特別区は文章理解から合計で7題出題され、現代文4題、英文3題という構成になります。 古文は出題されません。各科目とも難易度はそれほど高くありませんが、教養試験の試験時間を考えると1問を5分ほどで解かないと時間が足りなくなる可能性がありますのでスピードが要求されます。なんとも対策がしづらいこれらの科目ですが、合計で7題出題されることからやや重要な科目といえます。
現代文は問題に慣れパターンを体で覚える!
現代文は論理的な文章がほとんどであり、文学作品が出題されることはほとんどありません。 出題形式は、内容一致を問うものと接続詞を空欄に補充するもの、そして文章の並び替えであり、文章の長さや問題の難易度を考えるとセンター試験よりもずっと簡単です。
大学受験で現代文を勉強したことがある人ならわかるかと思いますが、現代文って非常に勉強の効果が出づらい科目なんですよね。 結構頑張ったのに出来なかったとか、逆に全然やってないのに取れたとか、そんなことはしょっちゅうあります。なので過去問を解いても安定しづらい科目でもあります。 私は現代文は苦手だったので、これはセンスの問題だと開き直り大して対策をしませんでした。
これは個人的な意見なんですが、現代文にそれほど力を入れる必要はないかと思います。それはさっき書いた通り努力が報われにくい(反映されにくい)科目であるので、それだったら判断推理とか知識分野の暗記に時間を割いたほうが時間対効果は高いかと思います。
ただ、4題出題されることを考えると全くやらないというのもリスキーなので、大学受験の勉強をしなかった人や普段本を読まないような人であればまず「文章に慣れる」ということが必要になります。 普段から文章に触れていないのに急に論理的な現代文を読むとおそらく頭がパニックになります。一度過去問を見てもらえればわかるかと思いますが、とにかく文章が何を言っているのかよくわからないようなものが多いです。
なので文章に慣れるという意味で1日1問を必ず解くというのをルールづけしていけばいいかと思います。他の科目は日によってやったりやらなかったりするかと思いますが、現代文だけは毎日1問絶対解くというルールを決めてやっていけば嫌でも文章に慣れていくでしょう。1問だけなので解説を読むのも合わせて15分もあれば終わります。
そして毎日解いていくうちに、内容一致の問題だったら「こういう問いだったらここを読めばいいんだ」とか空欄補充の問題だったら「ここにこの接続詞は入らないよな」といったことが感覚的につかめてきます。
もちろん予備校に通ってる人であれば解法のテクニックというのを教わると思うので、そのテクニックを駆使して解けばいいかと思います。私はそのテクニックがどうしても合わず、現代文は直感で 解いていたというのが正直なところです。
半分取れればいいやという気持ちで、あまり気張らずに対策していけばいいのではないしょうか。その代わり他の科目でしっかり取る!という気持ちでやっていけば問題なく合格できるでしょう。 ただ、私は現代文が苦手だったのでこのやり方で合格したということですので、こんなやり方もあるんだという程度で思っていただければと思います。
英語はまずは単語。どうしてもダメなら捨ててもいい!
次に英文ですが、内容把握、空欄補充そして文法問題が出題されます。
英文に関しては受験勉強をしていた人にとっては比較的易しい内容だと思いますが、苦手な人が多く今さら英語なんてやってられるか!と捨てていた人も結構いました。 確かにたった3問のために英語をこれから勉強するというのもなかなかの負担だと思います。
英文に関しては、現在の学習状況を見てどれぐらいやるべきか判断すればいいでしょう。もし、他の教養試験や専門試験があまり進んでいないのであれば出題数も多く、やるだけ点数の取れる科目を優先すべきです。
ですが、ひねった問題もほとんど出題されず、現代文と違いやれば得点できるので初めから捨てるのはもったいないかなと思います。ですので現代文と同様、英語もやはりまずは読むことに慣れるということが大切なので、毎日1題だけ解くというのを習慣化してみてはいかがでしょうか。
そもそも英語を読むにしても単語力がなさ過ぎて読めないよ!という声も聞こえてきそうですが、その通りで単語さえわかれば読めるけれど単語が全然分からないと何を言っているのかわからないということになります。
なのでまずは単語を覚えていきましょう。レベルとしてはセンター試験ぐらいの単語が分かればいいのでこちらの単語帳を暗記していけば大丈夫かと思います。 それでもどーーしても無理と感じた場合は捨ててもいいです(笑)。そこまでして対策する必要はありませんし、他の勉強に時間を使ったほうがいいです。その分、他の科目で挽回しなければならないというおまけがついてくるのも忘れないでくださいね。
ただ、個人的にはオリンピック開催地である東京の自治体で働くのに英語ができないというのはちょっと残念な気もしますので、苦手ではないと感じる程度までには勉強することをおすすめします。