藤澤さん合格インタビュー

【インタビューにご協力いただいた方々】
藤澤さん:元受講生。特別区(大田区役所)に就職予定。
粕川先生:ASK公務員の担当者。
尾川先生:Aさんの面接・小論文を担当した講師。

尾川先生
こんにちは。ASK公務員/究進塾講師の尾川直子です。今日はASK公務員からの合格者をご紹介したいと思います。藤澤さんです。宜しくお願いします。

藤澤さん
宜しくお願いします。

尾川先生
藤澤さんが合格したところをご紹介ください。

藤澤さん
特別区と裁判所事務官一般職、国家一般職、北海道行政職員、豊頃町役場に合格いたしました。

尾川先生
たくさん受かりましたね。

粕川先生
素晴らしい結果ですね。

公務員試験を目指し始めた時期

粕川先生
では、早速質問をさせていただきます。公務員試験を受験しようと決められたのはいつ頃でしょうか。

藤澤さん
大学3年の冬頃から公務員試験の勉強を始めました。

尾川先生
そのときはどういった形で始めたんですか。

藤澤さん
大手予備校に通いながら対策をするという形でした。

尾川先生
まずは筆記試験対策から始めたんですか。

藤澤さん
そうですね。筆記を中心に勉強し始めました。

尾川先生
そのときに何か苦労した科目はありますか。

藤澤さん
苦労した科目としては、初学である経済学、政治学や財政学などの科目です。逆に、通っていた学部が法学部だったので、法律系の科目は得意だという自信がありました。

尾川先生
法学部の学生にとって、公務員試験の法律の問題はどうですか。解きやすいものなんでしょうか。

藤澤さん
ほかの学部の方と比べると、大学で勉強している分、解きやすいかなと思います。法学部での学習は私の中では深く狭くというイメージがありますが、公務員の試験として出される法律系の科目は広く浅くというイメージがあります。

尾川先生
憲法、民法、行政法ですかね。

藤澤さん
基本的にはそうですね。

尾川先生
行政法は大学ではあまりやっていないんですよね。

藤澤さん
2年次以降から、行政法も選択していました。

尾川先生
公務員になろうと思っていたから、履修していたんですか。

藤澤さん
そういうわけではなかったです。友達がその授業を取っていたり、必修科目に行政法の授業があったので、受けていました。

尾川先生
そうですか。大学では学んでいなかった経済学については苦労しましたか。

藤澤さん
やはり初学ということもあり、なかなか最初はイメージが掴みにくかったです。経済学の勉強を始めた当初はやはり授業をしっかり聞いて、復習して問題を解くこと、授業を受けることにフォーカスを当てていましたが、経済学がある程度できるようになってからは問題集を何周も何周もしっかりやることに切り替えました。パターン化して、問題を覚えてしまうようにすると、ある程度解けるようになっていきました。

尾川先生
4年生になって、引き続き筆記対策をしつつ、受験に入っていったわけですよね。

藤澤さん
そうですね。ですが、4年生のときはあまり良い結果が出ませんでした。試験を受ける数も少なかったのと、学部の授業をこなしながら公務員試験を受けることが少し難しかったです。

ASK公務員を受講しようと思ったきっかけ

粕川先生
次に、ASK公務員の講座を受講しようとしたきっかけについて教えていただけますか。

藤澤さん
現役時に大手予備校に通っていたのですが、そこでの論文の添削回数が少なかったり、論文の書き方の型がいまいち分かっていませんでしたし、模擬面接の予約が非常に取りにくかったので、新たに予備校を探すことにしました。そこで、ASK公務員を見つけ、論文と面接の講座を受講することにしました。

尾川先生
検索して、見つけてくださったのですか。

藤澤さん
そうですね。個別指導で良いところがないかなと検索するとASK公務員が出てきました。

尾川先生
実際にASK公務員にいらしたのは4年生の秋でしたよね。

藤澤さん
4年生の11月頃から通い始めました。

尾川先生
最初は論文の対策を始めていきましたね。 裁判所用と、それから特別区用、国家一般職用と進めていきました。道庁の論文対策は最初はしていなかったですよね。

藤澤さん
そうですね。最初はやっていませんでした。

尾川先生
特別区は試験が早いんです。4月の3週目には始まるので、特別区を受ける方がいらっしゃったら、その対策から早めに取りかかるようにしています。特別区の試験はどうでしたか。

藤澤さん
特別区の論文は少し失敗してしまった部分がありました。北海道行政職員と国家一般職は自分の中ではうまく書けた方ではないかと思います。

それぞれの面接で聞かれたこと

尾川先生
面接についてはどうですか。

藤澤さん
面接はやはり面接カードを、ASK公務員に来てしっかり作ることができたのは良かったです。面接では面接カードを見ながら質問が来ますので、しっかりアドバイスいただけたのは試験に合格するうえで非常に良かったなと思います。

尾川先生
藤澤さんは色々とアルバイトもしていましたし、大学の寮に住んでいたなどの面接カードに書けるネタを持っていたところはすごく良かったですね。ゼミナールを頑張っていたことも感じられました。学生時代に頑張っていることが色々とあると、面接カードも豊かに書けるという相乗効果がありますね。

粕川先生
それぞれの面接で聞かれた項目はどのようなものでしたか。

藤澤さん
面接で多く聞かれたこととしては、志望動機や個人として力を入れたこと、チームで取り組んだこと、ストレス解消法、「藤澤くんは他の人からどのように思われ、どのような人だと言われていますか」という周りからの評価などでした。

尾川先生
特別区ではどのようなことを聞かれましたか。

藤澤さん
特別区の人事院面接のときに「これまでの学校生活で役職に就いたことはありますか」と初めて聞かれたので、少し驚きました。ほかにも「スポーツ経験は何かありますか」など、少し想定している質問と違った部分がありました。

尾川先生
それらは無事に答えられましたか。

藤澤さん
幸いスポーツもある程度してきましたし、就いた役職についても、中学校のときに生徒会長をしていましたので、ある程度は答えられたのかなと思います。

模擬面接について

粕川先生
尾川先生の授業の中では模擬面接もしていたかと思いますが、実際に授業でやって良かったことはありますか。

藤澤さん
国税専門官の試験などでは、尾川先生から「ハキハキ喋って、元気を出すようにするとうまくいく」というアドバイスをいただきました。模擬面接で実践してみて良かったと思います。

尾川先生
模擬面接は相当しましたね。試験のために北海道に戻っているときはオンラインでも模擬面接をしました。

藤澤さん
私の場合は地元の北海道と東京の試験を受けたのですが、そのときにマインドを変えるようにしていました。北海道を受験するときには北海道に全面的に貢献したい、地元に絶対戻りたいという気持ちを持って面接に臨みましたし、特別区の試験を受けるときには大学生活が楽しかったから将来も東京で働きたいという形で、マインドを変えて受けるようにしていました。

尾川先生
受験先によってマインド、心持ちみたいなものを変えて面接に臨むというのはいいことですよね。

数的処理について

粕川先生
藤澤さんは数的処理の授業も受講されていましたが、受講するきっかけはどういったことでしたか。

藤澤さん
数的処理を受講したきっかけとしては数的処理自体にとても苦手意識があったというわけではないですが、やはり処理スピードが遅い、なかなか得点が安定しないという部分があったことです。

粕川先生
実際に受講してみてどうでしたか。

藤澤さん
担当していただいた宮園先生に、数的処理の勉強の仕方をまず教えてもらいました。その教えを受けてからは試験時間内にこのくらいの問題を解きたいという目標を決めて解くようにしていました。その結果、裁判所一般職の試験では8割くらいの点数を得られましたし、国立大法人でもほとんどの数的処理の問題を解くことができました。数的処理の講座を受講して良かったなと思っています。

公務員試験対策で役立った大学の授業

粕川先生
大学の授業は公務員試験対策ではどの程度役に立ちましたか。

藤澤さん
大学の授業は法律が中心なので、専門試験は非常に役に立ったと思います。ほかにも、専門記述なども国税専門官採用試験などではありますが、専門記述の書き方がある程度、分かっていたこともあり、そこまで苦労せずに専門記述試験に臨むことができました。

尾川先生
ゼミナールは民法でしたか。

藤澤さん
そうですね。ゼミナールが1年間あり、そこで民法の知識、体系的なことなどを学ぶことができたので、民法は公務員試験の中では得意科目だったと思います。

尾川先生
民法の問題も多く出題されますもんね。

藤澤さん
裁判所事務官では13問程度、国税専門官でも7問など、多く出題されました。

勉強したことの成果

粕川先生
独学では厳しいなと感じる科目などがあれば、ぜひ教えてください。

藤澤さん
やはり論文と面接はなかなか難しいかなと思います。数的処理も苦手意識がある人については、独学では少し難しいですね。ただ、私は高校受験を結構頑張ったっていう自負があって、そこで得た数学力のおかげで、数的処理はそこまで苦手意識を持たずに取り組めました。

粕川先生
面接でも数的処理についてでもどちらでも構いませんが、勉強したことがガチっと試験で出たということはありますか。

尾川先生
数的処理は正答率がかなり高かったですよね。

藤澤さん
そうですね。数的処理については、ASK公務員の講座を受講する中で、様々なタイプの問題も解いたことは大きいです。あとは「このような考え方をするとより解きやすくなる」ということを教えていただいたおかげで、裁判所や国立大学法人ではかなり点数が取れたかなと思います。

粕川先生
面接については何かありますか。

藤澤さん
面接試験では模擬面接を何回もすることが非常に大切かなと思います。やはり、場慣れにもなりますし、模擬面接を受けることで、一回一回、自分の中で反省点が出てくるんですね。次はこのようなところを意識して取り組もうと思うことができるので、良い成果が得られたなと思っています。

試験で辛かったとき、楽しかったとき

尾川先生
勉強を始めて辛かったときや試験を受ける中で辛かったときはありましたか。

藤澤さん
一浪時の筆記試験までの期間は非常に辛かったです。特別区の1次試験の前の3月、4月、5月などはメンタル的にも辛かったです。周りの同級生が皆、働いているということもあり、これ以上は落ちることはできないというプレッシャーがあったのですが、そのときに尾川先生が「いけるいける」みたいな感じで言葉をかけてくださいました。その言葉は非常にありがたかったです。

尾川先生
やっぱり論文は成果が見えやすいんですよね。藤澤さんは11月から受講されて、最初は少し苦手でいらっしゃるのかなという感じではありましたけれども、4月の本番に対して3月時点で論文に関してはいけるんじゃないかと思ったので、そういう言葉をかけました。学科試験に関しては私はノータッチなので、そこは数的処理の先生と頑張ってくださいと言っていました。

粕川先生
反対に、勉強していて、楽しい場面はありましたか。

藤澤さん
数的処理は基本的に解くことは楽しかったですね。あまり苦手意識がなかったことと、解けるよりも解けない方が面白く感じるので、解けないときにはどうしてこのような解き方をするんだろうと思って、その疑問を宮園先生に伝えていました。そうすると、答えも返ってきますし、このようなことを考えながら解くという解き方の流れも教えていただきました。そのおかげで正答率は上がったと思います。

アルバイトと勉強の両立

粕川先生
大学を卒業されて以降の生活はどの辺が大変でしたか。

藤澤さん
アルバイトと両立しながら学習をするというのが大変でした。アルバイトの前にカフェで勉強をしたり、土曜日は朝の9時半からアルバイトがあったのですが、朝の6時ぐらいに起きて、7時にはアルバイト先の最寄りのカフェで2時間ほど勉強してからアルバイトに行くという生活を送っていました。

尾川先生
藤澤さんはKUMONでアルバイトされていたんですよね。どうしてそこで働こうと思ったんですか。

藤澤さん
KUMONを選んだ理由としては友人から誘われたことと、私自身、子供が好きということもあったからです。

尾川先生
このアルバイトの話は結構面接で役立ちましたか。

藤澤さん
面接でも、アルバイトについてはよく聞かれました。

尾川先生
大学生や大学を卒業したての男子が未就学児対象のアルバイト先で働くというのは結構珍しいと思うんですよね。だから面接官も聞きたがるところだったのでしょう。たまたまかもしれませんが、すごく良いアルバイト先を選びましたよね。アルバイト先の話で、面接で話せて良かったことなどはありますか。

藤澤さん
そうですね。5歳くらいの男の子で、座って勉強ができないという子どもがいたのですが、そのときに「一緒に学習をしよう」と根気強く声かけを続けたことで、3カ月くらい経つと、少しずつ座って勉強できるようになったということがありました。そのような話は面接官にも非常に受けが良かったかなと思います。

ストレス解消法

粕川先生
アルバイトと勉強の両立で非常にタイトなスケジュールでお過ごしだったと思いますが、そういった日々の中でのストレス解消法はありましたか。

藤澤さん
サウナに行ったり、中学生からバドミントンをしているので、その頃からの友人と集まって、体育館を借りてバドミントンをすることですね。

尾川先生
バトミントンはストレス解消になりましたか。

藤澤さん
やはり身体を動かすことは勉強をしていく中では非常にいいリフレッシュになりました。

地方から東京の大学に来ている方へのアドバイス

粕川先生
2次試験の受験地が北海道と東京の行ったり来たりで大変そうでしたが、地方から東京の大学に来ている公務員受験生にアドバイスなどがあれば、ぜひお願いします。

藤澤さん
地方出身の方は受験をするときに地元に帰るか、東京に残るかで迷うと思いますが、迷っているときはとりあえずどちらも受験してみることをお勧めします。そして、色々な人からアドバイスをもらい、最終的に自分で決めるのが良いと思います。

尾川先生
東京と北海道を行ったり来たりすることは本当に大変そうに見えました。

藤澤さん
確かに大変だった部分もありましたが、家族のサポートなどのおかげで乗り越えることができたと思っています。

目指す公務員像とメッセージ

粕川先生
今後はどのような公務員になりたいとお考えですか。

藤澤さん
住民に寄り添える公務員といいますか、住民第一の公務員として頑張っていきたいと思っています。

粕川先生
ありがとうございます。では最後に、ASK公務員の講座の受講をお考えの人たちへ、ぜひメッセージをお願いします。

藤澤さん
ASK公務員は個別指導のため、現役時に通っていた大手予備校と比べて、サポートが非常に手厚いことがとても良かったです。悩みの相談にも尾川先生などに気軽に乗っていただけました。あとは宿題も出されるので、強制力があるという意味では非常に良かったです。学習について心がけていたことは年内までに憲法と民法、行政法、数的処理、経済学の基本となる5科目を3周しておくことです。これはのちのちアドバンテージになって、公務員試験を有利に進められると思います。

粕川先生
ありがとうございます。改めて本当におめでとうございます。ぜひ、藤澤さんの理想の公務員に向けて頑張ってください。

尾川先生
おめでとうございます。