こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。
今回は、公務員試験の面接で聞かれることのある「ネガティブな質問」、そしてそれに対しての効果的な答え方についての解説です。
◆ この記事のポイント
・ネガティブな質問の例
・想定される質問への答え方
・圧迫面接はある?
この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。
ネガティブな質問の例
ネガティブな質問というのは、例えば次のような例があります。
・挫折経験 ・クレーム対応 ・対応苦手なタイプ ・落ちたらどうしますか |
今回は、この4つの質問を例に、答え方について見ていきます。
ネガティブな質問:例1
Q.「挫折経験はありますか」 |
答え方としては、
・挫折の内容自体はコンパクトにまとめる
・どう立ち直っていったかを詳しく話す
このようにすると効果的です。
なぜならば、その人の個性や行動特性は、挫折そのものには出ず、「どう立ち直っていったのか」という話から見えてくるものです。
〈答え方の例〉
挫折した出来事 どう立ち直ったか |
これは、実際の受講生のエピソードです。
指導講師としても、受講生の自己PRよりも、挫折からの立ち直りエピソードの方をよく覚えていたりします。
挫折からの立ち直りは、ある意味でその人の行動特性が浮かび上がりやすい質問といえます。
「挫折」というと、とても大きなもののような気がしますが、
・失敗したこと
・落ち込んだこと
・怒られてしまったこと
・後悔していること
このように考えると、何か思い出すはずです。
思い出したことを原稿にしてみてください。
ネガティブな質問:例2
Q.「クレーム対応をされたことはありますか」 |
対応したことがない人は正直に「ない」と答えてください。
学生だと、アルバイト先でのクレーム経験を聞かれることがありますが、アルバイトのスタッフにはクレーム対応をさせないという企業もあります。
ないものは、「ない」と答えて大丈夫です。
社会人の方でも、クレーム対応に縁がない職種もありますので、なければないと答えてください。
クレーム対応の経験がある場合、「あります」と言った上で、
・クレームの内容を簡単に紹介する
・どのように対応したのか
について話していきます。
公務員試験に限らず、論文とは「客観的な技術」が求められる文章です。
上下関係のない、フラットな記述を心がけましょう。
話すときのポイントこのとき、皆さんが取った行動を、面接官に「見える化」できるように、詳しく話しましょう。
・個人で取り組んだこと
・上司や先輩を含めたチームで取り組んだこと
このように、分けて話すのもよいでしょう。
ネガティブな質問:例3
Q.「苦手なタイプはどのような人ですか」 |
苦手なタイプに関しては、その次に、
Q.2「もしそういった人が上司だったら、どうしますか」 |
Q.3「もしそんな人が、窓口にいらしたらどうしますか |
という質問になりやすいです。
そのため、対処法を考えやすいものを苦手なタイプに設定した方が、スムーズに話ができます。
〈答え方の例〉
「時間にルーズな人が苦手です」 ↳「もしそういう人が上司になった場合は、“今日は何時から会議ですよ”とか、“何時に出発しますよ”などと、まめに声をおかけしたい」 |
このように、対処の仕方とセットにすると話しやすくなります。
ネガティブな質問:例4
Q.「落ちたらどうしますか」 |
これは、受験しているときの年齢や、受験資格年齢にもよります。
〈答え方の例 (1) 〉 次の年も受験可能な年齢の場合 ↳「今の仕事を続けながら、また来年受験させていただきます」 |
〈答え方の例 (2) 〉大学4年生の場合
パターン1:引き続き公務員を目指す場合 パターン2:公務員試験は諦める場合 |
このように、「民間企業に入る」と言っても、問題ありません。
まとめ
以上、4つのネガティブな質問例と、効果的な答え方についてご紹介しました。
ネガティブな質問に対しては、苦手意識を持たれる方も多いです。
どんな質問が来てもうまく答えられるように、よく練習をしておきましょう。
圧迫面接は存在する?
ネガティブな質問と関連して、「公務員試験の面接でも圧迫面接があるのではないか」と不安に思う方もいます。
圧迫面接とは?
圧迫面接の定義は難しく、面接官がどういう態度であれば圧迫面接というのか、その線引きは難しいです。
たとえば、
・声がやたらに大きい人
・言ったことに対して全て「でもね、そうは言っても」のように、ネガティブな言葉で返してくる人
・面接中に足を組んだり肘をついたりして、威圧感のある人
・自分の答えが不十分だったときに、畳み掛けるように質問してくる人
こうした人がいた場合に、圧迫面接と感じるでしょうか。
今は、そういった態度の面接官はほとんどいません。
ただし、公務員への志望動機に甘い人に対しては、ちょっと突っ込んでいこうかなと思う面接官も、いるかもしれません。
尾川講師は、これを「圧迫スイッチを押してしまう」と呼んでいます。
「公務員は安定しているから」
「地元に貢献できるから」
志望動機が、この程度にしか用意できていない人は、圧迫スイッチをしかねません。
面接官に納得してもらえる志望動機を、用意しましょう。
おわりに
ASK公務員/究進塾では、公務員の対策に関して、丁寧に指導を行っております。
◆尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。
文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。
受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。