無事に公務員として採用されたらどこに配属されるかというのは気になるところかと思います。
配属先は入庁日である4月1日までは分かりません。当日に発令式があり、そのときに○○課○○係に配属という辞令が出ます。この瞬間は本当に緊張しますが、私はとりあえずケースワーカーにはならないようにと強く祈っていました(結果としてそれは避けられたのはよかったです)。
基本的には面接でどういう仕事をしたいかという希望は伝えるのですが、残念ながらあまり希望は通らないです。
私の同期のうち3分の1ぐらいケースワーカーとして配属されていましたが、少しでも福祉関係の仕事がしたいとケースワーカーにされる可能性が高いみたいです(笑)。
というのも、ケースワーカーという仕事は生活保護受給者(希望者含む)との対応になるわけですが、精神病やシングルマザー、ヤ○ザな人などなかなか普段関わることのない人たちが窓口に来ますが、暴言は日常茶飯事で場合によっては暴力を受けたり孤独死に遭遇したりとなかなかスリリングな仕事となっているので嫌がる人が多いわけです。そして人が足りないから新人からケースワーカーを配属させるということになるわけです。
社会人経験もないのにケースワーカーをさせるというのも理解しがたいですが(自分より明らかに年下に生活が困窮していると相談するわけですよ?)、人で不足なのでどうしようもないという感じです。ハマる人はハマって何年もいるようですが、中には耐えきれず1年で異動申請をする人もいます。まぁこれほど合う合わないがはっきりする仕事はないかもしれませんね。
ケースワーカーについてばかり書いてしまいましたが、区のホームページで組織案内を見てもらえればわかりますがかなりの数の部署があるので、そのどこかに配属されるわけですが、その人の能力を判断して配属されるらしいので希望通りの配属にならなかったとしてもあまり落ち込む必要はないでしょう。
どこに配属されようが3〜4年で異動になるので気にする必要なし
福祉関係でもケースワーカー以外に保険や年金に関する部署、高齢者や障がい者の相談や支援をする部署、福祉施設に関する部署など多岐にわたります。そしてその中で係ごとに分かれ、係が違えば(原則)仕事内容も違いますので本当に仕事の種類はいくらでもあるわけです。
どこに配属されるにせよ通常は3~4年ぐらいで異動となり、事務職の場合は専門職ではないため様々な部署を転々とし、いろんな経験することでいわゆるゼネラリストとなります。
最初はケースワーカーに配属されたとしても次に教育関係の部署に異動、次は税金関係の部署ということは普通にあります。ときには出先機関や図書館など本当に様々です。
ですので、役所に入って「○○の仕事がしたい!」と意気込んでも数年で異動となってしまうので、自分のやりたい仕事をやり続けるというのはなかなか難しいのです(たまーにずっと同じような部署をグルグル回ったりする人もいますが、それは少数派です)。
もはや異動を繰り返すと自分は何がしたいのか分からなくなってきますが、それは入庁後の話で、とりあえずは面接では何がやりたいのかというのは必ず聞かれることになりますし、公務員を目指すにはこれをやりたいというのはあると思いますので、どういう仕事があるのかは明確にしておいてください。(仕事内容については志望する区のホームページを見てみてください。)
ちなみに公務員だと「まちづくり」をしたい、という人は多くいるんですが、バリアフリーのために道路や建物を作るというハード面だけでなく、例えばその地の伝統や文化を活かして地域活性をするのもまちづくりなのです。さらに、最近ではスマートコミュニティという言葉が流行ってますが、ITを使ったコンパクトシティの導入といったものも進められています。
このようにどういう仕事ができるかというのは思っている以上に広く多岐にわたるので、イメージだけで何をするかを決めないで、知り合いで公務員の人がいれば聞いてみたり、いろいろ調べるなりしておいたほうがいいでしょう。「それはうちの区ではできないよ?」なんて言われたらどうしようもありませんからね。