直前期!数的処理の得点を伸ばす学習方法3選~数的・判断頻出単元ベスト10付き~ | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

直前期!数的処理の得点を伸ばす学習方法3選~数的・判断頻出単元ベスト10付き~

  • 2023年7月26日
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宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
人物試験;面接・小論文

1.数的処理の直前期学習は頻出単元の撃破を考えよう

毎年、4月下旬〜5月上旬に実施される特別区の採用試験を皮切りに、春試験の大卒警察官、裁判所職員、国家専門職、国家一般職、地方上級、市役所と7月下旬まで毎週のように公務員試験の筆記試験が行われます。

新年度を迎えたばかりの時期は、そうした筆記試験の直前期学習のシーズンといえますね。皆さんは、直前期学習を計画的かつ効率的に取り組めているでしょうか。

本稿は、数的処理の数的推理と判断推理に絞って、直前期学習に求められる学習行動のアドバイスをします。参考にしていただき、数的処理の得点を伸ばしてもらいたいと思います。

ちなみに、結論を先回りして申し上げてしまうと、頻出単元を深く学習しようというものです。理由は、①手を広げすぎて中途半端にしない、②6割程度取れば筆記をパスするのだから数的処理も頻出箇所で得点を取れるようにすれば良い、③頻出箇所は過去問も豊富なのでパターン暗記が活かしやすい、からです。

それでは、具体的に、どう頻出単元を深く学習すれば良いのかについて3つのアドバイスをします。その後、どこが頻出単元なのかを紹介します。

2.直前期に得点を伸ばす方法3選!

(1)方法1;既習の教材をやり抜く

直前期は、下記「3」で明らかにした頻出単元について、まずは既存教材を再度解き直しましょう。既存教材とは、予備校に通っている方はその予備校のテキストや過去問集になります。独学の方は、恐らく市販の数的処理教材を既に用いているかと思います。これらをしっかり復習して欲しいということです。

なーんだ、大した対策ではないなぁと思うかもしれませんね。しかし、指導経験上、すらすら解けるレベルまでやり込んでいる人は少ないです。また、すらすら解いていても、なぜその式を立てるのか、そこになぜ補助線を入れるのかなど、意味を完全に理解して解いている人も少ない印象があります。答えを覚えてしまったので、その通りに再生しているだけというのは危険です。

そうならないよう、完全理解かつ、すらすら解けるように頻出単元を解き直しましょう

(2)方法2;模試を有効活用する

予備校に通われている方は、大抵模擬試験がセットでついていると思います。独学の方も、模試だけ購入できる予備校は多いので、購入して挑むと良いでしょう。

この理由は、時間感覚を培えるなど本番感覚が得られるからというだけではありません。公務員試験のプロが、今年出るだろうなという部分をリストアップして、過去問の問われ方とは少し違うアレンジを加えて作問したものが模試だと考えれば、本番まさに聞かれるかもしれない観点が吸収できるからです。

模試後の復習は特に大事です。このとき、頻出単元から行いましょう。頻出単元への対応力が、(1)の学習と相まって、さらに高まります。

(3)方法3;頻出単元で不慣れがある方は教材を工夫する

頻出単元のうち、基礎から分かっていないなと感じる場合は、教材を変えましょう。具体的には、中~大学受験対策本や映像教材などを駆使することをお勧めします。

例えば、下記「3」の数的推理をみると、「場合の数・確率」が圧倒的に問われていると分かります。そして、この分野が苦手だとします。このとき、「場合の数・確率」を丁寧に基礎から解説している教材として、大学受験のものを使うのです。

理由としては、数的処理の対策本は大抵、多岐に渡る単元全てを扱おうとしますので、どうしても、各単元が薄くなるため、苦手な人には理解が難しかったり、応用が効きづらかったりするからです。

その点、中〜大学受験本は、分野ごとの教材が豊富です。それを利用するわけです。

なお、注意いただきたいのは、大学受験用のものは、レベルがいろいろあります。難関大まで対応した本は必要ありません。教科書レベルで大丈夫です。そういう区別がつきづらい方は、下記の著作のように、1冊のうちどこまでやれば、どの辺りのレベルをおさえたことになるかが分かる本で攻略しましょう。

それから、映像教材は特に空間図形や展開図などが苦手な方にはお勧めです。最近は、YouTubeで、分かりやすい図入りで解説をしてくれている動画がたくさんあります。これらを眺めておくだけで、展開図や軌跡などはイメージがつきやすいです。特に、中学受験用のものは、対象が小学生用なだけあり、より分かりやすくなっています(下記の動画サイトは一例です)。

苦手な頻出単元は、公務員受験用の本だけにしがみつかず、基礎を別の本や動画で理解してから過去問に挑むようにしましょう。

ただ、本や映像の情報からより、対面で聞いた方が捗る方には、ASK公務員/究進塾のような個別指導形式で頻出かつ苦手単元だけを習う方法もあります。

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3.数的処理はどこが頻出なのか

それでは、次に、そもそも頻出単元がどこなのかを示したいと思います。以下は、平成29~令和4年までの過去6年間に、国家総合職・国家一般職・国家専門職・地方上級(全国型)・都庁・特別区・裁判所において出題された問題を分析し、数的処理であれば10問以上、判断推理(空間把握含む)であれば17問以上の出題が見られた単元を集めました。

数的処理は各試験種とも概ね5問程度出ますから、5×7試験種×6年=210問ですので、10問以上出ているということは、概ね5%より大きい出題割合となります。

同様に、判断推理も、各試験種で8問程度出ますので、8×7×6=336問ですので、17問以上の出題がみられているということは、概ね5%より大きい出題割合です。

ここで、頻出単元を知って、上記「2」の対策をしっかり行いましょう。

(1)数的推理

1位 場合の数・確率 …… 42問

2位 比・割合    …… 28問

3位 三角形     …… 27問

4位 方程式     …… 21問

5位 数と計算    …… 16問

5位 速さ      …… 16問

7位 数量問題    …… 15問

8位 約数・倍数   …… 13位

9位 立体図形    …… 12問

10位 規則性・数列  …… 10問

(2)判断推理

1位 対応      …… 57問

2位 移動・回転・軌跡…… 40問

3位 数量と相互関係 …… 31問

4位 命題      …… 30問

5位 位置関係    …… 28問

6位 順序関係    …… 25問

7位 平面図形    …… 22問

8位 立体図形    …… 20問

9位 集合      …… 19問

9位 展開図     …… 19問

注)数的推理の立体図形は図形と計量系の問題で、判断推理はそれ以外です。

4.まとめ~頻出単元を重点的にこなして得点を積み増そう~

本稿では、直前期の数的処理の学習として、頻出単元に対して、①既存学習教材の解き直し、②模試による今年問われそうな観点の吸収、③苦手な場合は、中~大学受験の教材や映像を用いて基礎固めする、という学習アドバイスをしました。

③は個別指導塾で聞く方法も有効でしょう。

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また、過去6年の公開されている過去問情報(地方上級のみ、実務教育出版の過去問500を参考にしました)から、頻出単元を明らかにしました。

効果的で効率的な学習の一助になれば幸いです。直前期、不安も大きくなりますが、是非頑張っていきましょう!

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