苦手な人必見!公務員試験の経済学を得点するための勉強法 | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

苦手な人必見!公務員試験の経済学を得点するための勉強法

  • 2024年1月16日
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宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
人物試験;面接・小論文

1.はじめに

経済学は、得点が安定的にとれるまでの勉強量が多く、また計算を要する問題が出題されるため、苦手としている人が多いという科目です。
しかし、経済学はいずれの試験においても出題数が多いため、捨て科目にしてしまうのはリスクが大きいといえます。もちろん、苦手なままで本試験に挑むと、合否に大きな影響を与えます。

この記事では、苦手の克服法として使える入門書を紹介しています。参考にしていただき、是非とも得点できる科目にしてください。

2.公務員試験における経済学の特徴

2−1.出題数

まず、出題数を確認しておきましょう。

経済学(ミクロ経済学+マクロ経済学+経済政策)の出題数
・国家一般職 40問解答中の10問分あり(※科目選択した場合)
・国税専門官 選択24問解答中の6問(※科目選択した場合)
・財務専門官 必須28問解答中の6問
・裁判所事務官 選択した場合10問(全体の3分の1となる)
・地方上級(関東型) 必須40問中の12問
・地方上級(中部・北陸型) 50問中40問を選択解答できるうち、14問出題
・東京都特別区 55問中40問を選択解答できるうち、10問出題
このように、出題数の25~35%ほどを占めるのが経済学です。しっかり取り組み、得点源にすると、合格へ大きく近づくことがお分かりになるかと思います。

2−2.出題傾向

〇マクロ経済学

どの試験種でも、乗数理論、IS-LM分析、消費関数、フリップス曲線、新古典派成長理論が頻出です。地方上級は国民経済計算が、裁判所は開放経済が、国家系は貨幣供給、AD-AS分析がよく出ます。

〇ミクロ経済学

試験種を問わず、消費者理論・生産者理論・完全競争市場・不完全競争市場・市場の失敗・ゲーム理論・国際貿易がバランスよく出題されます。

また、学習すると分かるのですが、数学的科目と同じで、前の分野が分からないと後の分野が分からない構造になっています。このことと、満遍なく出ている出題傾向からは、公務員試験の経済学テキストは全単元取り組まないと安定的な得点は厳しいといえます。

2−3.出題形式

問題形式としては、ミクロ経済学、マクロ経済学どちらにおいても、文章題(理論を問う)、計算問題、グラフを絡めた問題の、大きく三つに分かれます。それぞれについては以下のような問題が出題されます(いずれも平成27年度特別区試験より抜粋)。

文章題
経済学(文章題)

計算問題
経済学(計算)

グラフを絡めた問題
経済学(グラフ)

3.苦手な人の経済学学習方法

それでは、いよいよ苦手な人向けの学習方法をお伝えします。
結論から述べると、

「軽めの内容のテキスト(入門書)を1周してから、対策本に入る」というものです。

まず、軽めの内容から入る理由を述べます。それは、学習の初期は、文章題とグラフの問題をクリアすることに注力して欲しいからです。言い換えますと、経済学の概念を言葉とグラフで理解して欲しいということです。

ただ、大抵の公務員試験の本は、その1冊で全てを理解させようとしますので、計算も詳しく説明されています。そこで、入門書で、注力すべき点を最初におさえましょうということです。

そして、お奨めの入門書を紹介する前に、どうして、文章題とグラフ問題に注力した方がいいのかについて、説明しておきます。

具体例として、「デフレ・ギャップ」を取り上げます。これは、計算問題ですと、下図の「デフレ・ギャップ」となっている部分を求めればいいので、横軸Yfのところでの青軸の縦値から赤軸の縦値を引けば求まることになります。ある横軸の値における縦軸の値を一次関数において出すだけなので、計算自体は四則演算が分かればできます。

しかし、そもそも「デフレ・ギャップ」が何なのかも分からずに、ここを「求めればいいのだ」と覚えて計算できるようにしても応用がききません。また、そもそも、経済学の全単元でそのような学習をして頭の中に覚えていくことは、恐らく不可能でしょう。断片的に覚えることが多くなりすぎてしまうからです。
やはり、「デフレ・ギャップ」という概念を理解し、グラフでの表現がどうなるか(=上図になる理由)を理解した上で計算処理に入らないと遠回りになります。

ということで、文章題とグラフの問題を最初にクリアする重要性が分かったところで、お奨めの入門書を3冊紹介します。

【1】経済学のエッセンス100第3版(多和田眞、近藤健児著、中央経済社)
この本は、見開きで左側に概念、右側にグラフなどの図解という体裁で、ミクロとマクロの頻出概念を合計100個紹介しています。これ以外の概念も公務員試験では出ますが、初学者には後々つまづかないものがセレクトされており、本格的に公務員用テキストを学習する前に一読するのにうってつけと言えます。

【2】みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(下) 2024年度 [経済学・経済政策 経営情報システム 経営法務 中小企業経営・政策](TAC出版)
この本はタイトル通り、中小企業診断士用の対策本です。実は、中小企業診断士の経済学(経済政策含む)は、計算問題が少なく、その分、言葉とグラフの対策を念頭に置いた記述となっています。こちらも、本格的に公務員用テキストを行う前に読むと、習得が早くなるでしょう。
なお、経済学は、この本に収録されている4科目中1科目しか該当しません。また、経済学の時事性はあまりないといえます。したがって、ヤフ―オークションやメルカリなどで過年度(中古品)を購入すると、経済的と言えるでしょう。

【3】1項目3分でわかる 石川秀樹の経済学入門ゼミ(石川秀樹著、日本実業出版社)
2010年発売と古いですが、定評のある本です。こちらは上記1.2よりも扱っている範囲は狭いのですが、所々に公務員試験過去問が掲載されています。また、本格的に公務員用テキストとして、同一著者の本(速習!マクロ経済学速習!ミクロ経済学)を使う時には移行しやすいという利点があります。もちろん、言葉とグラフの理解が中心で、仮に数式を使うとしても大変丁寧に説明してあります。

以上の3冊のどれかに取り組んでから、本格的な公務員試験対策の経済学テキストにいきましょう。この際のテキストは、上記の石川秀樹著の速習シリーズか、最初からつまづかないシリーズが良いでしょう(リンクはミクロ経済学にしていますが、マクロ経済学もあります)。
また、問題集は、LEC出版の「解きまくりシリーズ」の最新版が良いでしょう((リンクはミクロ経済学にしていますが、マクロ経済学もあります)。

4.まとめ

以上お伝えしたとおり、出題量が多く、知識の積み重ねが求められ、言葉とグラフ、数式で問われる科目である経済学は、公務員試験の中で難関と位置付けられます。これを苦手科目としないよう、本記事では、「急がば回れ」の精神で、言葉とグラフが理解できやすい入門書を最初に行ってから、公務員試験対策本&問題集に取り組むことをアドバイスしました。
もちろん、究進塾では、経済学の個別指導をしておりますので、「本ではなかなか頭に入ってこない!」、「動画や集団講義だと自分の疑問が氷解せず先へ進めない!!」といったことに悩んでいる方にはうってつけです。無料体験もありますので、そうしたご活用もご検討ください。

【公務員試験】経済学(ミクロ・マクロ経済学)講座のご案内

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