こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。今回のテーマは、ASK公務員/究進塾のサイトにあったお問い合わせへの回答として、「市役所への志望動機」について解説します。
基礎自治体の試験の特徴
市役所は、都道府県庁や国家公務員に比べると面接重視だと言われています。基礎自治体の行政は、住民との距離が近く、住民と頻繁に接したり、住民と協働したまちづくりを行う必要があるために、その適正を見ているのだと思われます。
志望動機の作り方
面接対策の中で最も重要になるのが志望動機です。志望動機を作るにあたり前提となるのは、公務員や地方公務員への志望動機ですが今回は省略します。そこができた上で、「なぜ〇〇市なのか」ということに関して、まず受験する市との縁を思い出します。縁とは、次のようなことが挙げられます。
・現在住んでいる
・かつて住んだことがある
・通っている大学がある
・現在の勤務先がある
・通っていた高校がある
・祖父母の住まいがある
しかし、こういった縁は単なるきっかけであって、志望動機にはなりません。「〇〇市には、かつて通っていた高校があり、私にとっては身近な自治体です」という話し始めの一文にしかなりません。その一文の後で、志望動機を語っていきます。
受験先に特に縁がない場合
一方で、受験する市に何の縁もない人は、なぜ地方公務員を目指したのかという動機を話した後で、その中で「〇〇市は・・・」という話し始めにするといいでしょう。
次に、その市の魅力を挙げていきます。これは、事前にどういう魅力があるのかということを箇条書きにしておくことをおすすめします。その中から1つか2つを選びましょう。そしてその市の課題を挙げます。これは魅力と表裏一体になっていなくても大丈夫です。
難しいのは、この「課題を探していくこと」ですが、ここで縁がある人であれば自分や周囲の人の実体験から課題が見つかります。縁がない人は街歩きをしてみましょう。1回目は観光客のように観光地や観光スポットに行くだけでもいいのですが、2回目以降は住民や市の職員であればこういう目線を持つのかな、と想像しながら、その市の様々なところに行ってみてください。
街歩きでは必ず筆記用具を持参し、気になったこと感じたことをメモしていきましょう。
・ゴミの不法投棄
・放置自転車
・悪臭
・歩道が狭い
・バリアフリーでない
・階段がきつい
・公園が整備されていない
・商店街が寂れている
・市営バスの使い勝手が良くない
こうした課題を、実際に目にしてメモに残しておくことは大切です。ただし、街歩きの際の写真撮影については、撮影していい場所なのかどうか、十分に気をつけてください。
その上で、この課題をその市の職員としてどのように解決していきたいのかについて話していきます。ここではできるだけ具体的に話していけるようにしましょう。その際、「〇〇市 課題」などで検索すると、市役所でどう取り組もうとしているのかといったことが書かれているサイトが出てきます。そうした資料を参考にしながら作っていくといいです。
おわりに
この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。