| 【インタビューにご協力いただいた方々】 E様:東京都経験者採用枠にて合格。 尾川先生:E様の面接・小論文対策の担当講師。 粕川先生:究進塾の副代表。公務員コース担当。 |

インタビューQ&A
粕川先生
東京都の経験者採用枠での合格、誠におめでとうございます。
E様
ありがとうございます。
公務員試験の受験を決めた時期
E様
受験を本格的に決めたのは2025年の12月頃でした。受験するにあたっては家族とも相談をしながら、将来の自分が一番活躍できそうな進路は何だろうかということをさまざま考え、相談したうえで、納得して決めました。
Ⅰ類Bを受験された時との心境の変化
E様
前回、Ⅰ類Bを受験したのは約10年前になるのですが、そのときと比べると、やはり社会人経験を10年ほど積んできたことで、自分が何をもって都政に還元できるのかということの言語化が一段と進んでいたのではないかと思います。
入塾前にしていた受験対策
E様
究進塾にお世話になる前は特にこれといった対策はしておらず、受験案内や都の公式ホームページ、採用サイトを見るといった程度の情報収集に留めていました。ですので、独学をしていたわけではありません。ただ、補足させていただくと、自分で取り組んでいた部分としては、書類と面接の対策をしようとは考えていたものの、やはりそれを1人で進めるのは難しいと感じていました。とはいえ、一般的な社会人向けの公務員試験の参考書のようなものは、1、2冊手元に置いており、それをめくったり、気になるところを書き留めたりする程度のことはしておりました。
尾川先生
SPIの対策についてはいかがでしょうか。
E様
SPIは完全に独学で、参考書を1冊購入して取り組みました。毎日コツコツ進めていました。
社会人としての受験で大変だった点
E様
今回の試験に限って言うと、いわゆる専門記述の負担が少なかったため、それほど時間を大きく圧迫されることはありませんでした。ただ、先ほどお伝えした通り、毎日少しずつでも机に向かってSPIに取り組むという意思を持ち、時間を捻出する点では少し工夫をしました。また、一番大きかったのは家族の同意です。時間の問題ももちろんありますが、それ以上に進路を転換することになるため、そこに関して妻の理解を得ることは難しいかもしれないと思っていました。ただ、たまたま妻の父、義理の父も地方公務員をしておりましたので、妻は意外にも快く送り出してくれました。
勉強面で苦労したこと
E様
勉強する時間はあらかじめ1週間のうちにGoogleカレンダーへすべて入れていました。30分でもいいので、「この時間はやる」と決めて、先取りしていました。それが守れないときも多々ありましたが、カレンダーに入れておくと毎日通知が来るので、やらざるを得ないと思えるような工夫をしていました。「いつかやろう」にならないようにしていました。
情報収集おすすめの方法
E様
いくつかあります。まず1点目として、SNSやブログの類はあまり見ないようにしていました。というのも、情報が玉石混交なので、そうしたものに左右されすぎないことも大事だろうと思ったからです。あまり多くを見過ぎないように心がけていました。そのうえで見ていたものとしてはまず東京都の公式発信の情報です。採用サイトだけではなく、例えば「今年度予算の目玉」のようなページや、東京都は広報にも力を入れているので、東京都のInstagramをフォローするなどしていました。
あとは他塾のブログやnoteのようなものも、いくつか参考程度には見ていました。それから、やはり書籍ですね。2冊ほど手元に用意していました。
尾川先生
どんな本ですか。
E様
実務教育出版の『社会人経験者の合格論文&面接術 採点官はココで決める!』という本の電子書籍版です。これは非常にためになりましたし、語り口も含めて、色々な方にとって読みやすいのではないかと思います。もう1つは『公務員教科書 社会人採用試験の完全攻略テキスト』です。翔泳社から出ている本ですが、書きぶりも含めて、合う人には合うかなという感じでした。私はどちらかというと前者の方が肌に合いましたが、その2冊を用意しておりました。
入塾後の応募書類作成の進め方と大変だったこと
E様
大変だったことは本当になかったです。すべて尾川先生に導いていただいたので、困ったことは、実は通っている中で一度もありませんでした。
そのうえで、どういうやり方をしていたかというと、まず受験者サイトにログインし、そこから設問をいったんすべてコピーして自分の手元に置きました。その上で、一度自分なりの回答を書いてみて、それを先生に見ていただき、直していただくという往復を確か2回ほど行ったと思います。書類に関しては早々に固めていただいたので、1月末頃にはもうエントリーが終わっていて、あとはひたすら3カ月、面接対策を行ったという感じです。
尾川先生
最初はどの持ちネタをどの設問に振っていくのかというところに少し時間をかけましたね。ですが、このネタをここに振っていくと決めてからは早かったですね。
E様
そうですね。私は今までに何社か経験しており、計10年ほどの経験があるので、どこにどのパーツを当てはめていくかという点については先生にご指導いただきました。その後、自分で書いてみたところ、幸いそれほど時間はかかりませんでした。
試験の所感
尾川先生
SPIは相当大事ですよね。
E様
SPIも大事ですし、書類もきちんと作っていないと、軽い気持ちで書いた場合には容赦なく落ちると思います。面接でもそれなりにしっかり見られていたと思っています。ですので、SPIももちろんですが、書類に関しては具体的に、首尾一貫性を持って、成果とその取り組みの過程が分かるように書くことが大切です。そのためにはやはりほかの人に見ていただくというプロセスは絶対に必要だと思います。
受講したことで起きた変化
E様
さまざま挙げていくときりがないところではあるのですが、決定的だったのはやはり自分の職歴について、一貫性を持って過去のキャリアを説明するという点に苦手意識があったため、そこのストーリーを先生と一緒に考え、言語化する作業にとにかく時間を割いたことです。そこに関してご相談させていただき、壁打ちをしながら、一本の幹を作ることができました。その幹が固まった時点で、半分ぐらい、いけるなという感覚が正直ありました。
あとは実際に興味のある政策とその理由を考えることや、入庁後にどのような貢献をしたいかを掘り下げていくといった準備でしたが、その幹の部分を固めるところに一番力を入れました。
尾川先生
やっぱりストーリー作りは大事ですからね。
E様
そこが大きく結果に繋がったと思っています。
受講して良かったと実感する点
E様
基本的に、先生とやり取りをした設問はほぼ聞かれました。というより、準備していた質問が8割5分ほどだったという感覚です。ただ、残りの1割5分はそれなりに厳しかったので、それらの質問に頭を使わなければなりませんでした。8割5分は反射的に返す必要がありました。私は緊張もしやすいので、その8割5分の内容については事前に対策したところ、質問がほぼ想定内だったため、反射的に返すことができました。その結果、残りの1割5分に、その場での対応力を注ぎ込むことができたと思っています。
実際の面接の様子と質問された内容
E様
まず1回目の面接についてです。私の記憶と印象の限りなので、多少不正確なところはあると思うのですが、1回目はおそらく課長級の方が2人でした。男性1人、女性1人で、質問を聞いている方がメモを取る、もう1人が質問をするという感じでした。両方の方を見ながら話をしていたのですが、質問はオーソドックスで、エントリーシートに書いてあることに沿った内容でした。
特徴的だったのは趣味について聞かれたことです。面接の最後の方に聞かれて、そこで若干ウケたというか、少し笑いが取れたぐらい、1回目は非常に和やかでした。ただ、やはり後輩を指導するときに意識していることや、自分が過去の取り組みで役所と関わりがあった中、その役所からどのように評価されたのか、会社での取り組みが評価された理由は何だと思うか、といったコンピテンシーに関する質問を多く聞かれたのは印象的でした。
2回目は明らかに年次が上の方で、部長級であろう男性の方2人でした。とても怖かったですし、かなり気が張り詰めていました。聞かれたことはとにかく「主任級として行動できますか」という点に尽きました。
まず、「なぜ東京都か」「なぜ国ではないのか」「なぜ市区町村ではないのか」ということをとにかく聞かれました。そこから始まって、最後は「都職員としてのゴール」でした。

単刀直入に聞かれた質問の1つに「今までいくつかの会社でのご経験がありますが、不満はありませんでしたか」という直球の質問がありました。「ない人はいないだろう」と思ったのですが、そこではとにかく「ありません」と言い切りました。そのうえで、そのときどき、自分の中で一生懸命仕事に向き合って課題を発見し、ただその課題が現職では果たしきれないこと、例えば、教育の支援をしていたけれども教育だけでは解決できず、その先の働くことまで考えていかなければならないので、働くことに関わる業界にシフトした、というように、自分なりに「なぜキャリアシフトをしたのか」という理由をお伝えしました。そこは、まさにストーリーがしっかりと整理されていたので、乗り切れたと思っています。そのほかにも、事前に想定をしていない質問もいくつかされました。
そのような形で、2回目は1回目とは打って変わってかなり厳しかったので、受かった気は正直あまりしませんでした。
実際に試験本番で受けた厳しい質問
尾川先生
想定外の質問とはどういったものでしたか。
E様
いくつかありましたが、特に厳しかったのが利害調整の場面で「相手が話を聞いてくれなかったらどうするか」という質問でした。私は「日頃から関係づくりをしていき、よい方向に議論ができるようにして、信頼関係を作っていきます」と答えたのですが、論点が少しずれていたようで、「その話が通じなかったらどうするの」と言われてしまいました。これはまずいと思い、軌道修正をするために、「色々と議論を尽くした上で、最後は多数決で決めなければならない場面もあります」と申し上げたところ、「それは少しこじれるかもしれませんね」と言われたので、これはまたまずいと思いました。そこで「意思決定の判断、理由、基準などをすべて文章にしておき、記録として残して客観的にします。最後は上位者の判断を仰いだり、多数決で決める場面もあると思いますが、それは最後の手段です」と伝えたところ、理解していただけたようなことはありました。
尾川先生
それは厳しい質問ですね。
E様
それだけではありません。まだまだあって、中でも一番厳しかったのは、「都職員としてのあなたのゴールを聞かせてください」という質問でした。それが一番最後、30分のうち27、28分目のときに聞かれたので、(わずかな時間の中で伝えるのが)厳しいなと思いました。ただ、そこは「都民の福祉向上です」と言い切りました。「その過程で、個人のさまざまな目標も達成していけると思うので、その順序が違います。あくまでもゴールは都民の福祉向上であり、その過程で自分が考えた目標なども達成できると思っています」と話しました。面接官の方々の笑顔はありませんでしたが、何とか合格できたと思っています。
尾川先生
良かったです。
粕川先生
最初に油断させて…ということなんですかね。
尾川先生
どうなんでしょうね。最初は少しリラックスさせようとした感じでしたね。
E様
尾川先生の面接対策講座の中で「ここまでどうやって来ましたか」という質問も練習していたので、何も考えずに答えられました。
尾川先生
最初の面接ではおそらく緊張させすぎないために、リラックスさせようとしていて、次は本気でなりたいかどうかを見ていたのだと思います。この時点まで来たら、冷やかしで受けている人はあまりいないと思いますし、皆さん東京都を第一志望として、志望度を高くして受けていると思うのですが、それでも「本気か」ということですね。
E様
そうですね。
「合格の決め手になった」と感じること
E様
2つあると思っています。1つ目は書類を比較的早い段階で固めることができたことです。2月24日がエントリーの締切だったのですが、私は1月30日頃には書類を出すことができ、受験番号も1桁台でした。
2点目は書類を早く出した分、面接に多くの時間を割くことができたことです。書類の提出が早く行えたことで、締切までの1カ月弱、余分に準備期間を取ることができました。そのおかげで、面接の練習をたくさん行えました。しかも、いわゆる質問に対する応答だけにとどまらず、「なぜそういう回答をするのか」「どうしてその分野に興味関心を持っているのか」といった価値観のすり合わせまで、尾川先生と行う時間を作ることができました。ですので、この2点だと思っています。
尾川先生
いいペースで始められましたよね。途中で、花粉症がひどかった時期がありましたね(笑)。
E様
3月の頭ですね。
尾川先生
それはすごくかわいそうでした。第4期を受けられる方で花粉症の方はできるだけ早めに対策していただいたほうがいいかと思います。
E様
あと、早めに病院に行かれるとよいと思います。
尾川先生
症状が治まってからはとてもスムーズに対策ができました。
家族や職場へ話したタイミング
E様
家族には昨年中に相談していました。「じゃあ一緒に頑張ろう」という形で、快く送り出してくれました。
職場に関しては(撮影当時の)先々週です。合格発表をいただいてから話したので、少し青天の霹靂のようになってしまい、大変心苦しいのですが、今一生懸命、引き継ぎをしております。
尾川先生
職場には全く内緒で公務員試験を受けていたんですか。
E様
そうですね。全く悟られてもいませんでした。特に、先生にはお話ししていましたが、仕事が年度末・年度始めのかなり忙しい時期で、私は社内イベントを担当していました。イベントがあった次の日に有給を取って面接を受けに行ったり、実は節目節目でピンチはたくさんありました。ただ、やはり長く準備をしてきたことと、色々な人の応援のおかげで、何とか乗り切ることができました。
尾川先生
第4期は7月入都なので、すごく忙しいんですよね。4月に面接を受けて、7月に入らなければならないので。そうすると、今はもう本当に忙しいですよね。
E様
そうですね。頑張っております。
目指したい公務員像
E様
1つ目は広い視野と高い視座を持ちながらも、目の前の都民の皆さん、住民の皆さんの安心な生活や幸せな人生に思いを馳せ、行動できる公務員でありたいと思っています。やはり目の前の方々の幸せ抜きに、行政の使命は果たせません。一方で、目の前の人だけを見つめていては仕組みを作ることも、次の世代のことを考えることもできないと思います。ですので、広い視野、高い視座と目の前の方に対する思いを、しっかり両立できる公務員でありたいと思っています。
そして2つ目はこれは授業の中で先生にお話しいただいたことですが、私の過去のエピソードに紐づいたものです。以前、ある自治体の方と一緒に仕事をさせていただく機会がありまして、私がその仕事を離れるときに、その課長の方へお手紙を書いたことがありました。すると、お手紙を返してくださったんです。「あなたのように、我々と一緒に事業を作ってくれた仲間がいなくなるのは寂しいけれども、あなたはその事業の黎明期において、次の人に形を引き継げるような基盤を作ってくれた。それはその使命を果たしてくれたからだと思います」というふうに、直筆で書いてくださいました。ここに、やはり目指す行政官の姿があると思っています。すなわち、自分一人で作り上げて終わりというのではなく、それを後の世代にしっかり引き継げる仕組みを作り、バトンを渡していけるような、そういう行政官でありたいと、そういった教えをいただきました。それを面接で言う機会は残念ながらありませんでしたが、それがこれから貢献していくうえでの自分の一つの指針になっていると思います。
社会人で受験をされる方へのアドバイス
E様
お仕事をより厳しい環境で日々されている方も大勢いらっしゃると思いますし、また、ご家族がいらっしゃって、中にはお子さんを一生懸命育てていらっしゃる方もいらっしゃると思います。ですので、今、私が経験していた以上に厳しい環境にいらっしゃる受験生の方が大勢いらっしゃるはずです。そういった方に何かをお伝えするのは、少し難しいところもあるのですが、一つ言えることは上手に周りの方の力を借りることかなと思っています。例えば、今回の面接対策や書類作成ひとつ取っても、やはり一人でできることには限界があると思います。今回、こうして先生のお力添えもいただきながら合格に至ることができましたが、それも早い段階で、こういった予備校を活用しよう、あるいは先生方を頼っていこうと自分で決め、行動できたことに尽きると思っています。
また、家事などの面に関しても、必要であれば色々なサービスを使うことや、家族に「ここだけお願い」という形でしっかり理解を得ていくことも必要かと思います。上手に周りの方の力を借りながら、最後まで走り切っていただけたらよいのではないかと思っています。
先生から一言
尾川先生
本当にいい書類ができたというのが何よりだったと思います。現在に至るまでに3社経験をされていて、1社目から2社目、2社目から3社目というところで、その転職も含めたよいストーリーを作ることができました。そして、それが「なぜ東京都で働きたいのか」「なぜ公務員なのか」というところにうまく繋がっていくお話ができたと思いますし、そのお手伝いができて良かったです。
E様
ありがとうございます。
粕川先生
今日はお忙しい中、ありがとうございました。
E様
ありがとうございました。
尾川先生
ありがとうございました。

おわりに
ASK公務員/究進塾では面接対策の他、書類添削、自己紹介の仕方、自己PRの作り方などについても指導していますので、お困りの方は、「無料体験授業お申込みフォーム」から、お気軽にお問い合わせください。
◆尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。
文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

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