1.はじめに
公務員試験に独学で立ち向かっていると、色々な悩みが出てきますよね。これを放置していると、不安になったり、受験へのモチベーションが下がってしまいやすくなります。
そして、結局は予備校へ通うことにする人も出てくるでしょう。あるいは、逆に、受験自体を諦めてしまう方も出てきてしまうかもしれません(指導経験上、後者をよくみてきて、残念な気持ちを抱いていました)。
そこで、この記事では、独学で公務員試験に立ち向かう上で、有料サービスをスポット的に利用することで、悩みや疑問点を解消する方法を解説します。
2.悩み・疑問点の種類
まず、独学者が悩みやすいこと、疑問に思いやすいことを以下に列挙してみましょう。
①勉強内容で分からない、そして聞く人も周りにいない(以下、「その環境にない」と表現します)という悩み ②勉強方法(学習ペース・教材選定など)がこれで大丈夫か確認してもらったり、アドバイスをしてもらったりしたいが、その環境にない ③受験相談(併願の必要性、どのくらいするかなど)がしたいが、その環境にない ④志願書・面接カードの添削を受けたいが、その環境にない ⑤模擬面接をしたいが、その環境にない |
①と④、⑤は試験で直接課される内容への疑問点や悩みで、②③は自身が受験する上での疑問点や悩みといえます。
3.悩み・疑問点を解消するスポット利用サービス2選
こうした悩みは、例えば予備校に通っていれば、授業の前後に講師や事務局の方に相談したり、その予備校が定める質問制度を利用したりすれば、対応可能でしょう。
他方、独学者には、それがありません。ただ、時間当たりの出費をある程度できるのであれば、その悩みや疑問点の解消が図られ、独学メインの対策を継続できます。以下では、代表的なサービスを2つ紹介します。
なお、goo!やヤフー掲示板など、無料で自身の悩み・不安を載せて答えてもらうものもありますが、こちらは、どのような方が答えているかが不明であり、いつまでに回答が得られるかも不確実なため、今回は取り上げません。
また、家庭教師と個別指導塾は、独学と呼べなくなるので記事の趣旨から省いております。
①受発注プラットフォームの活用
受発注プラットフォームとは、ココナラ、ストアカ、クラウドワークス、ランサーズといった、仕事を頼みたい人と、仕事を引き受けたい人の出会いを提供するサービスを指します。
こちらで、仕事を頼みたい側として、費用を決めて依頼し、応募者のプロフィールを見て、信頼できそうな方に発注するわけです。
また、ココナラやストアカであれば、既に仕事を引き受けたい人が出品している場合があります。
試しにココナラで、2025年1月11日現在、「数的処理」の出品サービス検索をすると、19件ヒットします。例えば、小学生〜高校生まで対応の塾の講師、高校教師、公務員系専門学校教師をしてきたプロであるアヤ先生は原則1問1500円(ただし、ココナラはサービス手数料5.5%がかかるので、1583円の支払い)で質問ができるようです。
また、「公務員試験 面接練習」の出品サービス検索をすると、53件ヒットし、例えば、公務員採用試験面接対策セミナーの経験のあるLokiStaffは60分10,000円(サービス手数料込み10550円)でビデオチャットで模擬面接を受けつけているとのことです。
このような受発注プラットフォームを使えば、自分で仕事として募集をするか、既存の出品サービスを購入して、悩みや不安点に対応することができます。
ただ、自身のアカウントをつくること、適切な依頼をすること(もしくは出品サービスを選んで購入すること)など、手続きが伴う点はデメリットといえるでしょう。また、たくさんの悩みや不安を解消するために、度々使う場合は、費用がかさんでしまうという欠点があります。
②ストア配信アプリの利用
ストア配信アプリは、一問一答など勉強ツールがほとんどですが、ラクモン(Rakumon)、KIKIYASU(キキヤス)などの質問に答えてくれるアプリもあります。
ただ、ラクモンは高校までの科目の質問ですので、公務員試験の専門科目は聞けません。一方、KIKIYASU(キキヤス)は公務員試験と教員採用試験用です。1問770円(2025年1月中は、上のリンク記事によると1問250円です)の利用だったり、定額サブスクリプションだったりが選べるので、1問だけでも、定期購入で沢山聞くことも両方できます。
アプリは、①の受発注プラットフォームより質問をし回答を得るだけなら使いやすいサービスです。他方、模擬面接などには対応していない(対面がない)ので、質問したことに対しテキスト形式の返答を通じて悩みや不安点を聞くということになります。
4.個別指導や法人運営家庭教師のスポット利用も検討を
ここまで、受発注プラットフォームとアプリを紹介しましたが、一長一短あるのが現実と言えます。
もう少し、費用捻出が可能であれば、個別指導塾や法人運営の家庭教師をスポットで利用するという方法もあります。これらのサービスは、都心に多いのですが、現在はオンラインでの実施もあるので、ご自宅にない場合は、そちらを使うことになります。
個別指導塾や法人運営の家庭教師であれば、提供している会社が責任を持って講師を採用しているので、受験生自身が専門家を探すという受発注プラットフォームの時間的なコストを節約できます。また、対面ないしは画面越しの形で顔の見える指導を受けられる意味でアプリを超える安心感があります。
費用面は、スポット利用であれば、高価格過ぎて負担が重いという可能性は低くなります。
例えば、究進塾では、面接練習&志願書や面接カードの改善フィードバックが受けられる短期集中コースというものがあります。こちらは、3.5時間38,500円で、1分換算すると約183円です。先ほどのココナラにあった模擬面接指導60分10550円(サービス手数料込み)が1分約179円ですので大差はない価格となります(この価格差分は、究進塾のサービス面接練習だけでなく、志願書や面接カードフィードバックがついていると考えることもできるでしょう。また適宜論文対策も実施できるなど、内容もフレキシブルな対応が可能です)。
また、良心的な個別指導塾や法人運営の家庭教師であれば、正規の授業前に無料体験授業があり、そこで悩みや不安をぶつけて対処法を聞いた上で受講でき、合格へ向けの行動を明確にした上で、指導する先生と二人三脚で進められるという利点も生まれます。
なお、独学者さんが、不安点や疑問点がつきなくて萎えてしまいそうなときに、そこから予備校というルートはあまりお勧めしません。さらなる高額を払っても、予備校というのは、多数の受講生に対し、一様な情報を流すことを得意としていますので、個々人の悩みや不安に必ずしも寄り添うかは分からないからです。この点も、個別指導塾や法人運営の家庭教師だと「自分の悩みや不安を質問することを授業の中心にできる」ので、お勧めです。
5.おわりに
今回は、独学者が抱く悩みや不安を解決するためのサービスとして、ココナラなどの受発注プラットフォームや、KIKIYASUといった質問できるストア配信アプリの紹介をしました。
いずれも、質問を手軽に聞けて答えてもらえる長所がある一方、受発注プラットフォームには回答者を選ぶ負担(あるいは募集をかける負担)と、繰り返し使う場合の費用負担の重さがあります。アプリも、模擬面接などテキスト形式でないサービスに対応していないという短所が見られました。
そのため、もう少し費用負担が発生するものの、個別指導塾や法人運営の家庭教師を検討することも良いのではという提案をしました。
個別指導の究進塾では、無料体験授業から皆さんと出会えることをお待ちしています。
なお、2025年1月21、25日にはオンライン説明会が開催されます。質問の時間もとりますので、是非参加ください。