特別区の面接カードの書き方のコツ|面接官の視点も考えることが重要

特別区の面接カードの書き方のコツ|面接官の視点も考えることが重要

  • 2021年2月11日
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中西 あきのり
ASK公務員の運営者。大学卒業後、特別区(東京23区)職員として働き、その後は民間企業で勤務する傍ら本サイトを開設。 ASK公務員は「どこよりも価値のある情報を届けたい」という考えから、分かりやすく詳しい情報を発信していくことを心がけ、公務員試験対策講座の管理・運営をしながら情報発信をしています。

特別区の面接カードは記述するスペースが多く、何をどう書くべきか迷う方も多いです。

特別区に限りませんが、面接カードは「書面上の面接試験」と言われるほど重要であるため、決して手を抜くことは許されません。

本記事では、特別区の面接カードを作成する上で必ず抑えておきたい特徴やポイント、面接カード書き方にについて、面接官が何を知りたいかという視点を踏まえて解説します。

伝わりやすい面接カード書き、面接でもうまくアピールができるようにしてください。

1.特別区の面接カードの特徴と書き方のポイント

特別区の面接カードには、以下の大きく3つの項目があります。

【あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。】※面接の冒頭で3分間でプレゼンしていただきます

【あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。】

【目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください。】

※令和2年度試験の内容参考

細かい言い回しが変わることはあるものの、内容は毎年ほぼ同じと考えて問題ありません。

まずは「やりたい仕事・自己PR・志望動機」という定番事項を1つの項目でまとめて書き、その他2つは「過去の経験」を基に職員としての適正を図るような、コンピテンシーを意識した内容となります。

そして、実際に書いてみるとわかりますが、各項目とも5行分の書くスペースがあるので、要点を抑え、コンパクトにまとめて書くのがポイントです。

また、指定されたことをきちんと書くということも重要です。

これは一見当たり前のようではありますが、じっくり考えていると、気が付いたら話がずれているということは結構あります。そのため、指定されたこととずれていないか何度も読み返し、話がずれないように注意しましょう。

2.各項目で面接官が知りたいことを考える

どの項目も書ける文字数は限られているので、面接官が知りたいことが何なのかをよく考え、それを意識した伝わりやすい面接カードを書きましょう。

2-1.「やりたい仕事・自己PR・志望動機」について

【あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。】※面接の冒頭で3分間でプレゼンしていただきます

この項目は、3分プレゼンのもとにもなる、最重要項目といえます。指定されていることは、

  • どのような仕事に挑戦したいか(=①やりたい仕事)
  • あなた自身の特徴(=②自己PR)
  • ③志望動機

の3つであり、面接官の知りたいことも書かれているとおりでシンプルです。

しかし、①~③はどれも重要な内容であるからこそ、しっかり書こうとすれば、どれか一つで文字数がいっぱいになってしまうでしょう。そのため、いかにしてわかりやすくコンパクトにまとめるかというのが、この項目の難しいところです。

あとは可能であれば、面接カードと一緒に3分プレゼンの原稿も作ってしまうことをおすすめします。

なぜなら、3分プレゼンは結構長いので、後から原稿を作ると、面接カードの内容にどんどん追加することになり、面接カードとプレゼンの内容の整合性がとれなくなる恐れがあるからです。

そこで、まず3分プレゼンの原稿を作ってみて、その内容を集約して面接カードに書くというのが、おすすめの書き方です。

2-2「チャレンジ経験と困難の克服」について

【あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。】

まず、「あなたが…やり遂げた経験」というように「経験」が聞かれていることから、エピソードを交えて書く必要があることがわかります。

そして、「困難を感じたこと」と「どのように乗り越えたか」が指定されているので、要約すると、何かにチャレンジして困難を克服した経験を、エピソードを交えて書くということです。

ここで面接官が知りたいのは、困難克服を通して「どんな力を身に付けたか」、さらに「その力をどう仕事に活かすか」ということです。ですので、そのことを意識した書き方ができると良いでしょう。

やり遂げたこと自体は何も大きなことである必要はありません。

ここでは「あなた自身がどう考え、どう行動したか」、つまり「どのように」の部分が重要なので、すごいエピソードを考えるよりも、自分なりの独自のエピソードを考えて書くことが大切です。

2-3「チームでの役割と貢献の仕方」について

【目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください】

ここでも「経験」とあるので、エピソード形式で書くことがわかります。

前の項目との違いは、「チームやグループ」でのエピソードをベースにして、チームやグループ内での自身の「役割」と「独自のアイディア等によって…貢献」したことが聞かれているということです。

つまり、「チームにおけるあなたの役割・貢献の仕方について、エピソードを交えて話す」ということがポイントです。

仕事は一人でやっているように見えても、ほとんどは上司や先輩と相談しながら進めていきます。そのため、チームやグループ内での役割や貢献や、入庁後の仕事での活躍に直結するので重要な項目といえます。

こうしたことから、この項目は、コンピテンシー面接を行う特別区らしい内容といえるでしょう。

チームでの役割と貢献の仕方は人それぞれ違います。そのため、「独自のアイディア」とは自分なりの考えを書けば良く、これを「独特な・斬新な」と解釈しないように気を付けましょう。

3.各項目の具体的な書き方

それでは、具体的にそれぞれ項目の書き方について解説していきます。

3-1.「やりたい仕事・自己PR・志望動機」の書き方

【あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。】※面接の冒頭で3分間でプレゼンしていただきます

この項目を書く流れの一例としては、次のような流れが考えられます。

(例)
私が特別区を志望する理由は、〇〇だからです(志望動機)。だから、もし特別区で働くことができたら、〇〇の仕事に携わりたいです(やりたい仕事)。そして、私は〇〇することができるので、この力を〇〇の仕事に活かすことができます(自己PR)。

このように「志望動機→やりたい仕事→自己PR」という順番だと、比較的流れ良く論じられます。もっとも、順番に決まりがあるわけではないので、他に自分で論じやすい書き方があれば、違う順番でも問題ありません。

もう一つ伝わりやすい書き方のポイントは、「それぞれの内容を相互に関連付ける」ということです。

例えば、やりたい仕事が外部の人と多く関わる「観光事業」だとすれば、「行動力」や「コミュニケーション能力」などを自己PRにしたり、その「観光事業」がやりたいと思ったきっかけは、「幼いころから東京観光でこの地域によく来ていた」という志望動機に繋がっている、といった感じです。

この項目はとにかく盛りだくさんなので、このように流れ良く端的に、必要な情報を網羅することで、できる限り充実した内容にしましょう。

3-2.「チャレンジ経験と困難の克服」の書き方

【あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。】

この項目では、エピソードを交えて自分に特別区で働く適性があることをアピールします。書き方としては、シンプルに指定されたことを順番に書くだけです。

それだけでほとんど埋まってしまいまいますが、付け加えるとすれば、最後にその経験で得たことを書くくらいでしょう。

(例)
私は、〇〇を達成した経験(チャレンジ経験)があります。そのとき〇〇という困難に直面しましたが、〇〇をしたことで困難を乗り越えた(困難の克服)ことで、こんな力が身に付きました(経験で得たこと)。

さらに面接官の知りたいことを意識するならば、そこで得たことを「どう仕事に活かすか」まで書きたいのですが、おそらくここまで書く余裕はないでしょう。これについては聞かれたら答えれば良いでしょう。

したがって、面接カードの段階では指定されたことをきちんと書き、さらに経験から得たことまで書ければ充分です。

3-3「チームでの役割と貢献の仕方」の書き方

【目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えてください】

この項目も、指定されたことに順番に答えていけば良いです。

(例)
私は〇〇(何かのチーム)において〇〇を達成した経験があります。そこでは〇〇を担いました(自分の役割)。そして、私は〇〇と考え〇〇という行動をしたことで(貢献の仕方)、目標達成に貢献することができました。

この項目は、先ほどの項目以上に細かい指定があるので、順番に書いていくだけで字数が埋まると思います。

ここで特に重要なことは「独自のアイディア」の部分で、「あなたが何を考え、どう行動したか」をきちんと伝えることです

そうすることで、「仕事においてもこういう形でチームに貢献できる」というイメージにつながります。

とはいえ字数に制限があるので、端的にわかりやすく書ければ、詳細に書けなくても大丈夫です。

ちなみに「役割」に優劣があるわけではないので、無理にリーダー的役割を演出する必要はなく、ここは「サポート役」「聞き役」などでも問題ありません。

4、終わりに

特別区は面接重視の採用試験で、筆記試験の成績が下位の受験生も、面接の成績が良ければ一気に上位に上がることがあります。

そのため、面接の土台となる面接カードはとても大事なので、この記事の内容をしっかりと読み、良い面接カードを書き上げましょう。

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