畑中敦子の資料解釈ザ・ベストプラス【第2版】
本書の大きな特徴は、インプット編とアウトプット編に分かれている点です。
インプット編では、基本的な解き方や出題頻度が高いデータ、時短テクニックなどを、比較的易しい問題で確認していきます。
そしてアウトプット編ではインプット編で学んだ解き方やテクニックを使い問題演習を行います。レベル順になっていたり目標時間が設定されていたりと、自分の力量に応じて無理なく学習できる作りになっています。
また本書は全体を通して、非常に解説が丁寧な点も大きな特徴です。
この一冊で資料解釈の対策は十分でしょう。特に資料解釈を苦手とする人やこれから取り組む人に最適です。また、資料解釈を得意としている人でも、問題演習として取り組むことで、より力をつけることができる一冊でしょう。
使い方としては、まずはインプット編でしっかりと資料解釈に対する必要な知識を身に着け、アウトプット編で実践的に解いていくのが良いでしょう。アウトプット編では4問1セットとなっており、設定されている目標時間内に解くことを目指して頑張ってください。
注意点としては、解説が非常に丁寧なので、ある程度資料解釈が得意な人は少し使いづらさを感じるかもしれません。また本書は「なるべく計算を省く」スタンスなので、地道に計算して答えを導くスタイルの人向けの解説にはなっていない部分があります。
資料解釈は都庁・特別区では4問、国家一般職では3問と多く出題されます。1点の重みが非常に大きい公務員試験では重要な科目の一つと言えます。資料解釈が苦手だけど点数を稼ぎたい方にはぜひおススメしたい教材です。