こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。今回は、東京都の論文対策についての解説です。
この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。
東京都の論文試験の形式
出題形式
↳Ⅰ類A、Bとも課題式、1題必須解答
試験時間
試験時間
↳1時間30分
大きな特徴としては「資料型」であることが挙げられます。
資料型の論文対策で気を付けるべきこと
まずは、すべての資料をきちんと読み取ることです。東京都では複数の資料が提示されます。「こちらの資料は見たけれどもこちらの資料は見ていない」ということがないよう、全ての資料に目を通しましょう。
そして、それぞれの資料から得られた情報をメモしていきます。東京都の論文は(1)、(2)の2問に分かれており、第1問はその資料を参考に「あなたが重要であると考える課題を、200字程度で簡潔に述べよ」という設問となっています。資料から得られた情報をもとに、東京都が抱える課題を発見していきます。
これまでの受講生の中にも見受けられたのは、情報を得ることができても、それを東京都の課題と結びつけることが不得意だという人が少なくありません。そこで尾川講師がおすすめしてるのは、東京都が出している「未来の東京戦略」を読んでおくことです。2024年にバージョンアップ版が出て、東京都のホームページ上でデジタルブックとして読めます。論文対策として活用しましょう。授業でも受講生と一緒に読んでいますし、東京都の課題から志望動機を作っていけるため、面接対策としてもおすすめです。
字数に関するポイント
第1問について
第1問の難しさとして、字数の問題も挙げられます。仮に多くの課題を発見したとしても、それを200字程度という字数でまとめていくのは難しいです。日本語の場合、一文、SとVが入った「。」から「。」までの一文は、30字~50字でできていますので、200字だと4~6文ぐらいしか書けないわけです。そこで、情報を整理して要領よく記述することが求められます。
尾川講師はよく「グルーピング」という言葉を使いますが、これとこれはまとめられるというものを整理しつつコンパクトな記述を心がけましょう。
第2問について
第2問は、第1問で述べた課題に対して「都はどのような取り組みを進めるべきか。あなたの考えを述べよ。」というものですが、ここは東京都が行うべき対策を述べていきます。字数は第1問と合わせて1,000字以上ですが、第1問で200字を使っていますので、第2問で1,000字程度書けると、合わせて1,200字となります。試験時間が90分がありますので、1,200字という指定字数は決して難しい指定指数ではありません。大まかな構成をお話ししますと、第一段落で東京都の現状について述べた上で課題を紹介します。その課題に対して、対策を3つ思い付ければ、第2、第3、第4段落でそれぞれ述べていきましょう。
対策が2つの場合は、1つの対策について、その対策の必要性、その対策がなぜ必要なのか、といった内容の段落と、具体的な取り組み、その対策をどのように進めていくべきかで段落を分けてもよいでしょう。
よく受講生から質問いただくのが「最後の段落の書き方」です。「最後の段落で“したがって”“以上のように”などの言葉を使って、それまでに論述したことをまとめた方がいいですか」と聞かれますが、東京都に限らず、公務員試験ではそのような「まとめ」の段落は不要です。その字数の分、対策を厚めに述べていった方が、内容の濃い論文になります。
おわりに
ASK公務員/究進塾では、このような書類の添削だけでなく、それをもとにした自己紹介の仕方、自己PRの作り方などについても指導していますので、お困りの方は、「無料体験授業お申込みフォーム」から、お気軽にお問い合わせください。
◆尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。
文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。