行政法、選択式問題8割ゲットの勉強法とおすすめ参考書 | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

行政法、選択式問題8割ゲットの勉強法とおすすめ参考書

  • 2024年7月8日
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宮園 啓介
大学卒業後から、大手資格予備校、高校、大学において公務員試験対策に携わり、今まで多くの国家公務員、地方公務員合格者を輩出。自身の公務員試験合格経験に慢心せず、刻々と変化する試験傾向の分析を丁寧に行い、「出そうなところを確実に仕留める」指導をモットーとする。

【主な指導科目】
教養試験;数的処理・文章理解・人文科学・社会科学
専門試験;経済学(ミクロ、マクロ、財政学など) 、行政系(政治学・行政学・社会学)
人物試験;面接・小論文

1.はじめに

公務員試験を学習する上で、塾・予備校で学習をするのか、独学をするのかという学習手段の検討は、しばしば悩みの種となりますよね。

このとき、重要なことの1つは、各科目の攻略法を知ることです。なぜなら、その攻略法を知って、実践できるのであれば独学で行えば良くなり、難しそうであれば、塾・予備校を使うことになるからです。

そこで本記事では、公務員試験の専門科目として出題される「行政法」の攻略方法をお伝えします。

ちなみに、タイトルに8割ゲットとしているのは、公務員試験は概ね6〜7割の得点で合格するため、8割取れる=合格に大きく寄与できる科目=得意科目になったことを意味します。つまり、行政法を得意科目にする学習方法やそのための教材を紹介しつつ行います。

2.行政法という科目の特徴

学習方法を述べる前に、行政法という科目の(1)出題数、(2)出題範囲、(3)難易度などをおさえましょう。

(1)出題数

2023年実施の公務員から行政法の出題数をみていくと、
国家一般職・地方上級・特別区で5問です(ただし、地方上級のうち、中部北陸型は8問もあります)。
◎国家専門職はばらつきがあり、
国税専門官3問
財務専門官8問
労働基準監督官は4問です。
なお、必須解答となる試験種は、上記の財務専門官のみで、後は選択解答です。沢山の試験種で使える科目であることから、選択する人は多いと言えます。

(2)出題範囲

行政法という名前の法律はありません。行政法は行政権と国民の関係を規律した法律の束といえます。そして、出題範囲は、その関係性から3つに大別したものになります。

①組織法
主に、国家行政組織法、内閣法、国家公務員法、地方公務員法などから行政の活動をする主体に関する内容をおさえる学習をします。

②作用法
主に、行政手続法、行政代執行法などから、行政の活動に関する内容を学習します。

③救済法
主に、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法などから、行政の活動によって被害を被った国民を救済する方法に関する内容を学習します。

なお、出題の割合は、③は5割程度、②は4割程度、①は1割程度ですので、③>②>①の順であり、圧倒的に③や②が出ます

(3)難易度

行政法の難易度は、資格予備校のHPや合格者の体験談などを読むと、よく「易しい」とか、「丸暗記でいける」とかと述べられているので、「何とかなる」と思われているのではないでしょうか。そして、その認識は指導経験上も、合格体験上も、そうだと執筆者も考えます。

ただし、ボリュームはありますので、その暗記となると、それなりの時間が必要となります。また、行政法はしばしば「つまらない」「よく分からない」と言われます。

これは、行政に関することなので、民法などのように日常での取引等からイメージできることに比べ、なじみが薄く具体的イメージがつかみにくいからでしょう。また、たくさんの法律を、学者の方が分類・整理した視点で捉えるため、これが抽象的な概念であり、ここから分かりづらさを助長させているといえます。

したがって、慣れるまではとっつきにくく、得点化に至るためには、そのとっつきにくさを乗り越えて、暗記できるよう何度も学習していくことが求められます。以下では、そのための学習方法をお伝えします。

3.行政法の学習方法&お薦め参考書

(1)学習方法

学習の流れとしては、

①「馴染みやすいものでさらっと全体像を理解する」

②「過去問集」を読む

③「過去問集を解く」(何回か周回する)

④最新判例をおさえる

というものです。
①によって少しでも行政法の世界を自分自身に馴染ませます。その後、②にいきますが、①しかしていないとほとんど解けないと思いますので、まずは問題を読み、そのまま解答解説を読んで理解していきましょう。

その後は、③として実際に解きます。ここでは2~3回転行って、独力で解けるようにしましょう。

④の最後は、最新判例をおさえます。というのは、行政法ではしばしば最新の判例がでるためです。

以下では、段階ごとにお薦めの本を紹介します。

(2)お薦めの学習本

①「馴染みやすいものでさらっと全体像を理解する」本

資格予備校講師が書いた本がさらっと全体像を把握するのにお勧めです。このとき、一文一文を深く理解しようとするより、「こんな感じなのかぁ」となればOKです。そのようになる本としては、次の本がお勧めです。

ア;「新谷一郎の行政法 新・まるごと講義生中継 (公務員試験 まるごと講義生中継シリーズ)

ただ、この本は2018年が最新で、少し古いのが気になる方は、以下でも良いでしょう。

イ;「面白いほど理解できる行政法 第4版 [大学の講義の予習・復習 資格・公務員試験のプレ学習 ビジネスの現場 に役立つ]

②③「過去問集」

以下の2冊の好きな方を使い倒しましょう。なお、過去問は、必ず最新版を用意しましょう(法改正を反映しているものが必要なため)。
ウ;『2024-2025年合格目標 公務員試験 本気で合格!過去問解きまくり! 【12】行政法(最新 ! 23年度問題収録)(専門試験対策) (公務員試験過去問解きまくりシリーズ)

エ;『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 行政法 (新スーパー過去問ゼミ7)』

④判例集

最新の判例集としては、行政書士試験用の『みんなが欲しかった! 行政書士の判例集 2024年度 [行政書士の教科書に準拠](TAC出版) (みんなが欲しかった!行政書士シリーズ)』です。これの、行政法部分を使う感じです。

公務員試験用を使わないのは、行政書士用は毎年改訂された新しい判例集が出版され、公務員試験と範囲も多く重なるためです。

なお、判例集は、②や③の学習をする中で、必ずしも言及がされていない事柄を知るためにも使えます。いわば、辞書代わりということです。

また、直前期にはどこの判例箇所を時事的に読んだ方が良いかは、『公務員受験ジャーナル』という雑誌から導きましょう。あるいは、憲法の学習方法を紹介したときの記事(下記)で示したように、外部模試を受けることも有益です。

憲法、選択式問題8割ゲットの勉強法とおすすめ参考書

4.おわりに

本記事では、行政法についての科目の特徴や出題傾向、学習方法、お薦めの参考書についてお伝えしました。参考にして取り組んでみてください。

なお、「国家総合職なども受験予定だがこの学習方法で良いのだろうか」といった疑問点や、「記事通りのやり方をしても挫折しそうだ」などの不安点など、個々の状況によっては色々聞きたいことが生じるかと思います。

究進塾では、こうした受験相談にのったうえで、必要な対策を個別指導しています。ご興味ありましたら、一度お問い合わせください。

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