2024年度から特別区Ⅰ類採用試験にICT区分が開始されます! | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

2024年度から特別区Ⅰ類採用試験にICT区分が開始されます!

  • 2024年1月9日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事を書いた人

アバター

宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
人物試験;面接・小論文

1.はじめに

特別区は、多様な人材を獲得するために様々な人事政策をしています。令和5年度には、経験者採用試験の事務職の採用区分にICTができました。

そして、令和6年度からは、経験者ではないⅠ類の区分でICT人材の獲得を目指した採用試験が開始されます

本記事では、こちらの受験資格や試験内容が現段階(2023年12月26日現在)でどのようになっているかを分かりやすくお伝えします。

2.特別区Ⅰ類採用試験(ICT)区分の受験資格について

受験資格では、次の2つが示されています。

●1つは、日本国籍を有することです。
●もう1つは、1993(平成5)年4月2日から2003(平成15)年4月1日という制限年齢です。

なお、以下のサイトを確認すると、この受験資格に「予定」がわざわざ書かれていますので、最終的な決定までは、きちんと特別区の採用情報をみておくことが必要でしょう。
ICT職開始について;https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/documents/0425hodo.pdf

3.特別区Ⅰ類採用試験(ICT)区分の一次試験内容について

①教養試験について
教養試験の出題はあります。
ただし、人文科学・社会科学・自然科学という形での出題は無いようです。
一方で、数的処理は出題されます。また、社会事情という形で時事は出るようです。

まとめると、以下のようになります。

教養試験=社会事情7題+数的処理28題

なお、全問必答ですので、問題ごとに選択することはできません。

ここから分かるように、数的処理はかなり大事なウェイトを占めます。苦手な人は、集団指導の講義だとついていけなかったり、市販書が読み進められなかったりすることでしょう。
この場合は、個別指導などで力を付けると良いでしょう。ASK公務員/究進塾では個別指導の講座を開講しています。

数的処理個別指導講座のご案内

②専門試験について
専門試験では、必ず答えなくてはならない科目として、ICTが15題と、経営学5題があります。
一方、「憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学25題から10題選択解答」もあります。こちらは、科目選択ではなく、問題選択と考えられます。
例えば、上記の5科目すべて2問ずつ解答して合計10題としてもいいですし、ミクロ経済学とマクロ経済学の2科目を5題ずつ解答して合計10題でもOK、ということです。普通は後者のようにするでしょうから、学習する科目が随分少なく済むということです。

まとめると、以下のようになります。

専門試験=必須20題(ICT15題+経営学5題)
    +選択10題(憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学の5科目から)

③専門科目ICTについて
専門科目ICTの出題範囲は以下のように告知されています。
(ア)テクノロジーに関するもの
(基礎理論、情報テクノロジー、情報セキュリティ、開発技術 等)
(イ) マネジメントに関するもの
(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント 等)
(ウ)ストラテジに関するもの
(システム戦略、経営戦略、関係法令 等)

科目内容的に、基本情報処理技術者とITパスポートなどの試験対策本で学習をしておくと備えやすいのかなと考えられます。
また、(イ)や(ウ)の内容には、経営学的なものが含まれそうです。したがいまして、必須科目同士が関連知識という、ありがたい状態と言えます。

④課題論文
次試験には、2題中1題を選択して書く課題論文もあります。

4.注意点

令和5年度から始まった経験者のICT区分の試験内容は、教養試験20題(数的処理14題+社会事情6題)と、専門論文(ICTをテーマとして経験や知識を問う論文 1 題)という形式でした。

「3」でみた特別区Ⅰ類の春試験は、教養試験が10題多いですし、専門論文ではなく課題論文です。課題論文がICTを必ずテーマとしているかどうかは分かりません。また、専門科目があります。

このように、区分名が同じでも、課される内容が違う点をよく踏まえておきましょう。ただ、経験者の場合も、数的処理は同じく重要なので、苦手な方は個別指導の検討をしておくと良いでしょう。

数的処理個別指導講座のご案内

なお、特別区Ⅰ類職員(ICT区分)の2次試験は、個別面接のみというところは経験者の区分と同じです。

5.まとめ

今回は、令和6年度から実施される特別区Ⅰ類職員(ICT)区分の採用試験の情報をお伝えしました。繰り返しますが、試験の最新情報は必ずネットで収集しましょう。

特別区人事委員会トップページ:https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/index.html

また、現在(2023年12月26日現在)、特別区の以下のホームページには、ICT区分の職員を募集するための特設サイトもできています。どのような仕事をするのかのイメージを高めておくと良いでしょう。

特別区のICT職をもっと知ろう:http://www.union.tokyo23city.lg.jp/saiyo/2024/special2/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事を書いた人

アバター

宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
人物試験;面接・小論文
電話お問い合わせ