2025年 国家公務員一般職試験は、こう変わる! | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

2025年 国家公務員一般職試験は、こう変わる!

  • 2025年1月14日
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ASK公務員 編集部
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2025年(令和7年)の春、国家公務員一般職試験は、変わります。
国家公務員一般職の大卒程度試験に「教養区分」が新たに設けられ、公務員と民間企業を併願する人も狙いやすくなります。
また、大学3年生から受けることができるようになっています。
試験申込の期間は2025年2月と早いですので、今すぐ試験情報をチェックしましょう!

1.国家公務員一般職試験の変更点

2025年度(令和7年度)の春試験から、国家公務員一般職試験(大卒程度試験)には、「教養区分」が新設されます。
一般的な教養や、スピーディに課題を解く能力を問われる試験が実施される「教養区分」
「教養区分」では、法律学や化学などの専門試験は課されず、「基礎能力試験」、「課題対応能力試験」、「一般教養論文試験」が第1次試験として実施されます。

第2次試験として「人物試験」が実施されますが、専門試験を受けなくて済むことから、法律など専門科目の知識を問われることなく、ぐっと受験しやすくなりました。

2.国家公務員一般職試験に新設される「教養区分」とは?

では、国家公務員一般職試験(大卒程度)に新設される「教養区分」とは、一体どのようなものなのでしょうか?

👉「教養区分」の特徴

「教養区分」は「行政区分」と同様に、働きたい地域を選んで受験することができます。
◇選べる地域は、次の9エリア↓。

【北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄】の各エリア

また、どの地域を選んで受験しても、本省庁への採用チャンスがあります。

ただし、国家公務員一般職試験(大卒程度試験)「教養区分」は、同じ一般職試験の他の試験区分と同じ日(2025年度は、6月1日)に第1次試験が実施されますので、一般職試験の他の区分と併願することはできません。

2025年度の国家公務員一般職・春試験は
⇒ 令和7年6月1日(日)

秋の国家公務員総合職試験や専門職試験など、試験の日程が重ならない他の区分については、併願も可能です。

3.大学3年生から受験できる「国家一般職」

国家公務員一般職試験は、専攻分野にかかわらず、大学3年生(試験年度の4月1日に20歳を迎えている方)から受験できるようになっています。
ですので、公務員か民間企業か、進路をまだ決めきれず迷っている方でも受験することができますので、早くからチャレンジしてみることがお勧めです。

最終合格者は「採用候補者名簿」に掲載されますが、名簿の有効期間は6年間ありますので、国家公務員としての採用希望年度に幅を持って選択することができるのです。

4.教養区分の問題は、こういう問題が出る!

国家公務員一般職試験「教養区分」は、どのような問題が出題されるのでしょうか?

第1次試験と第2次試験の出題方式と配点比率は、次の通りとなっています。

第1次試験

基礎能力試験

公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての、多肢選択式(5択)マークシート試験。
※試験時間は1時間50分(2024年)、出題は30題を予定。

課題対応能力試験

速く正確に課題を解く能力についての、多肢選択式(5択)マークシート試験。
※試験時間は15分間、出題は合計120題を予定。
問題を飛ばさずに番号順に解答すること。
誤答・2つ以上マークした解答やマークを飛ばしたものがあると、その数だけ正解数から減点されます。

一般教養論文試験

一般的な教養力を土台とした判断力、思考力についての論文試験。記述式試験。
※試験時間は80分間、出題は1題を予定。

第2次試験

人物試験

人柄、対人的能力などについての個別面接。


※各試験種目の分数は、全体に占める配点比率を表します。

【第1次試験】

(1)基礎能力試験

知能分野24題
→文章理解⑩、判断推理⑦、数的推理④、資料解釈③
知識分野6題
→自然・人文・社会に関する時事、情報⑥
※○内の数字は出題予定数
※基礎能力試験については同一日程で実施する他区分と共通です。

問題例

(時事)
【No. 】 世界の動向等に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1. 英国では、2019年にEUからの離脱の是非を問う国民投票と総選挙が同時に行われ、それらの結果、EU離脱に慎重であった労働党の首相が辞任することとなった。EUは1990年代前半に発効したリスボン条約により、名称がそれまでのECから変更され、その後、トルコやウクライナなど一部の中東諸国や東欧諸国も2015年までの間に加盟した。
2. 中国は、同国の人権問題を厳しく批判した西側諸国に対し、2018年に追加関税措置を始めただけでなく、レアアースの輸出を禁止した。中国のレアアース生産量は世界で最も多く、例えば、レアアースの一つであるリチウムは自然界では単体で存在し、リチウムイオン電池は、充電できない一次電池として腕時計やリモコン用電池に用いられている。
3. ブラジルは、自国開催のオリンピック直後に国債が債務不履行に陥り、2019年に年率10万%以上のインフレ率を記録するハイパーインフレに見舞われた。また、同年には、アマゾンの熱帯雨林で大規模な森林火災が発生した。アマゾンの熱帯雨林は、パンパと呼ばれ、多種多様な動植物が生息している。
4. イランの大統領選で保守穏健派のハメネイ師が2021年に当選すると、米国のバイデン大統領は、同年末にイランを訪問し、対イラン経済制裁の解除を約束した。イランや隣国のイラクなどを流れる、ティグリス・ユーフラテス両川流域の沖積平野は、メソポタミア文明発祥の地とされ、そこでは、太陽暦が発達し、象形文字が発明された。
5. 日本固有の領土である北方領土は、日本のポツダム宣言受諾後、ソ連に占領された。1950年代に署名された日ソ共同宣言では、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島のソ連から日本への引渡しが約束されていた。しかし、ソ連(現ロシア)との間で平和条約は締結されておらず、2022年末現在、北方領土問題は解決していない。

→【正答 5.】

(2)課題対応能力試験

問題例

例題1
この問題は、各問のマス目に記されている「ア」、「イ」、「ウ」と同じ位置にある三つの数字を手引から取り出し、計算式の中の「ア」、「イ」、「ウ」それぞれに当てはめて計算し、答えのある選択肢の番号と同じ位置にマークするものです。

→例題1 【正答 2】

(3)一般教養論文試験

問題例

我が国における2022年の出生数は77万759人で、統計を開始した1899年以来、最小の数字となり、80万人を割った。第1次ベビーブーム期(1947~1949年)には約270万人、第2次ベビーブーム期(1971~1974年)には約210万人であったが、その後減少を続け、子どもの数はピークの3分の1にまで減少している。

(1) このような状況となっている社会的背景等について、あなたの考えを、そのように考える理由と併せて具体的に述べなさい。
(2) (1)を踏まえて、今後我が国において行うべきと考える具体的な政策を複数挙げ、その課題と思われる点について、具体的に述べなさい。

出典:人事院ホームページ
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/mondairei/mondairei_top.html#2025minaoshi

5.「教養区分」の試験対策は?今すぐチェック!国家公務員試験対策

出題分野や問題例を見て分かるように、国家公務員一般職試験の「教養区分」は、文章理解や判断推理、数的推理、資料解釈といった、一般的な知能分野の問題が多く出されます。
また、時事問題などの一般的な知識分野の問題に加えて、論文試験では深く掘り下げて考察を行う課題解決能力も問われることとなります。
さあ、春の国家公務員試験に向けて、今すぐ対策に取りかかりましょう!

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