特別区の試験は社会科学からは政治、経済、法律が出題され、特別区はこれらから合計5題出題されます(26年度の試験から社会が削除されました)。
社会科学は憲法や政治学、行政学、経済原論、財政学などの専門科目の出題と重なる部分が多いので、特に必死にやる必要もないかなと思います。ですので先に専門科目を学習し、後は過去問をつぶしながら隙間を埋めていくというやり方が効率的でしょう。私は社会科学については、勉強した覚えがほとんどありません(汗)。
政治の傾向と対策
特別区は政治から2題出題されます。
政治は高校で勉強したかと思うんですが(してなければ中学のとき公民という科目をやっているはずです)、そのとき学習した内容がベースになるので学習していくと、あーこれ聞いたことあるなー、という用語がたくさん出てきます。日本国憲法とか三権分立とか聞いたことあるかと思いますが、あんな感じの内容がちょっと難しい感じで出題されます。
特別区の政治は政治史からの出題頻度が高く、他には法学や国際政治、憲法の基礎などが比較的出題が多いです。
政治の内容は専門科目の政治学や行政学と重複する部分が多いので、先にこれらの科目を学習してから、重複していない部分を補充していくというイメージで学習するのがいいでしょう。 まぁそれほど難しい科目でも無いですし、暗記中心なので直前に詰め込むというやり方でも十分対応できるかと思います。この科目で悩んでいる人は見たことがないので、あまり深く考えずに過去問をこなしていくのが得策かと思います。
経済の傾向と対策
経済からは1題だけの出題ですので対策をするかは他の試験との兼ね合いによってくるかと思いますが、特別区のみの志望であればそこまで時間をかけて勉強するのはもったいないかと思います。
経済はミクロ経済学やマクロ経済学などの経済原論や国際経済学などの理論分野と、経済事情などの事情系分野があります。 特別区の場合、経済史(日本経済・世界経済)からの出題が頻出となっているので、やるとしたらこの分野は勉強しておいたほうがいいですね。
先にも書きましたが、社会科学は出題範囲が専門科目と被ることが多いので、そこまで必死に勉強するのでは時間対効果が悪いかと思います。もちろん他の科目の勉強がバッチリとか、満点狙いだというのでしたらやった方がいいのですが、そうでなければ少なくとも経済史をおさえておけば特別区の経済は十分かと思います。
法律の傾向と対策
経済と同様、法律からは1題だけの出題になりますので、併願する試験の出題数を見てどれだけ力を入れる考えましょう。 法律は、主要な法律の基礎的な知識、最新判例や最近の法改正から出題されますが、基礎的な知識の部分は専門科目と重複するため、最新判例や法改正に関する部分を補っていけばいいでしょう。
まとめ
社会科学は専門科目と重複する部分が多く、出題数も少ないのでそれほど力を入れて勉強しなくても大丈夫。過去問を中心に勉強をしていき、頻出の範囲はしっかり解けるようにしよう!