こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。今回は、神奈川県の論文対策について解説します。
この記事の目次
論文試験の概要
まず、神奈川県の大学卒業程度のⅠ種試験(行政)の論文試験の概要です。
試験時間:90分
指定字数:1,200時程度
この試験時間と指定字数はそこまでタイトではありません。その分、しっかり構想を練りましょう。
論文試験の問題の内容
2023年の問題は次のような内容です。
2023年 問題文
政府は、令和4年10月28日に「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」を閣議決定した。そこではリスキング※への支援強化など、「人への投資」の施策の拡充を掲げている。 このように「人への投資」が必要である社会的な背景や課題に触れながら、社会全体としてどのような取組が必要であるか、あなたの考えを論じなさい。 ※新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること(経済産業省HPより抜粋) |
尾川講師の論文対策の講義では「論文を書き始める前に、メモのメモと構成メモを作る」ことをしていきます。論文で避けたいことは、
①漏れがあること
②ダブり、反復があること
メモのメモを作ることで漏れを防ぎ、構成メモでダブりを防ぐのが目的です。
メモのメモを作る
まず、メモのメモで、この課題を目にした時に思いつくことをどんどん挙げていきます。ここでは、論文の構成を考えず、ひたすら列挙します。思いついた順、単語のみの箇条書きで結構です。人への投資が必要である社会的な背景や、課題社会全体として取り組むべきこと、神奈川県が取り組むべきことを10個以上挙げていきます。
構成メモを作る
次に、構成メモを作ります。1,200字の場合、5段落~6段落に分けるのが適当です。段落の数については、「取り組むべきこと」をいくつかを決めると、段落の数も決まります。構成メモは、どの段落に何を書くのかを決めていくためのメモです。このテーマなら、次のような段落構成がいいでしょう。
第1段落:現状
第2段落:社会的な背景や課題
第3段落:日本社会全体で取り組むべきこと
そして、神奈川県で取り組むべきことを3つ挙げたいのであれば、第4段落~第6段落にそれぞれ述べ、2つ挙げたいのであれば第4段落、第5段落に述べていきます。2つにする場合、3つ書くよりも1つずつの字数を増やす必要があります。
まとめるときのポイント
メモのメモで多めにメモしているため、構成メモを作る際に時にいくつかのネタは捨てなくてはいけなくなり、もったいない気もします。しかし、最初に多めにメモしておき、この段階で捨てる方が、結局は中身の濃い論文になります。構成メモにする時に「このネタとこのネタはくっつけられるな」というように、複数のネタをまとめることを、尾川講師の授業では「グルーピング」と呼びますが、その作業もしてみましょう。 |
論文では、内容、構成、表現表記が大切な要素ですが、この2つのメモ作成により、構成面が充実します。神奈川県の2022年の問題は、「孤独・孤立対策」、2021年の問題は「格差社会への対処」と、日本社会全体の問題が出題される傾向にあります。日頃から社会問題への関心を持つとともに、神奈川県ではどういった政策を行っているのかについてもチェックしておきましょう。
おわりに
ASK公務員/究進塾では、神奈川県を志望する方に対して、過去問指導、予想される問題に対する添削やフィードバックも行っています。神奈川県を志望されている方はもちろん、技術職の方、中途採用試験を受験したい方の対策も行っていますので、お困りの方は、「無料体験授業お申込みフォーム」から、お気軽にお問い合わせください。
◆尾川講師の授業の特徴
この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら。