令和6年度、地方上級公務員試験の日程・内容に注目しよう!(札幌市・横浜市など) | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

令和6年度、地方上級公務員試験の日程・内容に注目しよう!(札幌市・横浜市など)

  • 2024年2月16日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事を書いた人

アバター

ASK公務員 編集部
ASK公務員は「どこよりも価値のある情報を届けたい」という考えから、分かりやすく詳しい情報を発信しています。公務員試験対策講座(個別指導)およびオンライン添削を実施。

公務員試験の中でも、地方公務員の採用試験は、それぞれの自治体によって試験日程や内容が異なるので、傾向が分かりづらいと思うことはないでしょうか。

本記事では、都道府県庁や政令指定都市といった大規模な地方自治体に採用されるために、大卒者が受験する地方上級公務員試験の日程について、また民間企業の就活に取り組んでいる人も公務員試験を受けやすくなってきている令和6年度の傾向について、お伝えします!

1.はじめに

公務員試験の日程について、注目すべきことが起きています。
大卒者が受験する地方上級公務員試験の多くは、6月に一次筆記試験を実施し、面接試験などを経て、8月に最終合格発表をすることが通常となっています。
そのため、民間企業の選考が早く進んで内定を得られれば、公務員試験までは受けずに民間一本で就職活動をする人も多かったのではないでしょうか。

しかし、令和6年度は、5月に最終合格発表が行われる「春の地方上級公務員試験」も出てきました。知らなければせっかくのチャンスを逃がしてしまいますので、早速チェックしてみましょう!

2.地方上級の公務員試験日程が早期化している!?

地方上級として区分されるのは、都道府県の「上級」「1種」「A区分」や政令指定都市※の「大学の部」「大学卒程度」の試験区分ですが、ここでは地方上級公務員試験のうち、「事務」「社会福祉」「土木」など、採用数の多い「行政コース」「福祉コース」について、説明します。

※政令指定都市

政令で指定されている大都市で、都道府県と同様の業務権限を持つこともある。
令和6年2月1日現在、以下の20都市が指定されている。

札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、
浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、
福岡市、熊本市

なお地方自治体によって、試験区分や職種の名称が異なることも多いので、実際には都道府県や各市のホームページなどで採用区分の詳細と最新の状況を確認してください。

6月に一次試験を実施する多くの地方自治体では、4月から5月に申込受付期間が設けられ、一次試験である筆記試験などの成績で一次合格の後、論文試験や専門試験、集団討論が課されることもありますが、二次あるいは三次で面接試験を経て、8月中旬になってやっと最終合格発表されることが多いといったスケジュール感です。

しかし今年の特徴として、3月、4月と春にも一次試験が実施される政令指定都市などが徐々に出現してきています。
最終合格発表も8月中旬が通常ですが、3月、4月の春に一次試験を実施する区分では、5月、6月と早くに合格発表がなされる区分が新設されています。

3.民間企業と地方上級、両方を受けやすくなっている!

公務員試験といえば、教養試験や専門試験の科目が多くあり、「公務員試験対策の勉強を長期間していないと無理…」と考えて諦めてしまう人や、まず民間企業を考えて就活をしているから公務員試験の勉強に時間をかけることはできず、両立は無理と思っている人にも、チャンス到来です!

公務員試験では、法律、経済、判断推理、数的処理や専門知識が問われる問題が多く、大学の卒業論文や部活動・サークル活動、アルバイトで忙しく勉強にかける時間がなかったり、あるいは新卒で民間企業等に勤務しながら公務員への転職を考えている人などは、現在の仕事で忙しく勉強に時間がとれずに、ジレンマを抱えているのではないでしょうか。

ですが、そんな方には朗報です。
いわゆるSPI型検査、適性試験で一次試験を実施することで、公務員試験としてイメージされる、さまざまな知識を問われる筆記試験を課さない、という試験区分が徐々に設けられてきているのです。

特段に時間をかけて多くの試験勉強をしなくても、公務員への適性が高い、能力があると認められれば、あとは面接などの二次試験に進むことができるので、時間と労力をぐっと少なくすることができるようになりました。

民間企業と公務員の両方を視野に入れて、就職活動をしやすくなっていますので、無理なく可能性を広げる中で、自分が本当にどこでどのような仕事をしていきたいのかを考え、職業を選んでいきましょう。

4.2024年試験日程に注目の政令市(大都市)大卒区分

大卒者が受験することのできる地方上級試験に相当する区分のうち、大都市である政令指定都市は、都道府県が担う仕事も行っている、大規模な行政のダイナミズムを感じることができる市役所です。
政令指定都市20市のうち、
令和6年度に新たに早期枠の試験を設ける札幌市
SPI型検査を拡大する横浜市は、注目です。

札幌市

札幌市は、

令和6年3月上旬~中旬に春試験の申込受付を行い、
4月上旬~中旬に一次試験をSPI型試験で実施する区分を、大学の部・行政コースで新たに設けることを発表しています。

この春試験では、6月中にも最終合格発表をし、令和6年10月1日に採用する秋採用を想定しているとのことですので、令和6年度は既卒者が中心になるものと思われます。

令和7年度については、行政コース以外にも、福祉コース、学校事務、一般技術(土木、建築、電気、機械、衛生、造園)にも春試験を広げ、6月中に最終合格発表をしますが、採用時期は10月1日または翌年4月1日と、大学卒業見込の人も早い時期に早期合格発表を手に入れることができるようになります。

なお、札幌市は令和6年度も7年度も、現行試験もこれまでどおり実施するとのことです。

横浜市

横浜市は、

令和6年度大学卒程度採用試験の春実施枠を、事務、土木、建築、機械、電気、デジタルの区分で行い、
3月1日~15日に申込受付、
3月19日~4月2日に一次試験を適性検査(SPI3)で実施し、全国どこからでも受検可能とのことです。

事務は、プレゼンテーションの二次試験、面接の三次試験がありますが、その他の試験区分はプレゼンテーションを含む面接を二次試験で完結し、5月中旬から下旬に最終合格発表される見込みです。

デジタル区分については、春実施枠のみとのことですので、試験申込の受付期間を見逃さないように注意しましょう。

なお、横浜市も大学卒程度等の夏実施試験は、やはり6月16日に一次試験を実施、最終合格発表は8月上旬~下旬に行うとのことです。

5.まとめ~チャンスは増大! チャレンジしてみよう地方上級公務員

ここまで見てきたように、これまで公務員試験を考えていなかった人も、

適性検査(SPI3)の実施により、公務員試験対策に多くの時間を費やさなくても受けることのできる大卒区分が新たに出てきたことや拡大してきたこと、
春試験の実施など、試験日程と最終合格発表の早期化により、早く結果が分かることで、民間企業の就活と両立することができるようになりました。

 

チャンス到来です。
あなたも大都市や都道府県の公務員として活躍するため、地方上級の公務員試験にチャレンジしてみませんか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事を書いた人

アバター

ASK公務員 編集部
ASK公務員は「どこよりも価値のある情報を届けたい」という考えから、分かりやすく詳しい情報を発信しています。公務員試験対策講座(個別指導)およびオンライン添削を実施。
電話お問い合わせ