
尾川講師の授業では、これを「グルーピング」と呼んでいます。
グルーピングをした後、ここから方策を3つに絞っていきます。
③構成メモ
そして構成メモを作ります。
ここまでは順序にとらわれずに書いてきましたが、ここからは順序が大切です。
第1段落 : 現在の社会状況を踏まえた上でのチームワークの重要性について述べる
第2段落~第4段落 : 職場でのチームワークを高めるための法則を1つずつ挙げていく
④清書
さらに、段落の中の文章の順序にも気を配りながら、清書していきます。
ASK公務員究進塾の授業では
このようにして仕上げたものを、ASK公務員究進塾の授業では、尾川講師が添削しています。
内容や構成に関しては授業の中でチェックをし、添削では表現表記へのアドバイスが中心となります。
まとめ
裁判所事務官 一般職の論文対策についての解説でした。
論文の文章作成を練習するにあたり、構成メモを作る前の段階からが重要です。
「メモのメモ」で要素を挙げていき、それらをまとめ、丁寧に順序立てて清書につなげることがポイントとなります。
おわりに
ASK公務員究進塾では、公務員の対策に関して、丁寧に指導を行っております。
◆尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。
文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。
受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。