国家一般職の官庁訪問の流れと対策
国家公務員一般職をめざす皆さん、「官庁訪問」の重要性をご存知でしょうか?最終合格しても、省庁から「内定」を得なければ、国家公務員として働くことはできません。本記事では、官庁訪問のスケジュールや準備の流れ、効果的な対策方法について丁寧に解説します。
この記事の目次
1.官庁訪問とは?
国家公務員試験(総合職・一般職)に最終合格しても、それだけで採用されるわけではありません。合格者は「採用候補者名簿」に記載され、各省庁の官庁訪問を通じて採用内定を得る必要があります。
官庁訪問とは、省庁と受験者のマッチングを図るための面接等のプロセスであり、希望する省庁で働く第一歩となる大切な機会です。
2.国家一般職の官庁訪問スケジュール(令和7年度)
日程 | 内容 |
---|---|
6月1日(日) | 第1次試験(筆記) |
6月25日(水) 9:00 | 第1次試験合格者発表 |
6月25日(水)10:00 | 官庁訪問 予約開始 |
7月2日(水)〜7月8日(火) | 官庁訪問実施期間(平日のみ) |
7月9日(水)〜7月27日(日) | 人物試験(第2次試験) ※官庁訪問は禁止 |
7月28日(月)以降 | 追加分の官庁訪問(必要に応じて) |
8月12日(火)9:00 | 最終合格者発表・内々定解禁 |
官庁訪問は予約制であり、第1志望の省庁はなるべく早い時間に予約しましょう。事前に希望する省庁を調べておくことが成功のカギです。
3.官庁訪問の前にすべき準備
(1)国の組織構成を理解する
省庁の組織図や業務内容は各省庁のホームページで公開されています。訪問の際に混乱しないためにも、本省・外局・地方出先機関の違いや役割を理解しておきましょう。
組織 | 所属例 |
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外局 | 金融庁、消費者庁、こども家庭庁(内閣府)、防衛装備庁(防衛省)など |
地方機関 | 関東信越厚生局、東京労働局、栃木労働局 など |
(2)業務説明会への参加
6月中旬ごろには多くの省庁が業務説明会を開催します。仕事への理解を深める絶好の機会なので、積極的に参加しましょう。
実施機関 | 日程と内容(例) |
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経済産業省 |
1DAY政策勉強会『REAL de METI』 ・6月17日(火)10:30~ 中小企業庁 経営支援部 ・6月17日(火)15:30~ 商務・サービス政策課 |
※出典:経済産業省ホームページ(令和7年4月16日時点)
4.まとめ:成功のカギは「事前準備」と「情報収集」
- 省庁や業務内容について、早めに調査を始めましょう。
- 志望動機は自分の言葉で説明できるよう準備を。
- 面接カードや官庁訪問カードの記載練習をしておきましょう。
- 予備校の面接対策講座も活用すると安心です。
官庁訪問の内容は省庁ごとに異なりますが、面接複数回やグループディスカッションが含まれることもあります。しっかり準備を整えて、自信をもって臨みましょう。