一般知能は特別区試験に限らずどの公務員試験でも必須としているところがほとんどであり、しっかりと対策しなければならず、習得に時間もかかるため早期に対策を講じる必要がある科目です。
それゆえ苦手とする人も多く、いかに解法パターンを身につけ過去問をつぶしていけるかが勝負になります。例えば判断推理がどうしてもできるようにならない、というときには頻出範囲だけやって他の一般知識でガッツリ取るという方法でも合格することはできるので、やりながら合う合わないを判断していくことが重要となります。
判断推理の傾向と対策
特別区は判断推理が6題出題され、他の自治体でも出題数が多いため捨てるわけにはいかないでしょう。しかも暗記要素も少ないため長期的な勉強が必要となるやっかいな嫌われ科目でもあります。
判断推理はクイズやパズル的な要素があり、脳トレをするようなイメージであり柔軟な考えが要求されます。なので、苦手な人が多い一方、数学のような難しい計算なども必要ないためはまる人ははまるようです。
判断推理は言語分野と非言語分野に分けられ、前者は文章によって示される条件について推測して解いていくのに対し、後者は図形的な問題を解いていくものになります。
特別区は非言語分野から「軌跡」が毎年出題されているため、レベルも高くないため必ず解けるようにしておいたほうがいいですね。図形上に点があり、図形が回転するとその点はどのような軌跡を描くかを答えるという問題です。
他にも、言語分野から集合や対応関係、試合形式、暗号がよく出題されています。暗号は他の自治体ではあまり出ないのですが、特別区はなぜだかよく出ますので、解き方を覚えておきましょう。 判断推理については他の試験でも使えるため特にヤマを張らずまんべんなく勉強していくといいでしょう。どの出題範囲も解法のテクニックがありますので時間短縮のためには抑えておくべきたと思います。
教養試験は本当に時間が足りなくなります。特に知能分野は問題を解くのに時間がかかることが多いので、どうしても分からなければ飛ばしましょう!満点は目指す必要はありません。絶対合ってると思うものが半分あればあとは知識分野で稼いでいけば合格点には達します。
そして判断推理は早いうちからできれば毎日やりましょう。これは出題数が多いからというのもありますが解き方に慣れる必要もあるので、やっていくうちにパズル的な感覚がつかめてきます。おそらく公務員試験の勉強を始めたときは民法や憲法をまずやると思うんですが、先ほどの理由から同時並行で判断推理や数的推理をやっていくのが望ましいです。
予備校に通うのであればスケジュールもそのようになっているところが多いと思います。それほど重要で時間のかかる科目だと心得て勉強を進めていきましょう。
数的推理の傾向と対策
数的推理からは6題出題され、判断推理と同様他の自治体でも多く出題されるためこれも捨てるわけにはいきません。 平成25年度の試験までは5題の出題だったのが1題増えています。自然科学の問題数の多さといいどこまで理系色を強くしていくんだと愚痴りたい気持ちもあるかと思いますが(笑)、他の受験生は同じ状況なのでめげずに頑張りましょう!
数的推理は小学校の算数や中学・高校のときに学習した数学です。 文系の方だとどうしても算数や数学に苦手意識を持ちがちですが、数的推理はそんな複雑な計算式は出てきませんし、解法をパターンとして覚えておけば何ら難しいことはありません(はっきり言ってセンター試験よりもはるかに簡単です)。
特に出題頻度の高いものは「速さ」に関するものです。昔、「はじき」とかいって速さ・時間・距離の出し方を学んだかと思いますが、あれが非常によく出題されます。 他には整数問題や平面図形、円からの出題が多くなっています。
数的推理は判断推理と違い頭の柔軟性を問われるものではないので解法をとにかく覚えることです。こういう問題が出てきたらこう解く!というのを過去問を繰り返して頭に刷り込んでいきましょう。 判断推理と同様に、出題数も多く解き方に慣れていく必要があることから、できれば毎日過去問をこなしていくのがいいでしょう。
資料解釈の傾向と対策
資料解釈からは4題出題され、表やグラフからデータを読み取るという問題が出ます。
判断推理や数的推理に比べて得点しやすい分野ですので、ここは満点を狙っていきたいところですね。
売上高の対前年度の増加率や、その年の○○の供給量は全体の供給量の何%か、というようにデータさえきちんと読み取ることができれば確実に得点できる資料解釈ですが、数字が結構細かいので問題を解くのに時間がかかるという罠も潜んでいます。
何の対策もせずにぶっつけ本番で真面目に計算さえすれば解けますが、データを読み取るコツや計算せずに解くといったテクニックもあるので、ただでさえ時間の足りない教養試験ですので、時間短縮のためもぜひ解法は身につけておいたほうがいいでしょう。
まとめ
判断推理と数的推理はできるようになるまで時間がかかるので早めに毎日少しづつでもやっていこう。資料解釈はテクニックさえ身につければ満点も可能。ただし時間をかけすぎないように!