東京都の採用試験は配点が公表されておらず、面接の評価についてもどういった方法が採られているのかわかりません。
とはいえ、地方公務員試験の多くが人物重視ですので、東京都に関してもおそらくは同じく人物重視を採っているのではないかと考えられます。
レベルの高い受験生が集まる面接ですので、倍率が2倍とはいえ、気を抜かずに対策することが必要になります。
ここでは東京都1類Bの面接試験の形式と具体的な対策についてご紹介しますので、都庁を目指す方の参考になれば幸いです。
※本記事は実際に東京都1類Bに最終合格された方の経験に基づき作成しております。
この記事の目次
1 都庁の面接形式
都庁の面接は2次面接と最終合格後に実施される最終面談があります。ここではそれぞれどのような形式で実施されるかについて説明していきます。
1-1 2次面接
面接時間は受験生1人につき25分です。
面接官は3人で、私の場合は全員40代後半から50代の男性が担当でした。指示はありますが、面接室に入ってすぐのところに、机がありますので、バッグは椅子まで持っていかず、その机の上に置くようにしてください。
また、公務員試験の面接では変わったことに、受験生の椅子の前に机が置いてあります。これは受験生の前に机という壁を置くことによって、受験生を心理的にリラックスさせる効果を狙っているのかもしれません。面接室の配置は以下のような形でした。
2次面接はお台場を超えたところにあるテレコムセンタービルで行われます。
1次合格通知に記載された日時に集合し、案内された待合室で係りの人に呼ばれるまで待機です。1組2人で、私の時は27組まで集められました。
自分の組のうち、どちらが先に呼ばれるのかはわかりませんので、組の後半の人は拘束時間が長くなりますので、もし余裕があれば本や面接シートを余分に刷って持っていくといいと思います。
時間になると係りの人に呼ばれ、受験生は別フロアの面接室前に集められます。その後、係りの人の一斉入室の合図の後、面接が始まります。
面接の形式は一般的な公務員試験の面接と変わりません。3人の面接官が、受験生が事前に提出した面接シートを基にして受験生に順に質問します。
印象としては会話の流れを重視しているようで、受験生が答えた内容を掘り下げてくることもあります。とはいえ、全体としては1問1答形式で淡々と進みますので、面接対策はしやすい方であると言えます。
1-2 採用面談
最終合格後には採用面談があります。2次面接を突破できた受験生がこの面接で落とされることはほぼありませんが、この面談が終わるまでは内々定がもらえないので、気を抜かずに準備することが必要になります。
当日は健康診断と採用面談が一緒に行われるのですが、どちらが先かはグループによって違います。私の時は男性が先に採用面談で、女性が先に健康診断でした。採用面談は大きなホールの中で行われます。ホールの中は個別のブースで仕切られており、その中で面談を受けます。
面接官は2人で、面接時間は15分程です。個室ではありませんので、他のブースの声が聞こえてきますが、面談の時に聞き取れないほどの大きさではありません。通常は面談の最後に口頭で内々定を出す旨を伝えられるので、聞き逃さないようにしてください。
2 具体的な東京都の面接対策について
東京都I類Bの面接倍率は2倍程で、公務員試験の面接倍率としては高くはありません。とはいえ、東京都の1次試験を突破してきたレベルの高い受験生が受けに来るため、2倍とはいえども気を抜いてしまうと落とされます。
また、1次試験の出来が良かったとしても、面接でも足切りが設定されていますので、足を切られれば一発アウトです。十分な対策をしましょう。
志望動機
志望動機については都庁に限らず聞かれる定番の質問ですので面接官を納得させらるような回答を準備してきましょう。
(特に地方出身者の場合)なぜ都庁なのか、都庁に入って何がしたいか、国や区ではなく都を選んだ理由は何か。
これらの内容はとてもよく聞かれますので念入りに対策をしておきましょう。
しかし多くの受験生が陥りがちなこととして、HPや本などから取ってきたようなことを話してしまうことです。
そのような内容は面接官も聞き飽きており、「本当に都庁を志望しているのか?」と思われ逆にマイナス評価を与えてしまう可能性すらあります。
自分の経験からなぜそう思ったのかを交えることで自分だけの志望理由を伝えることができます。
志望動機ついては都庁に内定をもらうための志望理由の考え方で詳しく説明してますので参考にしてみてください。
1分間自己PR
東京都I類Bの面接では、かなりの確率で最初に1分間の自己PRを求められます。
1分間と指定されているとはいえ、別にこれは時間ぴったり話してくださいということではなく、適度な長さで簡潔にあなたのことを話してくださいという意味です。
ですので、少し1分を過ぎてしまっても、自分を簡潔にしっかりとアピールできたならそれでOKです。とはいいながらも、2分ぐらい話されるとさすがにコンパクトに話すことができない受験生だと思われてしまうので、事前に練習して、ある程度自己PRにかかる時間を把握するようにしてください。
1分間の自己PRって何を話せばいいのかと悩む受験生はかなり多いようです。これについては、別に何を話しても構いません。
自己PRですので、自分がその話題で自分をPRできると思うのであれば、それを話してください。事前に提出する面接シートと内容が重複してしまうことについては、それも気にしなくて大丈夫です。
ただ、面接シートと全く同じ内容を一言一句自己PRで話されても、面接官側は面白くもなんともありませんので、プラスαの情報を伝えられるよう準備しましょう。
具体的に自己PRでアピールする話題ですが、
・自分の強み
・強みについての具体的なエピソード
・学生時代頑張ったこと
・東京都で何がしたいのか
などが主です。
もちろん他にもアピールできるものがあればどんどんアピールしていきましょう。
また、自己PR全体を通して一貫した主張ができれば更にいいと思います。箇条書きのようにアピールしたところで、面接官に一番伝えたいものが何かわかりませんので、話の構成を綿密に寝る必要があります。
場合によってはアピールしたいものを間引いてしまって、別のタイミングで登場させるという方法も有効だと思います。話が一貫していると、理解しやすいですし、説得力も増しますので、いいことだらけです。
また、1分間の自己PRは数少ない受験生が面接官相手に一方的にゴリゴリ売り込み出来るチャンスですので、気合を入れて臨むべきですが、あまり練習しすぎてはいけません。
作った原稿を一字一句丸暗記して話されたら、驚くほど話の内容が頭に残りません。ですので、何を言うべきかだけ箇条書きにして構成を作り、そこから筋道立てて話せるように練習してください。
その人がその場で考えながらものを話すことというだけでも、説得力のある抑揚が生まれます。その抑揚を使って、自身の強調したい強みをアピールすることで、後の面接官の質問を引き出しやすくすることもできます。
面接では面接官も流れをかなり意識していますので、自己PRで自分が聞いて欲しいことについて、その伝え方を工夫することによって、その意思をきっと面接官もくみ取ってくれると思います。
ちなみに私の場合は、インパクトのある話題をかなりアバウトに話すことで、後で面接官から質問をしてもらえるよう伝え方を工夫しました。
事前準備
面接は得意不得意がはっきり出ると思います。中にはアドリブで全部乗り切る人もいるでしょうが、やはり想定問答は考えた方が無難だと思います。以下では想定問答集の作り方について話したいと思います。
まず、公務員試験の面接は基本的に聞かれることは同じで、大きく分けると
①自分のエピソードについてもとめられるもの
②政策についての見識を求められるもの
の2つに分けられます。
これらについて考えられる質問を自分なりにまとめたものが想定問答集です。ぶつ切りに質問を考えるより、ジャンルに分けた方が漏れやダブりが出にくいと思います。
①自分のエピソードについて
東京都の面接はコンピテンシーといい、その受験生が過去に直面した問題に対してどのようなことを考え、行動したのかを聞くことによって、その受験生の人間性を把握することを試みる面接方式が採用されています。
自分のエピソードを準備することによって、色んな分野の質問に対応できるようになりますので、これについては必ず準備してください。
まず皆さんは面接対策の第一歩として自己分析をすることになると思いますが、その際になるべく多くエピソードを思い出し、何かに書き出すようにしてください。
書き出したいくつかの中で、実際に面接に使うエピソードの選定をしますが、その際は自分が面接官の立場で、公務員として必要とされる能力を考えた上で、そのエピソードに説得力があるかどうかを基準にしてください。
例えば、頑張った経験を問われた際、しばしば出てくる話題がサークルとアルバイトです。100人規模のサークルをまとめたという経験と、接客系のアルバイトで幅広い年齢の人と関わったという経験なら、あなたはどちらを選ぶべきだと考えますか。
字面から考えると、100人規模のサークルのとりまとめはいかにも華やかという感じで、きっとその人数をまとめる上でトラブルもあったのだろうと察することができます。
しかし、実際に私の知り合いで、人事も経験されたことのあるベテランの公務員の現職の方に聞いてみると、皆さんアルバイトの経験の方を選ぶ方が良いという意見でした。
というのも、活動内容やレベルにもよりますが、多くのサークルは学生の集まりで、関わる人間はあくまで自分と同じ大学生です。公務員はその業務の性質上、幅広い年齢層の方や、バックグラウンドを持った人間と関わります。
そのため、公務員に必要なコミュニケーション能力をアピールする上で、同年代で起こったエピソードよりも、多様な年齢幅で起こったエピソードからその人の行動を探る方が、実際に働き始めてからのその人のパフォーマンスをイメージしやすいのです。
とはいえ、どっちもアピールすることは十分可能ですので、あくまで上記の例は参考程度にしてください。
さて、印象に残るエピソードを話すために、盛って話すことや、想像で0から生み出そうとする人がいますが、これはやめた方がいいと思います。
1から1.2にする程度のものなら別に構わないと思いますが、その程度しか盛らないのであればそもそも盛らなくても大丈夫だと思います。
また、0からエピソードを創作することや、1を2にするようなものは、どこかで辻褄が合わなくなりますので、絶対にしないようにしてください。
面接官は受験生よりも何倍も人生経験が豊富です。そのエピソード自体に矛盾がなかったとしても、他の質問からその人の人間性や考え方のずれが出てきてしまうリスクが高いです。もちろん作り話で合格する人もいるとは思いますが、一生お世話になる職場に嘘をついて入るというのもナンセンスな気がします。
どんな面接でも高評価を得られる受験生の多くは、素の自分をうまく出せるという強みを持っているようです。等身大の自分を全部アピールして、合格を勝ち取れるよう、自己分析を作り話で汚してしまったり、楽しようとしたりせず、しっかりと準備することをおすすめします。
参考までに、エピソードを思い出す第一歩として、あなたの挫折した経験や、一番思い出に残っている頑張った経験、達成感を得た経験を思い出してみてください。
②政策についての見識
東京都の面接では、今ある東京都の課題について問われることが多いです。これについては、別に都政に対する賛否といったことを聞いているのではありませんので気を付けてください。
これは、現状の課題について自分なりの考えを受験生がどれだけ論理的に考え、問題設定ができているのかを簡潔に話せるのかを評価することを狙いとしています。
ここで面接官と都政についてディベートをしても仕方がありませんので、素直に自分なりに考える都政の課題を、自分なりに情報収集しながら考えたことを伝えましょう。
もちろん受験生の多くは行政の現場を経験していませんので、その指摘は素人考えそのものでプロにそれを指摘することに気後れしてしまうこともあると思いますが、それは気にすることはありません。
あくまで、狙いは自分で課題設定ができているかと、それを論理的に相手に伝えられるかというところですので、指摘の中身に大きな違いは生まれません。
情報収集については、以下のサイトを参考にしていただくと良いかと思います。
○東京都長期ビジョン
○都政2018
○各局のページ
また、都職員の情報提供サイトですが、とちょう-iというサイトも、都についてのタイムリーな記事を紹介していますので、是非参考にしてください。
面接練習について
面接練習についてですが、回数については人によります。とはいえ、1回は模擬面接は経験しておいた方がいいでしょう。
大学生の方なら大学のキャリアセンターを利用するのもいいですし、ハローワークでも面接練習ができます。
東京都の面接が受験生にとって何度目の面接になるかはそれぞれであると思いますが、面接を受けた経験は事前に1回以上は作っておいた方が本番で頭が真っ白になるリスクを軽減させられると思います。
中には面接練習のために民間を受けて、あわよくば内定ももらってリスクヘッジしようとする受験生もいますが、それもスケジュールが合うのならば全然かまわないと思います。
具体的な練習方法については公務員試験の面接を突破するための練習方法|漫然と練習するのはNGで詳しく紹介しています。
3 こういう人が面接に落ちるので要注意!
東京都の試験に限りませんが、この人落ちそうと周りに思われる人は、基本的に落ちるのが面接試験です。周りからの客観的な自分に対するイメージはとても参考になりますので、是非周りの人に自分の印象を聞いてみましょう。
また、この人落ちそうと思われる人に見えないようにすることは十分対策次第で可能ですので、落ちる人の特徴が自分に当てはまっていないかもチェックしてみてください。
3-1 身だしなみがだらしない
まず面接を受けに来るような格好ではない受験生は第一印象で不利になります。例えば整えられていない髪の毛や、皺だらけのスラックスやスーツなどです。
面接では当然ですが、自分の組織の代表として人前に出した時に、恥ずかしくない人材を欲しがります。ぼさぼさの髪や皺だらけの服装で都民の対応をされたら、都民としてはきっとその職員に対して良い印象を抱かないでしょう。
むしろ信頼を失ってしまうことになります。身だしなみを整えることなんて当たり前のような話ですが、簡単に改善できるようなことを疎かにする受験生は割と多いです。
都の面接では多くはいませんでしたが、国税専門官の面接などでは驚くような格好の受験生を見ました。
あり得ない位置でベルトを止めていたり(明らかにみぞおちがウエストになっていたり)、髪も伸び放題だったりしていました。一見して不潔と思われるような印象を持たれないように注意しましょう。
身だしなみについての情報はネット上に溢れていますので、是非そちらも参考にしてください。
3-2 話し方が社会人としてふさわしくない
面接本にはオブラートを幾重にも包んで書かれてありますが、あえてむき出しで表現すると、気持ち悪い人は落ちます。
あからさまに目が泳いでいる人、早口過ぎる上に吃るといったような、世間一般で気持ち悪いと思われるような話し方の人を都の職員代表として都民の前に出せるかというと難しいと思います。
こうした方は都の職員というより社会人としてもふさわしくないため、採用する側も避けてしまうでしょう。
普通で十分ですので、相手に不快感を与えない程度の話し方を身に着けるよう準備していくべきでしょう。
これについては、普段の自分の話し方をボイスレコーダーか何かに録音して聞き直してみたらすぐにわかります。面接では情緒安定性が評価されますので、落ち着いたトーンで相手の目をしっかり見て話すことができれば十分です。
3-3 不安に感じさせる雰囲気を出している
どのような面接でもそうだとは思いますが、この人大丈夫だろうかという雰囲気を面接官に持たせてしまってはいけません。
私の周りの都庁受験者にもいましたが、何を考えているのかよくわからない人、自分の意見を持っているのかよくわからない人は、残念ながら面接で落とされていました。
自分の意見をしっかりと持ち、それを面接官に伝えられるよう準備することができれば、この人大丈夫だろうかと思わせるような雰囲気を出さずに済むと思います。これについては面接対策をしていればクリアできますので、。
3-4 笑顔がない人
やはり面接は自分を売り込まなければ高評価はもらえません。中でも売り込む要素として笑顔は外せません。
受験生の多くはアルバイトやサークルで経験したことがあるかと思いますが、明るさは組織を円滑に動かす上でとても重要です。
何をするにも無表情や仏頂面の仲間を相手にするより、笑顔の仲間を相手にした方がお互い気持ちがいいですし、それが組織を健全に回す循環を生み出すことになります。
抵抗があるかもしれませんが、一度動画か何かで自分の話している様子、笑顔がどんな感じなのかを客観的に見てみることをおすすめします。
また、常に笑顔という人もそれはそれで何を考えているかわからないので、質問の内容や会話の流れに適した表情を心がけるようにしてください。
4 圧迫面接について
東京都の面接は基本的に和やかですが、一部では圧迫面接がされるようです。
これは1次の結果によって圧迫するかどうかを決めているという某掲示板の噂も散見しますが、根拠は何もありませんので、信じないでください。誰でも圧迫面接をされる可能性はあると思って構えておきましょう。ちなみに私の時は軽い圧迫面接でした。
初めに注意しておきたいのが、質問を何回も重ねてくる深堀りや、受験生の意見に対して反対してくることは圧迫ではありません。それは受験生が単純に面接への準備が足りないから圧迫されたという感想を持ってしまうだけです。
圧迫面接は、受験生に精神的プレッシャーを与える態度、つまり何を言っても聞いていないような態度をされる(なんのための面接か不明ですが)、人間性を全否定するといった面接形式のものです。
ちなみに私は前者で、中央と右の面接官とはほとんど目が合わず、話し中ボールペンをいじっていたり、腕組みをしてずっと俯かれていました。応答に対してもかなり反応が薄く、手ごたえを一切感じさせないようなものでした。
圧迫面接の目的はストレス耐性をみるためですので、受験生としてはその圧迫にも気づかないぐらい笑顔で乗り切りたいところです。
また、圧迫面接の効果を面接官の方ももちろん理解していますので、今までの1問1答形式から一転して、例えば、「○○という問題について、あなたが都の職員ならどうしますか。あと、□□についてもどのように考えますか。」など、別の質問を重ねて聞くことによって、受験生を混乱させようとしてきます。
これについても落ち着いて回答の構成を頭の中で作っていたら答えられますので、こういう質問がある可能性があることを頭にとどめておくだけでも全然違うと思います。
5 本番で聞かれたこと
私が受験した際、面接で聞かれたことです。ぜひ参考にしていただければと思います。
5-1 2次面接
実際に聞かれた内容は以下の通りです。
・緊張しているか
・自己PRを1分で
・サークルで苦労したこと、それをどう乗り越えたか
・自分の弱みは
・どうして地元でなく東京都か
・区と都の違い
・国と都の違い
・人間関係の中で気を付けていること
・その中で失敗した経験
・待機児童の問題についてどう考えているか
・周辺住民が保育所の設置に反対した場合はどうするか
・インストラクターの経験で失敗したことは
・市政提言の内容を簡潔に
・最後に何か言い残したことは
大雑把ですが、これらのことを聞かれました。時事ネタについては頻出ですので、日頃からテレビのニュースや新聞を読んでおいた方がいいと思います。
また、聞かれ方はいろいろでしたが、共通していえることは、東京都の役割を理解していることをアピールすることが大事です。質問に対して国や区の管轄の取り組みを答えてしまうと、その受験生が本当に都で働きたいのかわからなくなってしまいます。
その受験生のためにも、貴重な人生を無駄に都で働いて、数年後に自分と職場とのミスマッチに気づき、退職してしまうということは、人事としても避けたいと思うでしょう。
余談ですが、「最後に言い残したことは」と聞かれる、就活生の中で有名な遺言ですが、これについては何のフラグでもありませんので、気にしないでください。
おそらく面接の研修マニュアルの質問例の一つを気分で出しているだけです。この質問は自己PRと同じく、一方的に受験生から面接官に対して猛アピールできるチャンスですので、むしろ来たらラッキーぐらいの気持ちで構えておいていいと思います。ちなみに私は都に対する熱意を1分間語りました。
よく聞かれる質問については公務員試験の面接で聞かれる定番の質問の答え方【講師が解説】でも紹介していますので参考にしてみてください。
5-2 採用面談
採用面談では以下のようなことを聞かれました。
・面接ではないのでリラックスしてください
・大学では福祉の勉強をされているが、そこから学んだこと
・卒業論文はどういったテーマか
・なぜそのテーマを選んだか
・併願状況について
・出身は大阪だが、どうして都を選んだか
・採用されたらどういうことがしたいか
・サークルやバイトで、普段から気を付けていることは
<内々定を頂く>
・最後に何か質問はあるか
・残りの学生生活を有意義に過ごしてください
採用面談はほぼ落とされることはないとはいえ、ここでもきちんと準備はしていくと良いでしょう。
質問されることは面接対策をしていれば確実に答えられるものですので、あまり緊張しなくても大丈夫です。他の受験生とも話す機会がありますので、ここで友達を作っておいてもいいと思います。
6 まとめ
東京都の面接は他の公務員試験の面接と比べても、そこまで難易度の高いものではありません。ただ、周りの受験生のレベルが高いので、面接で差をつけられないようしっかりと対策しておけば大丈夫だと思います。
合格判定は1次試験との合算ですので、1次試験の点数があまり良くなかった人でも、面接さえ良い評価がつけば十分合格の可能性はあります。ぜひこの記事を参考に、ご自身の面接対策を充実させていって頂ければ幸いです。
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