こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。
今回は、特別区の論文対策についての解説です。
◆ この記事のポイント
・論文試験の制限
・練習方法と時間の配分
この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。
特別区の論文試験
毎年、2題の論文課題が出題され、このうちの1題を選んで回答します。
回答時間:1時間20分
指定字数:1,000字以上、1500字程度まで
字数の練習
1,000字で練習すると、本番で字数不足になってしまうのが怖いため、ask公務員究進塾の授業では1,200字で練習を行います。
1,200字は「400字詰め原稿用紙 × 3枚」で、体になじませやすく、本番でも書きやすくなります。
横書きの400字詰め原稿用紙を用意して練習しましょう。
時間配分
1時間20分、つまり80分です。最後に見直す時間を10分ほど取りたいので、逆算すると時間配分は次の通りです。
①論点を上げる:10分
まずテーマを選びます。そして、
・テーマから書けそうなこと
・ネタ
・論点
これを自由に上げていきます。
これは、いわば「メモのメモ」で、論述する順番に関係なく、思いついた順番に自由にメモしていくもので、文章にする必要も全くありません。「高齢者」「空き家」のように、単語レベルで書いていき、自分にしかわからないような単語でも結構です。
②構成メモを作る:30分
①で書き出した単語を、「構成メモ」にしていきます。
今度は段落を意識してまとめていきます。1,200字なので5段落が適当です。
第1段落 | 「現状」 |
第2段落 | 「現状のまま進むと何が良くないのか」 |
第3段落 | 「そうならないための対策」① |
第4段落 | 「そうならないための対策」② |
第5段落 | 「そうならないための対策」③ |
このように述べると構成しやすくなります。
「メモのメモ」を見ながら、どの段落に何を書くのかをメモしていきますが、当然ここにボツになるネタも出てきます。ここは捨てる勇気を持ちましょう。ここで捨てるものが出るぐらい多めにピックアップしておく方が、結局は中身の濃い論文になります。
「構成メモ」を作ることの意義は、それぞれの段落に違うことを書けることです。論文で大切なのは、
・「内容」
・「構成」
・「表現表記」
ですが、同じことを繰り返してしまうと、内容も構成も評価が下がります。
段落ごとに意味を持たせましょう。
③清書:30分
「構成メモ」がある程度詳しくできたら、原稿用紙に清書していきます。
1,200字の論文の場合、構成メモの段階で下書きまで終わってあとは原稿用紙に移すだけの状態なら、早い人で15分、遅い人で25分、平均で20分で済みます。
しかしさすがにフルに下書きを完成させられる人はいないはずですので、清書に30分の時間を取りましょう。
④見直し10分
時間配分をまとめると、
「メモのメモ」 | 10分 |
「構成メモ」 | 30分 |
清書 | 30分 |
見直し | 10分 |
合計 | 80分 |
ただし、このような時間配分で書くのは4月からで十分です。
それまでは時間をかけ、本やインターネットで調べつつ、背景知識を増やしながら書いていきましょう。
おわりに
ASK公務員/究進塾では、公務員の対策に関して、丁寧に指導を行っております。
◆尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。
文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。
受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。