アルバイトはせずに公務員試験の勉強に専念すべきか? | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

アルバイトはせずに公務員試験の勉強に専念すべきか?

  • 2024年2月13日
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ASK公務員 編集部
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1.はじめに

公務員試験までもう少しとなる時期になると、学生やフリーターで公務員を目指している方にとっては、アルバイトを辞めて勉強に専念したほうがいいのだろうか? と悩むかもしれません。

自分が働いている間に他の人が勉強していると思うと焦りますし、アルバイト時間を勉強時間に当てたらより筆記試験の成績が上がるのではと感じるかもと思いますからね。

ただ、ASK編集部の考えとしては、試験の週やその前の週は休んでも、それより前までは続けても良いのではないかと思います。 もちろん、続ける場合も、勉強に支障が出てしまうほどの時間を割いてはいけません。ただ、例えば週に1~2回、半日程度であれば支障がでることは少ないでしょう。

アルバイトを続けることをお勧めするのには、以下のようなメリットが複数あるからです。

2.アルバイトのメリット

(1)生活にメリハリがうまれ、勉強に集中しやすくなる

仮にアルバイトを辞めた場合、学生で公務員を目指す方の場合は少なくなった大学の授業を加味する(多くの大学生は公務員試験を目指して学習する大学3・4年生のときに授業が少ないため)と、かなりの時間を勉強に充てられます。フリーターの方は、極端なケースでいうと1日勉強に充てられるかもしれません。

しかし、指導経験上、1日勉強できるとなると、ついついダラダラして学習時間がそんなに伸びないという生徒さんを多く見かけます。

例えば、
「丸1日休みだから12時間勉強するぞー!」と思っていても結局昼過ぎに起きてしまうとか、
「休憩のつもりで少しネットサーフィンしていたら数時間立っていた」とか、、、ですね。

中には、公務員試験対策のオープンチャットの書き込みをみて、真偽不明な試験情報のせいで逆に心を乱され、学習が手につかないなどの方もいました。

もちろん、既に朝早くきちんと起き、日中のほとんどの活動を公務員試験勉強に充てている方は全く問題ありません。そのスタイルを貫き、新たにアルバイトをしようとする必要はありません。

一方、だらけてしまいそうという心配がある人は、アルバイトを辞めることを考えるよりも、続けても良いでしょう。そして、残った時間を公務員試験勉強に集中するのが理想といえます。適度にやらねばならない予定がある中で、公務員試験を目指すとき、多少追い込まれます。この追い込みが、学習の集中力を生むわけです。

このように、アルバイトを活用して生活にメリハリをつけ、学習への集中という形で学習の質向上を図りやすいというのが、アルバイトのメリットの1つです。

(2)アルバイトから自己肯定感が上がったり、良い刺激を受けたりできる

アルバイトも大学3・4年生頃にしているものとなりますと、1・2年生から続けているところだったり、自身が経験し慣れていることをしていたりする方が多いのではないでしょうか。そういう長く続いたり、慣れている職務だったりするアルバイトは、それなりに自身にとって居心地ややりがいの良いものの可能性が高いといえます。

このことは、フリーターの方にも当てはまるでしょう。なぜなら、1日の大半に費やす活動がアルバイトとなっているとき、よほど割り切っていない限りは、それなりに居心地の良い勤務先でやりがいを感じることをしている可能性が高いと考えられるからです。

ということは、アルバイトの職務遂行を通じて、お客さんや同僚だったりから感謝をされたり、後輩から頼られたりすることで、自己肯定感が上がりやすくなります。

公務員試験の学習だけをしていると、世間から隔絶された感覚となり孤独です。大学4年生となり試験を迎えるころには、同級生で民間志望者が次々と内定を取り浮かれていることでしょう。フリーターの方にとっては、高校・大学の同級生の社会人としての活躍が耳に入ることもあります。そういう中で、孤独になっていると、自分の存在が小さくちっぽけに感じ始めて、取り組んできたことにも不安を覚えるようになりがちです。

これが、アルバイトによって、自己肯定感を上げることで、メンタルの安定が図れる可能性が高まります。

また、アルバイト先には、色々な方がいるでしょう。同じアルバイト仲間だけでなく、社員の方、パートの方などです。そういう方と、勤務前後や休憩時間に何気なく話していると、各自が各自の人生を頑張っている面を垣間見ることがあります。

例えば、同じフリーターの立場でアルバイトしている方の中に、税理士試験という難関資格に向けて学習している人がいたとします。このとき、同じように学習とアルバイトをやりくりしている姿に共感することでしょう。そして、大抵税理士試験は合格するまでに数年はかかりますので、「公務員試験対策で学習とアルバイトの生活を1年と割り切って行っている自分より数年の覚悟で臨んでいるなんてすごい。自分も弱音を吐かずに頑張ろう」などと思えます。

あるいは、パートの方が、育児・パート・家事などをあわただしくも切り抜けている姿から、自分もメリハリつけて生活をしようと思うこともあるでしょう。

このように、アルバイトは自己肯定感を上げたり、良い刺激を受けたりしやすいので、受験期の不安定なメンタルの安定や、やる気の向上に寄与することでしょう。ただし、そのような役割をしないアルバイト先に勤務している方も当然いるでしょう。そういう場合は、そもそもが悪影響のはずです。つまり、アルバイト自体を変えた方がよいです。まぁ、公務員試験直前にアルバイト探しなどは避けた方が望ましいので、その場合はアルバイトを辞めるという選択になるかとは思います。

(3)人物試験に活かすことができる

公務員試験は、2次試験において面接試験が人物試験として必ず課されます。また、公務員試験の多くの試験種で論作文試験があります。

面接試験では、アルバイト経験の有無やそこで得た力などが問われることがあります。問われなくても、自己PRや学生時代に頑張ったことなどを語る際に、具体的なエピソードとしてアルバイトを語ることもあるでしょう。

さて、面接試験は面接官とのコミュニケーションですから、面接官は受験者の話したアルバイト経験からさらに、「最近は何かアルバイトで印象に残ったことはありますか」「後輩もアルバイト先には入っていと思うのですが、後輩指導で気を付けていることはありますか」などと、いわゆる「つっこんだ質問」をされることもあります。

このとき、「ここ半年は公務員試験に専念するために辞めましたので」という形で終わってしまうのは寂しいですよね。できれば、面接官の追加されたこれらの質問に対して、「最近は○○というクレームが発生したことを契機に、私が店長に提案して××なことを店内で徹底することで、逆にお客様アンケートで高評価を貰うお店にできました」とか、「はい、時間帯リーダーを務めていますので、後輩指導もしています。このとき、メモを取る時間を与えたり、後輩のペースで質問などができるようにしたりと、後輩の反応を大事にしています」とかと述べたいものです。

また、そうでなくても、「公務員試験勉強とアルバイトの両立をしてきた=時間の使い方が上手い」というアピールには使えます。

それから、論作文では自己の経験を述べる問いもあります。例えば、「直近3年間で継続していることで自己を成長させたことを述べた上で、公務員になってからどのように活かすか述べなさい」のようなテーマです。

このとき、大学のサークルや部活などがある方は良いですが、それらには加入していなかったり、サークルなどの場合は軽く参加する程度だったりするとき、書く内容が乏しい場合があるでしょう。そのとき、アルバイトネタを使いたくなると思います。また、フリーターの方の場合、アルバイトを最も使うことになるでしょう。
このとき、アルバイトを続けている期間が直近3年間のほとんどになればなるほど、こういうとき後ろめたい気持ちもなくアルバイトのことを使えることでしょう。

以上から分かるように、続けておくと、人物試験に使える材料となる可能性を高めます。

3.おわりに

今回は、アルバイトを公務員試験直前まで続けることのメリットをお伝えしました。もちろん、試験勉強が到底間に合わっていない場合は「背に腹は代えられない」ので、学習に専念しましょう。

ただ、そもそもアルバイトで得る所得はご自身にとって大切なものだと思います。また、本当に学習へ集中できるか、気分転換もなく孤独になりそうだなと不安を覚える場合は、思い切って上述したアルバイトのメリットを活かすつもりで継続していただけたらと思います。

究進塾では、個々人に合った効率的な学習計画を作成し指導します。アルバイトと両立した直前期の学習方法などのアドバイスもできます。また、2(3)で少し触れましたが、論作文や面接でどのように書いたり、話したりすると良いかをアドバイスすることも可能です。

アルバイトとの継続以外にも学習へ悩むことがあればお気軽にご相談ください。

引き続き、受験生の皆さんが有意義な学習に打ち込めることをお祈り申し上げます。

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