図のような座席に12人が着席して試験を行った。
試験終了後、鈴木・山田・田中・佐藤・小山の5人の着席位置について次のような答えがあった。
鈴木「私の座席は列の端ではない。すぐ後ろの列に佐藤さんがいました。」
田中「私の列の一つ大分前の列に小山さんがいました。」
山田「鈴木さんの座席と田中さんの座席とを結んだ直線上に私はいました。」
佐藤「私の座席は列の端で、一つ置いた右隣に山田さんがいました。」
以上のことから確実に言えるのはどれか。国Ⅱ(2001)
1:鈴木の座席は2である。
2:小山の座席は4である。
3:山田の座席は7である。
4:佐藤の座席は9である。
5:田中の座席は11である。
位置関係の問題です。問題文の条件を見て、当てはまる条件が少ないところから考えてみましょう。
では問題文の条件を1つずつ見ていきます。
まずは鈴木さんの条件を見てみます。
端の席ではなく、後ろに佐藤さんがいるので、鈴木さんの席は2、3、6、7のどれかだとわかります。
同時に、鈴木さんの後ろの列のどこかには佐藤さんがいるとわかります。この時点では座席までは確定できません。
田中さんの条件を見てみます。
これより田中さんは9、10、11、12, 小山さんは、1、2、3、4 のどれかだとわかります。
山田さんの条件を見てみます。
田中さんの条件から、田中さんは第3列にいることがわかり、鈴木さんの条件から、鈴木さんは第1列か第2列のどこかにしかいないことが分かっています。よって、鈴木さん田中さん山田さんの3人は同じ列上で直線上にいるのではなく、列をまたいで直線上にいることがわかります。
このことから、鈴木さんは鈴木さんの条件も考えると、鈴木さんは2番か3番のどちらかにいるとわかります。よって、鈴木さんが2番の時、山田さんは6, 7番、田中さんは10, 12番、鈴木さんが3番の時は、山田さんは6, 7番、田中さんは9, 11番であることが確定します。
佐藤さんの条件を見てみます。
佐藤さんは一番端の列ですが1つ置いた右に山田さんがいるので、佐藤さんは一番左の端の列のどこかであることがわかります。
また山田さんと同じ列なので、佐藤さんは5番、山田さんが7番であるとわかります。
これより先程の条件を見てみますが、鈴木さんが2,3番、山田さんが7番、田中さんが11, 12番と確定します。
小山さんの席は第1列のどこかであることは分かりますが、どこかまではこの問題では判断できません。確定しているのは山田さんが7番であることだけです。
選択肢を見てみると、正解は3番であることがわかります。