「論文が苦手でやる気が起きない…」
「重要だとは分かっているんだけどな…」
「論文が苦手な人はどんな勉強をしたらいいの?」
こんな悩みや疑問に応える記事です。
本記事を読んで分かることは、次の通りです。
✓論文が苦手な人にありがちな3つの状況
✓論文が苦手な人もできる3ステップ勉強法
論文が苦手な方でも、今から頑張って合格を勝ち取るために必要な情報をこの記事につめこみました!
サクッと読める分量なので、学習の合間などに読んでみてくださいね。
それでは、いってみましょう!
この記事の目次
1.【あなたは当てはまってない?】論文が苦手な人にありがちな状況3選
「他の勉強に比べて、論文の勉強ってやる気が起きないんだよね…。」
あなたは、こんなふうに思っていませんか。
私も受験生の頃、まったく同じ気持ちだったので良くわかります。
論文学習は、受験生に敬遠されがちな理由がいくつもあります。
×自己採点しづらい
×慣れない手書きで疲れる
×1本の論文を書くには、まとまった時間が必要
そのため、無意識に「論文学習を回避してしまう」受験生がとても多いんです。
以下、具体例を挙げますので、あなたも当てはまっていないかセルフチェックしてみてくださいね!
【その1】教養試験の勉強ばかりする
一番、よくあるパターンは教養試験の勉強に逃げてしまうこと。
教養試験の勉強は、先ほど挙げた論文学習のデメリットが少ないです。
自己採点できて、1問解くだけならスキマ時間にサクッと取り組めます。
つまり、学習に取りかかるハードルが低いんですね。
さらに、解けない問題が解けるようになれば、自身の成長も感じやすいです。
(たとえば「数的」の問題が解けた瞬間って嬉しいですよね。)
その結果、論文にはあまり手をつけず、教養対策のみに終始してしまう受験生がたくさんいます。
特別区をはじめ、ほとんどの自治体では圧倒的に論文対策の方が重要なんですが…。
受験生自身も論文の大切さを分かりながら、つい後回しにしてしまうんです。
【その2】自分の論文に納得できず、書き上げられないまま放置する
次に、論文を書こうとするものの、書き上げることができないパターンです。
先ほど、論文学習の難しさとして「自己採点の難しさ」を挙げました。
論文学習を始めたころ、多くの受験生はとても不安な気持ちに襲われます。
「自分の書いた文章って、なんかすごく幼稚な気がする…」
「どこをどう直していけば良い答案になるのか見当もつかない…」
参考書や問題集を見れば模範解答は載っていますが、自分の書いた論文の良し悪しは分かりません。
そして、自信がもてず、一本の論文を最後まで書き上げる(結論まで書く)ことができません。
ただ、公務員試験の論文は、「序論―本論―結論」の3段構成でできています。
結論まで書き上げないことには、論文力はアップしていきません。
本当は「自説を最後まで書き上げる」練習こそ大事なんです。
ところが、多くの受験生は書き続けることに耐えられず、模範解答を読んだり写したりして勉強を終わりにしてしまいます。
それでは「なんとなく分かった」状態になるだけで、本番で書けるようにはなりません。
【その3】「論文ネタ」を集めたり「模範解答」を覚えたりするだけで満足する
「書くことが無いから書けない。だから、論文ネタを集めよう。」
「自分で良い論文を書けないなら、模範解答を覚えてしまえばいいのでは?」
こんなふうに考える受験生もまた多いです。
たしかに論文を書くためには、ある程度の「インプット」が必要です。
良い論文ネタや模範解答を自分の知識としてストックすれば、論文は書きやすくなるでしょう。
ただ、ここで注意しておきたいのは、
✓論文ネタや模範解答を知った上で、自分で書く訓練が最重要である
ということです。
ネット上には、「論文ネタや模範解答を丸暗記すればOK」という意見もありますが、これは危険です。
というのも、丸暗記型の論文対策には大きな3つのリスクがあるから。
①本当に丸暗記しようとすると、かなり時間がかかる
②ちょっと出題の仕方をひねられると丸暗記では対応できない
③論文対策が面接対策にうまくリンクしていかない
特に③のリスクを見落としている人が多いです。
実は、模範解答を丸暗記するだけの勉強で、運よく論文試験を切り抜ける人はたくさんいます。
(2次試験の面接に比べて、1次試験の論文ではあまり人数を絞らない自治体もたくさんあります。)
ただ、
模範解答を丸暗記してきた人と、
「自分の論文」を書く訓練を積み上げてきた人とでは、
いざ面接対策に進んだときに取返しのつかない程の差がついています。
✓「自分の論文」を書く=自己PRや志望動機を自分の言葉で表現する訓練
ですから、「自分の論文」を書いてきた人は、面接対策を始める頃には自分の言葉で面接回答する準備がばっちりできています。
一方で、模範解答を丸暗記してきた人はどうでしょうか?
借り物の自己PRや志望動機、希望自治体についての知識しかもっていないので、「自分の言葉」で回答することができません。
「他には?」「具体的には?」と深掘り質問されると、もう答えられない。
それで焦って、今度は「面接模範回答集」を暗記し始めてしまう人もいます…。
(その暗記にも、ものすごく時間がかかります…。)
丸暗記のみの論文対策って、一見効率的なようで、実はとても非効率なんです。
この記事を読んでいるあなたには、こんな間違った勉強の仕方は避けてほしいと思います。
【つまり】「自分の論文」を書くことから逃げると失敗する
教養試験対策に没頭したり、模範解答を写したり、丸暗記で乗り切ろうとしたり…。
これらのうまくいかない勉強法には共通点があります。
✓「自分の論文」を書くことから逃げている
この1点です。
とはいえ、では具体的にどう勉強すればいいのでしょうか。
次項では、論文が苦手な人でも「自分の論文」を書ける”3ステップ勉強法”を紹介します。
2.論文がツラいあなたを救う勉強法3ステップ
もしあなたが、論文に苦手意識が強いなら、次の3ステップ勉強法を試してみてください。
【ステップ1】良い論文を写経・音読する
【ステップ2】「ヒントあり」で自分の論文を書き上げる
【ステップ3】他人に論文を見てもらう→書き直し→覚えこみ
一見、途中まで「丸暗記」型の勉強に見えますが、実際には大きく異なります。
その点も含め、以下に1つずつ解説していきますね!
【ステップ1】良い論文を写経・音読する
良い論文を書くためには、論文の「中身」を事前にもっておく必要があります。
「中身」とは、たとえば次のようなものです。
✓論文テーマに基礎知識
✓希望自治体や他自治体の事例
✓あなた自身の経験や思い(が文章化されたもの)
✓公務員としての心構えや決意(が文章化されたもの)
あなたがもし、これら論文の「中身」をまったく持っていなければ書けなくて当然です。
とはいえ、これらを1個ずつ覚えていくのは膨大な時間がかかります。
そこで、オススメしたいのが、良い論文(参考書の模範解答など)を写したり、音読したりすること。
「良い論文=分かりやすい論文」なので、初学者でもスラスラ読めるはず。
たくさん読んで「なるほど」と思ううちに、自分自身も論文に書かれていた「中身」を覚えられます。
ただ、その際に「黙読」では、なかなか頭に入っていきません。
写したり、音読したりすることで、効率的に論文の「中身」をゲットできます。
また、この2つの勉強(写経・音読)はどちらもやった方がいいです。
というのも、それぞれにメリットがあるからです。
✓写経のメリット→本番に向けて鉛筆で書き慣れることができる
✓音読のメリット→スマホのボイスメモ等で録音すれば、スキマ時間に「耳勉強」もできる
PCに慣れた私たちは、鉛筆をもつこと自体かなり少なくなっています。
結果、実は書くスピードがかなり落ちている人が多いんです。
写経で普段から書く訓練をしておきましょう。
また、忙しい人ほど音読を録音して、あとで聴き直す「耳勉強」を活用してほしいです。
慣れれば通勤・通学中や家事をしながらでも論文学習ができます。
気軽にサクッと短時間で論文学習をすることが可能になるんです!
【ステップ2】「ヒントあり」で自分の論文を書き上げる
ステップ1の方法で数テーマ学習しておくと、自分で論文を書くハードルはグッと下がります。
というのも、先に紹介した論文の「中身」や毎回使われるような定番表現が体に染みこんでくる(あなた自身の知識になり、使えるようになる)からですね。
しかし、ここで学習を終わりにしてはいけません。
(もしくは、一字一句の模範解答を丸覚えしようとしてもいけません!)
ここからついに、自身の考えや思いを加えて「自分の論文」を書き始めるのです。
ただ、そうはいっても、最初のうちは手が止まることが多いでしょう。
そこで、次の工夫をしてみてください。
✓ステップ1で学習したテーマに近い(もしくは同じ)テーマで書く
✓本当に困ったら、参考書やネット検索をヒントにして書き続ける
ここでは、とりあえず「自分の論文」を書き上げることを大事にしたいです。
ですから、大学の「持ち込み可」の試験のように、ヒントありで良いので書き続けましょう。
その結果、模範解答の写しになってしまうような箇所があってもOKです。
(ただ丸写しになっては意味がないので、「ヒントを見られるのは1回5分」とか、「丸写しは連続2文まで」というようなマイルールを設定すると良いでしょう。)
どんなに稚拙に見える文章でも、書き上げたことに大きな価値があります。
そして、次のステップで論文力をグッと伸ばすことができます。
【ステップ3】他人に論文を見てもらう→書き直し→覚えこみ
くり返しになりますが、論文学習は自己採点が難しいです。
それを解消する方法はただ1つ、他人に論文を読んでもらうことです。
公務員試験を知っている人がベストですが、家族や友人に見てもらうことも価値があります。
なぜなら、「良い論文=(誰が読んでも)分かりやすい論文」だからです。
なので「読んでみて分かりづらい場所を教えてほしい。」とお願いしてみるといいですね。
そして、問題があった箇所は書き直し、また読んでもらいましょう。
このくり返しで、あなただけの合格答案が出来上がっていきます。
(良い答案ができあがったら、これは覚えこんでもOKです。自分の答案なので覚えやすく、また他テーマの論文が出題されても応用が効きやすいです。)
ただ、合格に近づくためにはやはり、公務員試験論文を熟知した人に添削してもらうのが一番です。
また、試験まで時間が限られていたり、何回も見てもらいたかったりする場合、家族や友人には頼みづらいということもあるでしょう。
そんな時は、ASK公務員の「オンライン添削」を活用してください。
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3.まとめ
本記事のまとめです。
✓論文が苦手な人にありがちな3つの状況 ①教養試験の勉強ばかりする ②自分の論文に納得できず、書き上げられないまま放置する ③「論文ネタ」を集めたり「模範解答」を覚えたりするだけで満足する |
つまり、「自分の論文」を書くことから逃げると失敗する、ということでした。
そして、論文に苦手意識がある人でも「自分の論文」を書き上げる勉強法をご紹介しました。
✓論文が苦手な人もできる3ステップ勉強法 【ステップ1】良い論文を写経・音読する 【ステップ2】「ヒントあり」で自分の論文を書き上げる 【ステップ3】他人に論文を見てもらう→書き直し→覚えこみ |
ステップ3で論文を見てもらうことで、論文力は飛躍的に向上します。
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以上です。
本記事を読んだあなたが「自分の論文」を書き上げ、夢を叶えられるよう応援しています。
それではまた!