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国家一般職の高卒者試験、税務職員採用試験を解説!

  • 2025年6月7日
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ASK公務員 編集部
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高校を卒業してすぐに国家一般職の公務員として、仕事をするのは難しいのでしょうか?

国家公務員として採用されるには、国家公務員採用試験に合格し、官庁から内定を得る必要があります。
令和7年度国家公務員一般職試験の高卒者試験は、どのように行われるのでしょうか?
また、税務職員とはどのようなもので、採用されるにはどのような試験を受ける必要があるのでしょうか?

ここでは、国家公務員一般職の高卒者試験と税務職員採用試験について、解説していきます。

1.国家公務員一般職の高卒者試験とは?

(1)令和7年度国家公務員一般職【高卒者試験】の試験概要

高卒者が採用される国家公務員の一般職試験は、どのように実施されるのでしょうか?
令和7年度は、下記の日程で国家公務員一般職【高卒者試験】が実施されます。

令和7年度国家公務員一般職試験【高卒者試験】
受付期間      6月13日(金)9:00~25日(水)
インターネットによる申込
第1次試験日    9月7日(日)
第1次試験合格発表 10月9日(木)9:00
第2次試験     10月15日(水)~24日(金)
最終合格発表    11月18日(火)

※受験資格などについて、必ずご自身で人事院のホームページを確認してください。

第1次試験に合格したら、官庁訪問を行い、第2次試験にも合格する必要がありますので、希望の官庁について情報をこまめにチェックしておきましょう。

(2)採用予定人数と倍率について

では、どのくらいの人数が採用されるのでしょうか?
令和7年度国家公務員一般職【高卒者試験】では、「事務」区分について、おおよその採用予定人数が次のように公表されており、各地域の「事務」採用予定人数を合計すると、約1,470名に上ります。

 

それでは、例年どのくらいの受験倍率なのか見ていきましょう。
令和6年度の受験倍率については、次のようになっています。


受験倍率は、1次試験の受験者数と最終合格者数で決まってきますので、地域によって、また年度によっても変わってくるものです。
令和6年度の最終合格者数が、令和7年度の採用予定数より随分と多いように見えますが、採用試験においては大体辞退者数を見込んで合格者を決定するものです。
令和6年度の関東甲信越地方で、受験倍率は2.5倍。
受験倍率は決して高くはないものの、合格者より不合格者の方が多いという状況です。

(3)試験内容について

国家公務員一般職の高卒者試験の内容について、見ていきましょう。

令和7年度国家公務員採用一般職【高卒者試験】
事務 試験内容

第1次試験

試験種目 内 容 解答時間 配点比率
基礎能力試験

(多肢選択式)

筆記試験(40題)

知能分野20題

→文章理解7、課題処理7、数的処理4、資料解釈2

知識分野20題

→自然科学5、人文科学8、社会科学6、情報1

1時間30分 4/9
適性試験

(多肢選択式)

速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験(120題)

置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査

15分 2/9
作文試験 文章表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験(1題) 50分 1/9

第2次試験
人物試験
人柄、対人的能力などについての個別面接が行われます。
(配点比率2/9)

2.国家公務員の税務職員とは?

国家公務員の税務職員とは、税務署などにおいて国税の調査や徴収などの事務に従事する職員です。採用されると、税務大学校各地方研修所に入校(全寮制)し、約12か月の研修を受けたのち、原則として採用された地域の税務署などに配属となります。
どのような採用試験が行われるのか、次に見ていきましょう。

(1)令和7年度税務職員の採用試験概要

令和7年度は、下記の日程で税務職員試験が実施されます。

令和7年度税務職員試験【高卒者試験】
受付期間      6月13日(金)9:00~25日(水)
インターネットによる申込
第1次試験日    9月7日(日)
第1次試験合格発表 10月9日(木)
第2次試験     10月15日(水)~24日(金)
最終合格発表    11月18日(火)

(2)採用予定人数と倍率について

また、令和7年度税務職員の各地域の採用予定人数は次の通り公表されており、総数では701名に上ります。


それでは、例年どのくらいの受験倍率なのか見ていきましょう。
令和6年度の税務職員受験倍率については、以下の通りです。


令和6年度の状況では、最終合格者数が少なかった沖縄地域の受験倍率が7.3倍と高くなっているほかは、関東甲信越地域2.1倍など、およそ2倍から3倍といった倍率です。

(3)試験内容について

税務職員の試験内容は、次のようになっており、国家公務員一般職の高卒者試験とほぼ同様の内容ですが、配点比率が異なっています。
また、最終合格発表後に各国税局(沖縄国税事務所)の採用面接が実施され、採用内定が決まることとなります。
令和7年度税務職員採用試験

第1次試験

試験種目 内 容 解答時間 配点比率
基礎能力試験

(多肢選択式)

筆記試験(40題)

知能分野20題

→文章理解7、課題処理7、数的処理4、資料解釈2

知識分野20題

→自然科学5、人文科学8、社会科学6、情報1

1時間30分 5/10
適性試験

(多肢選択式)

速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験(120題)

置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査

15分 2/10
作文試験 文章表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験(1題) 50分 合否の判定のみ

第2次試験
人物試験
人柄、対人的能力などについての個別面接が行われます。
(配点比率3/10)

身体検査
主として一般内科系検査
合否の判定のみが行われます。

3.まとめ

高卒者が事務系職種で受験できる公務員採用試験として、国家一般職と税務職員は大きな採用人数が見込まれる試験です。
公務員として国家の仕事にチャレンジしてみたい、人々の役に立つ仕事をしたいという方には、ぜひ受験して国家公務員をめざしていただきたいと思います。

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