公務員を目指す人の中には、観光関係の部署で地域を活性化したい!と思っている人も多いかと思います。
観光対策に取り組むことで、その街に来訪者が集まり賑わいが創出されるため、最近では特に外国人を観光地に呼び込もうと躍起になっている自治体も多く、注目を浴びている部署でもあります。
人が集まればお金を落としてくれるので、地域の企業が潤うので経済的な面から見ても観光対策は今や重要な課題です。
自治体によって観光課や観光振興課、観光企画課など呼び方は様々ですが、いずれもいかにその地域に観光客を呼び満足してもらえるか、ということを考えているとイメージしてもらえればいいでしょう。
観光というと華やかなイメージがあるため、役所の中でも人気が高い部署の一つです。
おそらく観光対策と聞くと、観光地のパンフレットを作ってイベントの時に模擬店を出したりゆるキャラを呼んで盛り上げていく、みたいな印象が強いかと思います。
他にも花火大会や国際交流など、地味な役所生活に華をもたらす、いかにも楽しそうなイメージがあるのが観光課です。
このようなイベントのときなどは役所の職員もいたりしますが、そういうのを見て仕事をしながら楽しめるなんていいな〜なんて思っている人もいるのではないでしょうか。もしそうであれば、それはほんの一部を見ているだけで苦労している部分を知らないからそう思うわけです。
皆さんの中には好きなアーティストのライブに行ったことがある人も多いかと思いますが、ライブ会場で警備や会場の設営をしている人を見て羨ましいな〜と思いますか?
中には、仕事しながらライブ見れていいじゃんと思う人もいるかもしれませんが、そのアーティストのファンでなければ全く楽しくないと思います。また、そうした人はトラブル等が起こらないよう常に神経を張っておかなければなりませんし、実際に音楽を楽しむ余裕などないはずです。
役所の仕事も同じで、一見楽しそうに見えるイベントでも準備や当日の警備、来訪者の案内などに追われ、楽しむ余裕はありません。
また、イベント時には必ず区長を始めとする部長・課長といった上層部が参加するので、気を使うばかりであり中々楽しもうという気分にならないものです。
大変だがやり遂げたときの達成感は他にはない
イベントの話ばかりになりますが、観光対策をするということは地元の人を巻き込んでいくということです。となれば当然、事前に自治会長などと話をつけていく必要がありますし、 催し物を開催するためには会場を抑え、稟議を取り、協力してもらう部署とやり取りをし、前日当日と設営をし、区長の挨拶文を考え・・・とあげればキリがないですが、このような万全の下ごしらえがあってこそイベントは成功するわけなのです。
学際の実行委員会なんかよりもはるかに面倒であり、責任も重大であるのがこの仕事です。
当たり前ですが休日出勤も多く、かと言って残業が多いので代休が取りづらく・・と役所の中では忙しい部類に入るかと思います。
大変ですが、やはり多くのお客さんが来てくれれば実施側としてやりがいは感じますし、常にデスクに向かって仕事をしているわけですから息抜きになったりと観光課ならではの良さもあります。
また、役所にありがちなルーティンをこなしていくという仕事でもないので、自分の考えを発言する機会も多いためやりがいはあるでしょう。バリバリやっていきたい人には向いている職場だと思います。
他にも観光に関する企画や計画を策定したり観光施設の整備、企業への融資や雇用の斡旋といったことまでやっており業務の幅は広いです。
なので、イメージで観光に携わりたいと決めるのではなく、自治体のホームページなどでどういったことをやっているかをよく調べることが大切です。
ちなみに、その自治体にゆるキャラがあれば着ぐるみを着ることがありますが、夏はめちゃくちゃ暑いので覚悟してください(笑)。では〜!